シェーン(原題:Shane)
1953年 アメリカ
監督・製作:ジョージ・スティーヴンス
脚本:A・B・ガスリー・Jr.
原作:ジャック・シェーファー
製作:ジョージ・スティーヴンス
出演:アラン・ラッド、ジーン・アーサー、ヴァン・ヘフリン、ブランドン・デ・ワイルド、エミール・メイヤー
流れ者のシェーンは、ワイオミング州の開拓地を抜ける途中で、スターレットの一家に
世話になり、下働きとして雇われることになった。
その地では、以前から開拓移民たちと、牧畜業者のライカー一味との諍いが絶えない。
スターレット家も弾圧に苦しめられており、新参者のシェーンもその争いに巻き込まれていく。
名作西部劇として長くアメリカで愛されてきた作品だけど、非常にシンプルな構成で、
開拓時代のかけらも感じられない21世紀の今みると物足りないかも。
逞しく誇り高い父親像も、優しく美しい母親像も、古き良きアメリカの理想の姿と言ったところ。
ただ後半になって、さすらいの旅に出ざるを得なかったシェーンの悲しみが見えてくると
グッとシェーンが近い存在になってくる。
いつから、こんな旅を続けてきたのか。
彼の早撃ちや身のこなしに、彼の半生を伺うようになってくる。
子どもと一緒になって「シェーン、カムバック」と叫んでしまう。