紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

さようなら、ダイヤから消える赤電&青電

2014-12-01 06:00:00 | 写真
                                       <桜満開の頃 花園橋から赤電を 必殺縦流し撮り>


ここ数年のJR北海道は、レールの異常放置やデーターの改ざん、隠ぺいなどが日常的に行われ、次々と、トラブルや不祥事が多発しました。国土交通省の指導の下、経営の抜本的見直しを迫られ、JR東日本の支援を受け経営陣を大幅に刷新したことは記憶に新しいところです。安全性の立て直しと言う名目のもと、SLニセコ号をはじめ、各地のSL運行が今年限りで打ち切りとなりました。やむえないことかもしれませんが、SLファンとしてはさびしい限りです。なお、SLについては、後日取り上げる予定でおります。

ダイヤから姿を消すのは、SLだけではありません。効率化、近代的車両の導入で、古いものが姿を消すのも淋しいものです。今年の8月末には、711系統の電車、いわゆる赤電が姿を消しました。鉄道マニアでも、撮り鉄でもないので、車両について詳しくありませんので、間違っていたらごめんなさい。711系のこの電車は「赤電」と呼ばれ、旧国鉄時代に製作された車両です。2ドアのために、通勤時の混雑に対応できず、最新型の電車(733系)にとってかわったわけです。

一方効率化の波は、ブルートレインと言われる青い車体の長距離寝台車にも、押し寄せてきています。時代の変化に対応できなくなってきたといえば、それまでですが、数年前には東京駅発着のブルートレインはすべてなくなりました。わずかに上野発着の北斗星を残すのみです。この北斗星も来年3月のダイヤ改正を機に姿を消すといわれています。


<札幌勤務時は、よくこの赤電を通勤に利用しました>

政府系の金融機関に勤務していたことは何度か紹介しましたが、平成9年から12年の3年間と平成14年から17年までの3年間の都合6年間、JRで自宅のある南小樽駅から札幌駅まで通いました。なので朝8時台のこの赤電をよく利用したわけです。4座席のボックス型シートで、確か青いコーデュロイ張りのシートだったような記憶があります。コンパクトカメラで車内を撮影した記憶があるのですが…ネガを探しても見つかりませんでした。


南小樽駅は、どういうわけか両方のホームに同時に車両が入ることが多いのです。反対側の1番ホームには銀ネズの車体の電車が入ってきました。


吹雪の日はこんな感じです。

当時は赤電はもちろん、電車にそれほど興味を持っていませんでしたので、滅多に電車を撮ったことがありません。赤電の画像も殆どありません。今年の春ごろに、FB上で赤電が8月一杯でなくなると言う話を聞いて、あわてて撮りに行ったのですが…。桜が満開で、量徳橋の上から、桜と赤電、いい被写体になると思って数十枚撮って、モニターを見たらモノクロ撮影だったという、初歩的な失敗もありました。


桜咲くころ、水天宮手前の花園橋付近から、流し撮りしてみました。10カット近く撮影しましたが、縦流しはピントが難しいですね。シャープネスをかけてやっと上の写真程度でした。


夜の9時過ぎに赤電撮りに行きました。南小樽駅の量徳橋からカメラを構え…、う~ん、夜だと赤電なのか銀ネズの電車なのか、今一つはっきりしません。赤電は、日中撮影すべしと言うことですね。

10月5日午後2時頃、小樽駅で偶然赤電711系のさよなら団体列車を見かけました。ホームで見かけた瞬間、あれ、ダイヤから消えたはず!と思いましたが、よく見ると「ありがとう711系電車」と言う文字が見えたので、ファンのための団体列車であることがわかりました。赤電と言ってもあずき色に近いようです。


小樽駅の裕次郎ホームに入線していました。


ボディにはこのようなプレートが掲げられていました。


皆さんマニアなんでしょうね。


本格的な撮り鉄は、カメラ機材一式を担いで乗り込んでいます。


<東京勤務時は、ブルートレインをよく利用していました>

昭和46年から58年まで、東京の本店調査部に12年間勤務しましたが、昭和40年代は、飛行機の利用はまだ高値の花でした。夏休みや冬休みのつど、上野~小樽間を20時間ほどかけて帰省したものでした。往復とも、ブルートレインを利用しました。上野~青森間がブルートレイン・寝台車の『ユウヅル』や『ハクツル』を、青森~函館間を約4時間ほど連絡船を、函館~小樽間は『特急北海(小樽回りで札幌終点)』、のちに北海が廃止され千歳線経由の『北斗』や『おおぞら』になりました。今となってはとても懐かしい思い出です。ただし記憶があいまいで、間違っているかもしれません。


DD51と言うジーゼル機関車2台に牽引されて、午前11時15分札幌駅3番ホームに入ってきます。


厳冬期は、車体が凍って、まるで冷蔵庫から出てきたみたいです。


窓にもツララがこびりついいています。


機関車はかろうじて3番ホームぎりぎりに停車します。


10分ほど停車したのちはいったん手稲の車両基地に回送されます。


隣の2番ホームの電車は小樽方面行です。


手稲の車両基地で清掃され、午後5時過ぎに再び戻ってきます。


午後5時過ぎに、東京・上野行き寝台特急「北斗星」として4番線に入ってきます。


5時12分北斗星は札幌駅を出ます。偶然前方から小樽行きの赤電が入ってきました。(H21.4.19 PM5:14 撮影)


正式には大阪行き寝台特急「トワイライトエクスプレス」はブルートレインではありませんが、何分機関車が2台とも、北斗星と同じDD51のブルーなので…機関車の連結車両の寝台車を覗く機会がありました。

赤電も青電も、そして黒電(SL)もダイヤから消えてしまうことになりました。次回以降に、今シーズン限りとなったSLニセコ号を取り上げる予定です。
コメント (2)
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