紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

雲の表情~その3

2018-04-12 16:00:00 | 日記

                              <H18年7月撮影 美瑛町美馬牛のクリスマスツリーの木 有名な撮影スポットで、多くの写真マニアや観光客が集まる>

 

今回は雲の表情として、ちょっと変わった表情を取り上げたいと思います。普段なかなか見ることの機会が少ない彩雲や乳暈、さらにHDR加工やクロス現像した雲なども取り上げたいと思います。今回取り上げた画像以外にも珍しいカットがあるとは思うのですが、如何せん20数万カットの画像のなから見つけ出すのは、容易ではありません。なお、雲の表情については、今回で最後とします。

 


H19年1月撮影。 小樽運河は、水が僅かながら流れており、冬期間でも滅多に結氷しません。前日かなり冷え込んで、写友から運河に氷が張っているとの連絡がありました。急いで駆けつけてみると、薄氷が張っており、加えて、彩雲まで映り込んでいました。
<彩雲とは>
縁が美しくいろどられた雲。雲粒による日光の回折によって生ずる現象で、高積雲などに見られる。五色の雲、景雲・慶雲・紫雲・瑞雲などともよばれ、瑞兆とされた。

 


H11年12月空知管内栗山町で撮影(ポジフィルム)。 この日早朝はマイナス20度近くまで冷え込み、付近一帯の樹木は樹氷に覆われていました。見た瞬間「竜雲虹を吐く」様に見え、翌年の小樽市写真市展で入選しました。

 


H26年9月撮影。 水天宮の境内で、遊ぶ人たちを撮ったものですが、長女の友人達(フォトデザイナーほか)と、冊子の撮影会で撮ったカットです。この一連のカットのうち下記の画像は、この年の小樽写真市展で、推薦となりました。
<参考> 小樽写真市展自由の部 推薦 「影絵でじゃんけん遊び~グー、チョキ、パーでホイ」

モデル3人には自由に飛び跳ねてと、注文したのですが、よく見ると、手のひらが、グー(中央)、チョキ(右)、パー(左)になっていました。この場合は彩雲はあくまでも主題ではありません。

 


H19年5月自宅屋上で撮影した乳暈

 


H23年2月ニセコにて撮影。 第18回さじアストロパーク星系フォトコンテスト努力賞「ちぎれた太陽」 あくまでも主題は雲ではなく太陽ですが…雲があったからこう言う現象が起きました。まん中が太陽で、上下にも太陽があるように見えました。
<審査員講評>
北海道の羊蹄山の右手から昇る朝日。太陽が左右にちぎれ、さらに上にも現れたそうです。気温が低い時に見られる現象で、幻日と呼びますが見た人は必ず驚きます。偶然とは言え上手く作品にまとめました。

 


H17年7月美瑛町「拓真館」(前田真三ギャラリー)裏のラベンダー畑で撮影。 赤外フィルム(コダックHIE)を使用しているので、ラベンダー他緑色の樹木が真っ白に、青空は真っ黒になりました。

 


H19年9月撮影。 美瑛のマイルドセブンの丘 ちょい現実離れをした画像になりました。実際はこれほど濃淡の激しいシーンではありません。ではなぜこのような画像が?と言うと、ポジで撮影したフィルムを、ネガフィルム用の現像液で現像した空なんです。いわゆる「クロス現像」という手法です。詳細は別途このブログの、クロス現像についてを参照してください。

 


H19年1月小樽運河にて撮影。 画像が揺れていて人物も変だと、感じたら正解です。運河の川面に映り込んだ虚像(上下が逆)なんです。まん中よりちょい上のリング状の波は、運河の川面が揺れたためです。

 


H21年1月中標津町の開陽台で撮影。 ちぎれたような形の不思議な雲でした。なぜこのようなちぎれ雲が現れるのか、いまでも不思議です。

 


H18年7月美瑛町マイルドセブンの丘付近で撮影。ポイントはあくまで赤いトラクターと稔った小麦ですが、白い雲がトラクターや小麦の引き立て役になりました。この画像、残念ながら拡大すると、トラクターがぶれていました。時として雲は、主役を引き立てる役目をします。

 


H22年7月美瑛で撮影。 旅行雑誌「るるぶ4000号記念」旅のBestShotフォトコンテスト 編集長賞「美瑛の丘に流れる雲」 北海道部門のトップ賞で、相当な額の旅行券をいただきました。

 


H9年9月札幌駅北口の旧国民金融公庫5F業務室から撮影。夕焼けで、金色に輝く雲が恐ろしいほど綺麗でした。

 


H20年9月北海道庁上空で見付けた鳥の形をした雲。何かのフォトコンテストに入選した記憶がありますが…

 


H24年8月倶知安町尻別川付近で撮影。尻別川のラフティングを撮るために車で走っていると、道路上に黒い雲の塊が落下するような錯覚に陥った。

 


H29年11月小樽運河から1本海側を走る「小樽港縦貫線」からHDR撮影。コンパクトデジタルカメラのHDR撮影のため、雲がよりドラマチックになった。なお普通に撮影すると、右側の倉庫群(殆どが飲食店)が黒くつぶれてしまいます。HDR撮影は明暗差の大きい額に使うと効果的です。
<参考>
HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)撮影については、2009.3.4付当ブログ「HDR撮影に挑戦」に詳しく述べております。

 

 

コメント (2)
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