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No362『喜劇 大安旅行』~伴淳三郎とフランキー堺のかけあい~

「喜劇列車シリーズ」の渥美清にゾッコンでしたが、
今回、フランキー堺主演の旅行シリーズ。
倍賞千恵子が、茶目っ気豊かで、おきゃんな娘で、
フランキー堺に首ったけ。

堺の父親を演じる伴淳三郎がとってもすてき。
SL機関士で、
長い上りトンネルを、貨車をつないで上っていくシーン。
石炭が炉に次々と投げ込まれる。
カメラは、機関車が必死で登ってゆくさまを
近距離でとらえ、その迫力。
きしむレール、車輪。
汗だくでハンドルを握る伴。
やがてトンネルの向こうの光が見えてきて、
列車は闇の中を抜け出る。
この迫力、緊張感には拍手。
思わずルノワールの『獣人』の冒頭場面を思い出した。

伴とフランキーのかけあいが楽しい。
ともに独身の親子として、
片や機関士、片や専務車掌と
列車に関わる仕事につき、仕事に誇りと信念を持っている。

その二人の喧嘩、
ケロヨン、
ひょっこりひょうたん島と
互いをけなしあい、
口喧嘩もアクションもとにかく楽しい。

列車が走っていくシーンも多く、
シリーズの醍醐味も遺憾なく発揮。

勘違い、思い違い、とモチーフはシリーズを通して繰り返されるが
やはり、テンポのよさと、役者陣の達者な妙味で、
とにかく楽しい。

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