<突然原始の森に響く嬌声と子供たちの出現、一瞬妖精たちかと…>
雪解けから顔を出した枯れ葉を踏みしめて坂を下りていく。それまで聞こえていた子供たちやテニスを楽しむ大人たちの声が小さくなり、やがて消えて行った。沢の底を流れる幅2mほどの小川、これがこの原始の森を流れる「ユカンボシ川」だ。アイヌ語で「シカの住んでいるところ」と言う意味を持つユカンボシ川、沢の奥から湧き出すこの清水は、縄文時代から人々の生活を潤してきた。源流付近には1200年前の住居跡が30カ所も見つかっている…。
前置きが多少文学的になりましたが、2011年8月北海道新聞に連載された「水辺の風景~その3ユカンボシ川源流(恵庭市)」の文章の一部を借用いたしました。と言うことで、今回は4月29日(水曜・祭日)に恵庭公園、エコリン村、道道117号(恵庭岳公園線)線沿いの白扇の滝の撮影に行ってきました。恵庭市と言うと「恵み野のガ-ディニング」が有名です。ただこの時期は、春まだ浅く十分花々が咲きそろっていないので、花ロードの撮影はパスしました。
さてユカンボシ川源流のある恵庭公園は、JR恵み野駅から約1.5km、市街地の住宅街と恵庭南高校に挟まれた街の真ん中にあります。野球場や球戯場、陸上グランドが併設された総合公園です。その公園に手つかずの原始の森があります。
幅2mほどの小川にかかるアーチ状の眼鏡橋。水は澄んで、とても冷たい。
眼鏡橋の上から見ると、川に点々と水草が生え、石は苔むしている。川辺を散策する人も…
川辺に沿って沢を歩くと、そこは手つかずの原始の森。
一段とグリーンが綺麗な大きな草は、水芭蕉にも似ていますが…
倒木はそのまま放置され、樹木に張り付いたキノコが半ば化石化しているみたいです。
新緑にはまだ早く、木々の枝は裸です。
新緑の葉もまだ子供です。
アカゲラがつついたのでしょか、古木の根元は穴だらけ。
日当たりの良いとこではエゾエンゴサクが一面に咲き誇っていました。
突然現れた子供たちは(トップの画像)、倒木や樹木の間を跳ねるようにして、あちこち飛び回っていました。何とか追いつこうと彼らの後を追いますが、倒木から滑り落ちで、水深20cmほどの小川にざぶん、結局見失ったしまいました。どうやら子供たちにとっては、この原始の森は遊び場のようです。ここで十分撮影を済ませて、もと来た広場の方に戻りました。風になびく桜を撮影していると、あの子供たちが帰ってきました。
沢での遊びに飽きたのか、広場に戻って来たようです。
これはチャンスとばかり、桜と自転車に乗った子供を…スローシャッターのままだった。でもいい感じに撮れました。
さて恵庭公園での撮影を終えて、近くにあるエコリン村に向かうことにします。エコリン村は過去何度か撮影に行っていますが、数年前に、写真道展で道展大賞を取った作品が、ここエコリン村で撮影されたものでした。教会風の建物をバックに、マリアの石像を下から撮影したもので、頭頂部に偶然日暈(日傘のような輪)が射していた画像だったことを思い出しました。写友がその撮影現場を見たいというので…残念ながら、かの撮影現場の石像はすでに移動されていて、教会風の建物も改造されているようでした。
エコリン村の入り口で歓迎してくれた農夫。働いた後は地ビールでも…と言っているような、いないような…
ここの名物は一本の水耕トマトの苗です。シーズン1万7千個の実がなるといいます。
有名作家によるオブジェも展示されています。
その一つを利用して、セルフポートレート。ん?お邪魔虫?では次、お口直しに…
道展大賞の石像とは違いますが、石像コーナーにあったのを借景して…
大賞を撮った現場が無くなっていて、がっかりしていたY氏も、豊満な若い女性モデルを見つけて、俄然張り切りました。
いやーオヤジさん久しぶり、しばらく会わないうちに随分日焼けしたね。アフリカに3年も行っていたって?それでお土産にダイヤモンドの原石をくれるって?嬉しいけれど…それ、岩塩だよ。
エコリン村を後にして、道道117号線(恵庭岳公園線)を恵庭湖(漁り川ダム)、白扇の滝方面に向かいます。途中恵庭湖の手前を右折するとダムの堰堤下に桜公園があります。休日とあってかなりの車が駐車していましたが、あいにく時期が早いのか桜はまったく咲いていませんでした。それでも大勢の花見客(?)がバーベキューやボールゲームで遊んでいました。桜の下でのバーベキューであれば絵になりますが…先を急ぐことにします。
漁りダム下流の桜公園は、バーベキューをする人たちでにぎわってました。
白扇の滝は、道道117号線沿いにあります。駐車場も完備されていて、訪れたときには10組以上の方々が滝を背景に記念写真を撮ったり、三脚で撮影されている方もおりました。オールシ-ズン売店は営業しているようですが、長距離運転で疲れているときには、ソフトクリームがとても美味しく感じました。
白扇の滝は、川幅18m、落差15mあります。
紅葉の時期であればもっと映えるのでしょうが…
川のふちには柵が張られていて、撮影ポイントもほぼ決まっています。何度か撮影に来ていますので、毎回似たような画像になってしまいます。
ほぼ当初予定していた通りの撮影ができました。あとは小樽に向かうだけです。
次回は5月8日(金曜)に行われた、豊友会の春の撮影ツアーの模様を取り上げます。撮影地は、北海道神宮、平岡梅林、札幌農試公園です。
雪解けから顔を出した枯れ葉を踏みしめて坂を下りていく。それまで聞こえていた子供たちやテニスを楽しむ大人たちの声が小さくなり、やがて消えて行った。沢の底を流れる幅2mほどの小川、これがこの原始の森を流れる「ユカンボシ川」だ。アイヌ語で「シカの住んでいるところ」と言う意味を持つユカンボシ川、沢の奥から湧き出すこの清水は、縄文時代から人々の生活を潤してきた。源流付近には1200年前の住居跡が30カ所も見つかっている…。
前置きが多少文学的になりましたが、2011年8月北海道新聞に連載された「水辺の風景~その3ユカンボシ川源流(恵庭市)」の文章の一部を借用いたしました。と言うことで、今回は4月29日(水曜・祭日)に恵庭公園、エコリン村、道道117号(恵庭岳公園線)線沿いの白扇の滝の撮影に行ってきました。恵庭市と言うと「恵み野のガ-ディニング」が有名です。ただこの時期は、春まだ浅く十分花々が咲きそろっていないので、花ロードの撮影はパスしました。
さてユカンボシ川源流のある恵庭公園は、JR恵み野駅から約1.5km、市街地の住宅街と恵庭南高校に挟まれた街の真ん中にあります。野球場や球戯場、陸上グランドが併設された総合公園です。その公園に手つかずの原始の森があります。
幅2mほどの小川にかかるアーチ状の眼鏡橋。水は澄んで、とても冷たい。
眼鏡橋の上から見ると、川に点々と水草が生え、石は苔むしている。川辺を散策する人も…
川辺に沿って沢を歩くと、そこは手つかずの原始の森。
一段とグリーンが綺麗な大きな草は、水芭蕉にも似ていますが…
倒木はそのまま放置され、樹木に張り付いたキノコが半ば化石化しているみたいです。
新緑にはまだ早く、木々の枝は裸です。
新緑の葉もまだ子供です。
アカゲラがつついたのでしょか、古木の根元は穴だらけ。
日当たりの良いとこではエゾエンゴサクが一面に咲き誇っていました。
突然現れた子供たちは(トップの画像)、倒木や樹木の間を跳ねるようにして、あちこち飛び回っていました。何とか追いつこうと彼らの後を追いますが、倒木から滑り落ちで、水深20cmほどの小川にざぶん、結局見失ったしまいました。どうやら子供たちにとっては、この原始の森は遊び場のようです。ここで十分撮影を済ませて、もと来た広場の方に戻りました。風になびく桜を撮影していると、あの子供たちが帰ってきました。
沢での遊びに飽きたのか、広場に戻って来たようです。
これはチャンスとばかり、桜と自転車に乗った子供を…スローシャッターのままだった。でもいい感じに撮れました。
さて恵庭公園での撮影を終えて、近くにあるエコリン村に向かうことにします。エコリン村は過去何度か撮影に行っていますが、数年前に、写真道展で道展大賞を取った作品が、ここエコリン村で撮影されたものでした。教会風の建物をバックに、マリアの石像を下から撮影したもので、頭頂部に偶然日暈(日傘のような輪)が射していた画像だったことを思い出しました。写友がその撮影現場を見たいというので…残念ながら、かの撮影現場の石像はすでに移動されていて、教会風の建物も改造されているようでした。
エコリン村の入り口で歓迎してくれた農夫。働いた後は地ビールでも…と言っているような、いないような…
ここの名物は一本の水耕トマトの苗です。シーズン1万7千個の実がなるといいます。
有名作家によるオブジェも展示されています。
その一つを利用して、セルフポートレート。ん?お邪魔虫?では次、お口直しに…
道展大賞の石像とは違いますが、石像コーナーにあったのを借景して…
大賞を撮った現場が無くなっていて、がっかりしていたY氏も、豊満な若い女性モデルを見つけて、俄然張り切りました。
いやーオヤジさん久しぶり、しばらく会わないうちに随分日焼けしたね。アフリカに3年も行っていたって?それでお土産にダイヤモンドの原石をくれるって?嬉しいけれど…それ、岩塩だよ。
エコリン村を後にして、道道117号線(恵庭岳公園線)を恵庭湖(漁り川ダム)、白扇の滝方面に向かいます。途中恵庭湖の手前を右折するとダムの堰堤下に桜公園があります。休日とあってかなりの車が駐車していましたが、あいにく時期が早いのか桜はまったく咲いていませんでした。それでも大勢の花見客(?)がバーベキューやボールゲームで遊んでいました。桜の下でのバーベキューであれば絵になりますが…先を急ぐことにします。
漁りダム下流の桜公園は、バーベキューをする人たちでにぎわってました。
白扇の滝は、道道117号線沿いにあります。駐車場も完備されていて、訪れたときには10組以上の方々が滝を背景に記念写真を撮ったり、三脚で撮影されている方もおりました。オールシ-ズン売店は営業しているようですが、長距離運転で疲れているときには、ソフトクリームがとても美味しく感じました。
白扇の滝は、川幅18m、落差15mあります。
紅葉の時期であればもっと映えるのでしょうが…
川のふちには柵が張られていて、撮影ポイントもほぼ決まっています。何度か撮影に来ていますので、毎回似たような画像になってしまいます。
ほぼ当初予定していた通りの撮影ができました。あとは小樽に向かうだけです。
次回は5月8日(金曜)に行われた、豊友会の春の撮影ツアーの模様を取り上げます。撮影地は、北海道神宮、平岡梅林、札幌農試公園です。
素晴らしいブログを拝見させていたきました。yotuti
次回の楽しみにしておきましょう。6月中旬ころ道東に行きたいですね、過日霧多布資源湿原の花々をNHKが取り上げていました。