映画の感想をざっくばらんに、パラパラ読めるよう綴っています。最近は映画だけでなく音楽などなど、心に印象に残ったことも。
パラパラ映画手帖
有田上等兵、逝く
2006-05-20 / 映画

~勝新太郎との最強コンビ「兵隊やくざ」シリーズ~
5月16日、田村高廣さんが亡くなられた。
つい最近、田中徳三監督特集で、
「続・兵隊やくざ」(’65年)「新・兵隊やくざ」(’66年)を観たばかりで、なんだかとても寂しい。
「張り込み」(’65年、野村芳太郎監督)で、
村はずれで、昔の恋人の高峰秀子とひっそりと会い、
遠くを眺めながら、昔のことを話すシーンは印象的だった。
どこか飄々としつつも、きまじめで、真剣な目と、人間くさいところが好きだ。
「兵隊やくざ」シリーズで、
勝新太郎演じる大宮貴三郎のうでっぷしと
田村高廣演じる有田上等兵の頭のよさとで、
軍隊の権威にはむかっていく姿は、気持ちよく、痛快で、歯切れがよい。
喧嘩にめっぽう強く、情に厚く、根っからの自由人の大宮と
軍隊が大嫌いで、除隊を心待ちにしているが、いじめを見て見ぬふりはできない正義感の強い有田上等兵。
この二人が、妙な絆で、いつのまにか固く結びついていく。
有田上等兵が「おおみや!」と呼ぶ声は、しっかり耳に残っているし、
無頼者の大宮が、有田のいうことだけは、従順にきき、心から慕っていて、
勝新の顔が、愛くるしくて、まるでガキ大将のようだ。
「兵隊やくざ」(’65年、増村保造監督)のラストの脱出シーンは忘れられない。
本当に最高の絶妙なコンビだ。
(追伸)
NHKの衛星放送では、
田村さんをしのんで29日の月曜日に「泥の河」(’81年、小栗康平監督)を
放送するそうです。
ぜひ私もみてみたいと思います。
5月16日、田村高廣さんが亡くなられた。
つい最近、田中徳三監督特集で、
「続・兵隊やくざ」(’65年)「新・兵隊やくざ」(’66年)を観たばかりで、なんだかとても寂しい。
「張り込み」(’65年、野村芳太郎監督)で、
村はずれで、昔の恋人の高峰秀子とひっそりと会い、
遠くを眺めながら、昔のことを話すシーンは印象的だった。
どこか飄々としつつも、きまじめで、真剣な目と、人間くさいところが好きだ。
「兵隊やくざ」シリーズで、
勝新太郎演じる大宮貴三郎のうでっぷしと
田村高廣演じる有田上等兵の頭のよさとで、
軍隊の権威にはむかっていく姿は、気持ちよく、痛快で、歯切れがよい。
喧嘩にめっぽう強く、情に厚く、根っからの自由人の大宮と
軍隊が大嫌いで、除隊を心待ちにしているが、いじめを見て見ぬふりはできない正義感の強い有田上等兵。
この二人が、妙な絆で、いつのまにか固く結びついていく。
有田上等兵が「おおみや!」と呼ぶ声は、しっかり耳に残っているし、
無頼者の大宮が、有田のいうことだけは、従順にきき、心から慕っていて、
勝新の顔が、愛くるしくて、まるでガキ大将のようだ。
「兵隊やくざ」(’65年、増村保造監督)のラストの脱出シーンは忘れられない。
本当に最高の絶妙なコンビだ。
(追伸)
NHKの衛星放送では、
田村さんをしのんで29日の月曜日に「泥の河」(’81年、小栗康平監督)を
放送するそうです。
ぜひ私もみてみたいと思います。
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