写真撮影を趣味としている私ですが、撮影対象として苦手な分野もあります。その一つが滝の撮影です。ここ2-3年は、写友に誘われて滝の撮影にもよく行きます。しかしながら撮影現場についてから、いかに切り取るかよく悩みます。滝の撮影は長時間露光を多用します。もともと三脚を使うことが苦手で、というより非力な私には、重たい三脚を担ぐこと自体が苦痛なのです。
ということで、フィルム時代に滝を撮影したことは数えるほどしかありません。また滝の撮影でフォトコンテストに入選した記憶もありません。しかし、滝の撮影を大得意としている写友のS氏の影響もあって、最近は苦手意識が薄れてきました。そこで今回は道内で撮影した滝を集めてみました。
(1) 岩内町の鳴神の滝
平成16年の8月に写真の大先輩であるO氏に連れられて、初めて滝の撮影をしたのがここ鳴神の滝でした。この日のことはよく覚えております。撮影の帰りに岩内温泉で湯上りにTVを見ていたところ、高校野球の決勝戦が放映されていました。駒大苫小牧高校が北海道代表として初の優勝を果たした日だからです。
(鬱蒼とした森林の中で滝が轟音を立てていたことを覚えています EOS7+pogiフィルム)
(中天に太陽がありましたが、日が遮られ薄暗い中で撮影しました)
(2) 小樽奥沢の穴滝
穴滝の撮影にはH20年、22年、23年と3回チャレンジしています。いずれも雪解け後の水量の多い時期、5月の中旬ごろです。そのうちH22には、穴滝の手前50m程の地点で雪渓から滑落、谷の激流にドボン、全身濡れネズミで前進を断念した経緯があります。幅1mほどの川ですが雪解け水であふれ、激流となっていました。幸い川に水没していた数本の倒木に挟まれ、胸まで水に浸かっただけで済みました。倒木がなければ、勢いよく下流に流されているところでした。背負っていたカメラザックの中の機材は、まったく濡れずに済みました。その時の情けない姿は、当ブログに掲載しております。
(穴滝の内部から見ると、右側に滝があり、水は一部手前に流れ込んで来て、左に抜けていく HDR撮影)
(洞窟の外から滝を見ると…)
(滝の裏側の岩壁には緑の草が生えて、滝の滴に打たれている)
(3) 赤井川村キロロの滝
キロロスキー場手前のホテル「ピアノ」の駐車場横を流れる余市川には黄金岩の滝と盤の沢の滝の二つがあります。黄金岩の滝は大きな滝ではありませんが、岩にあたる夕陽が黄金色に輝くと言われるところからついた名前です。夕陽の当たるときに撮影しましたが、黄金色に輝いたか否かは、はっきりしませんでした。
(黄金岩の滝 夕陽で赤くはなりましたが…)
(黄金岩の滝から100m下流にある盤の沢の滝 滝に近づくには急斜面のガレ場を通ります、足を踏み外すとドボン、でも浅いので流されることはない)
(4) 美瑛町白金温泉の白髭の滝
ブルーリバーとも呼ばれ、写真集や旅行雑誌で有名になった「美瑛川」の上流にあります。白金温泉街にこの滝があります。十勝岳を源流にした硫黄沢川が、白金温泉街を抜けて、美瑛川に合流、合流というよりは壁面から吹き出して、美瑛川に落ちていくといった方が適切な表現かもしれません。滝の種類でいうと「潜流瀑」に分類されます。
(硫黄沢川が途中で一旦地中に潜りこみ、それが壁面から吹き出してくる 潜流瀑と呼ばれる珍しい滝である)
(滝には硫黄分やアルミニュウム分が含まれ、それが日に反射して青くなるといわれている)
(5) 知床の滝
知床の滝というと、宇登呂から斜里町に向かう途中の国道334号線沿いの「オシンコシンの滝」が有名ですが、それ以外に海岸沿いの高台から海に落ちる滝、カムイワッカの滝などいくつかあります。しかしこれらは知床半島を巡る遊覧船からの眺望に限られます。去年紅葉めぐりのツアーで写友と岩尾別の先にある「カムイワッカ湯の滝」も見て来ていますので、この二つをあげておきます。
(オシンコシンの滝 国道沿いにあり、多くの観光客が来ておりました)
(カムイワッカ湯の滝 知床五湖に入らず、山奥の砂利道を30分ほど進んだところにある秘境中の秘境)
(6) 後志管内島牧村の賀老の滝
この滝は日本の滝百選にも選ばれている名瀑です。天気のいい日に、午前8時ころ到着すれば、滝と虹が同時に見られることが知れています。駐車場から滝の入り口まで約500m平坦な道を進みます。問題はここから、滝の展望台まで約700mですが、高低差100数十mをほとんど一気に下って行きます。整備された道ならまだしも、けもの道に近いような道の急斜面を、重い三脚を担いで降りるのは、大変な労力を使います。いい写真が撮れるとしても、二度と行く気にはなりません。
(途中の展望台では虹がくっきり、でもメインの滝が木陰で見えません さらに降ります)
(少しの時間差で虹が消えてしまった 帰りの足の重い事…)
(7) 後志管内神恵内村の中の滝
冬の吹雪いたときに、余別から海岸沿いに神恵内方面に車を走らせていて、大森トンネルを出たあたりで見かけた滝です。駐車場がなく、道路脇に止めて撮影しました。無名の滝かとも思いましたが、後日神恵内の滝一覧と合わせてみると、形状等から察すると、「中の滝」ではないかと推定されます。あるいは違うのか定かではありません。
(2月の寒い時期で、滝が一部氷となって、その飛沫も凍っています)
(飛沫が凍って、まるで五百羅漢が立ち並んだようにも見える)
(8) 森町鳥崎渓谷の二見が滝
国道5号線の森町上台交差点から鳥崎川に沿って道道606号線を山側に進むと、鳥崎渓谷に入って行きます。鳥崎渓谷は、鳥崎八景と呼ばれる名所が続きます。その中の一つが以下に紹介する「二見が滝」です。下の画像でも分かるように、滝の上部が二つに分かれていることから名づけられたようです。
(落ちた水は左右に流れずに、この辺りで地下に潜り、道道の下を流れ鳥崎川に入って行きます)
(上の画像の翌年行ったときは全面結氷しており、写友が結氷した壁面を撮影中 道道と滝の壁面との間には3mほどの土塁があります)
(このような氷の造形が撮れました)
(9) その他の滝
(瀬棚町の藻岩岬にある「藻岩の滝」 写友が撮影中)
(国道393号線、別名メープル街道沿いには、雪解け水でできた春先限定の滝があちこちに出来ます)
ということで、フィルム時代に滝を撮影したことは数えるほどしかありません。また滝の撮影でフォトコンテストに入選した記憶もありません。しかし、滝の撮影を大得意としている写友のS氏の影響もあって、最近は苦手意識が薄れてきました。そこで今回は道内で撮影した滝を集めてみました。
(1) 岩内町の鳴神の滝
平成16年の8月に写真の大先輩であるO氏に連れられて、初めて滝の撮影をしたのがここ鳴神の滝でした。この日のことはよく覚えております。撮影の帰りに岩内温泉で湯上りにTVを見ていたところ、高校野球の決勝戦が放映されていました。駒大苫小牧高校が北海道代表として初の優勝を果たした日だからです。
(鬱蒼とした森林の中で滝が轟音を立てていたことを覚えています EOS7+pogiフィルム)
(中天に太陽がありましたが、日が遮られ薄暗い中で撮影しました)
(2) 小樽奥沢の穴滝
穴滝の撮影にはH20年、22年、23年と3回チャレンジしています。いずれも雪解け後の水量の多い時期、5月の中旬ごろです。そのうちH22には、穴滝の手前50m程の地点で雪渓から滑落、谷の激流にドボン、全身濡れネズミで前進を断念した経緯があります。幅1mほどの川ですが雪解け水であふれ、激流となっていました。幸い川に水没していた数本の倒木に挟まれ、胸まで水に浸かっただけで済みました。倒木がなければ、勢いよく下流に流されているところでした。背負っていたカメラザックの中の機材は、まったく濡れずに済みました。その時の情けない姿は、当ブログに掲載しております。
(穴滝の内部から見ると、右側に滝があり、水は一部手前に流れ込んで来て、左に抜けていく HDR撮影)
(洞窟の外から滝を見ると…)
(滝の裏側の岩壁には緑の草が生えて、滝の滴に打たれている)
(3) 赤井川村キロロの滝
キロロスキー場手前のホテル「ピアノ」の駐車場横を流れる余市川には黄金岩の滝と盤の沢の滝の二つがあります。黄金岩の滝は大きな滝ではありませんが、岩にあたる夕陽が黄金色に輝くと言われるところからついた名前です。夕陽の当たるときに撮影しましたが、黄金色に輝いたか否かは、はっきりしませんでした。
(黄金岩の滝 夕陽で赤くはなりましたが…)
(黄金岩の滝から100m下流にある盤の沢の滝 滝に近づくには急斜面のガレ場を通ります、足を踏み外すとドボン、でも浅いので流されることはない)
(4) 美瑛町白金温泉の白髭の滝
ブルーリバーとも呼ばれ、写真集や旅行雑誌で有名になった「美瑛川」の上流にあります。白金温泉街にこの滝があります。十勝岳を源流にした硫黄沢川が、白金温泉街を抜けて、美瑛川に合流、合流というよりは壁面から吹き出して、美瑛川に落ちていくといった方が適切な表現かもしれません。滝の種類でいうと「潜流瀑」に分類されます。
(硫黄沢川が途中で一旦地中に潜りこみ、それが壁面から吹き出してくる 潜流瀑と呼ばれる珍しい滝である)
(滝には硫黄分やアルミニュウム分が含まれ、それが日に反射して青くなるといわれている)
(5) 知床の滝
知床の滝というと、宇登呂から斜里町に向かう途中の国道334号線沿いの「オシンコシンの滝」が有名ですが、それ以外に海岸沿いの高台から海に落ちる滝、カムイワッカの滝などいくつかあります。しかしこれらは知床半島を巡る遊覧船からの眺望に限られます。去年紅葉めぐりのツアーで写友と岩尾別の先にある「カムイワッカ湯の滝」も見て来ていますので、この二つをあげておきます。
(オシンコシンの滝 国道沿いにあり、多くの観光客が来ておりました)
(カムイワッカ湯の滝 知床五湖に入らず、山奥の砂利道を30分ほど進んだところにある秘境中の秘境)
(6) 後志管内島牧村の賀老の滝
この滝は日本の滝百選にも選ばれている名瀑です。天気のいい日に、午前8時ころ到着すれば、滝と虹が同時に見られることが知れています。駐車場から滝の入り口まで約500m平坦な道を進みます。問題はここから、滝の展望台まで約700mですが、高低差100数十mをほとんど一気に下って行きます。整備された道ならまだしも、けもの道に近いような道の急斜面を、重い三脚を担いで降りるのは、大変な労力を使います。いい写真が撮れるとしても、二度と行く気にはなりません。
(途中の展望台では虹がくっきり、でもメインの滝が木陰で見えません さらに降ります)
(少しの時間差で虹が消えてしまった 帰りの足の重い事…)
(7) 後志管内神恵内村の中の滝
冬の吹雪いたときに、余別から海岸沿いに神恵内方面に車を走らせていて、大森トンネルを出たあたりで見かけた滝です。駐車場がなく、道路脇に止めて撮影しました。無名の滝かとも思いましたが、後日神恵内の滝一覧と合わせてみると、形状等から察すると、「中の滝」ではないかと推定されます。あるいは違うのか定かではありません。
(2月の寒い時期で、滝が一部氷となって、その飛沫も凍っています)
(飛沫が凍って、まるで五百羅漢が立ち並んだようにも見える)
(8) 森町鳥崎渓谷の二見が滝
国道5号線の森町上台交差点から鳥崎川に沿って道道606号線を山側に進むと、鳥崎渓谷に入って行きます。鳥崎渓谷は、鳥崎八景と呼ばれる名所が続きます。その中の一つが以下に紹介する「二見が滝」です。下の画像でも分かるように、滝の上部が二つに分かれていることから名づけられたようです。
(落ちた水は左右に流れずに、この辺りで地下に潜り、道道の下を流れ鳥崎川に入って行きます)
(上の画像の翌年行ったときは全面結氷しており、写友が結氷した壁面を撮影中 道道と滝の壁面との間には3mほどの土塁があります)
(このような氷の造形が撮れました)
(9) その他の滝
(瀬棚町の藻岩岬にある「藻岩の滝」 写友が撮影中)
(国道393号線、別名メープル街道沿いには、雪解け水でできた春先限定の滝があちこちに出来ます)
とてもこんな風には撮れませんでした。
ブル-系の色が、素晴らしいですね。
どんな風に、この色は出すのでしょう。
カメラの設定ですか?
写真撮影後の、ソフトで編集するのですか?
撮影技術は、私とkouroさんとでは、
先生と幼稚園児ほどの差があるなあと感じています。
ブルーの色ですが、出し方は3通りあります。
(1)ポジフィルムを使うと日陰は自然にブルーになります。でも今はフィルムよりもデジタルの時代ですから…
(2)カメラで調整する場合は、WB(ホワイトバランス)を、あらかじめ『白熱光』にセットします。ただ白熱光にすると、青くなりすぎて、かえって不自然化も…
その場合は、手動で合わせます。おおよそ4500~2800K(ケルビン)のどこかに合わせ、試写しながら最適のケルビン数にセットし直します。
(3)通常のWB=オートで撮影後、ソフトで調整する方法があります。ソフトの種類によってさまざまですので一概に言えませんが…調整項目の中に、RBG(Red,Blue,Green)調整があると思います。Rを-側へ、Bを+側へスライドさせればOKです。
出来れば、事前にWBで調整した方がベターかと思います。このWB調整役立つんですよ。夕陽撮影の時に、7000ケルビンに設定すると、見た目以上に赤い夕陽となりますよ。
WB項目には、AWB(オート)、晴天(お日様マーク)、曇り(雲マーク)、日陰(建物の日陰)、のほかに、手動(ダイアル調整)の5-6個のマークがあります。
手動を選択すれば、ケルビン数(2000~10000)が表示されます。
ケルビン数を少なくすれば青味が強くなり、大きくすれば赤みが強くなります。ぜひ試してみてください。
又、詳しい説明に改めて自問自答しています。
先生のブログは本当にお役に立ち有難いブログです。
岩内の山奥だったような気がします…
もう一度行ってみたい気がします。機会があればご一緒に。
7,8年前、フオート光友会の撮影会で行きました。岩内から国道229号線山手に入った場所です。薄暗い環境で、二本の滝が流れ落ち弾ける。スローシャッターが効いて見事です。脚の効果が効いてます。
場所は山の中を走ったような記憶があります。ものすごい轟音の記憶があります。はじめて滝を撮りましたが、先輩に教えてもらいました。
コメントダブリで、一つ消しました。