噛みつき評論 ブログ版

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「あとは野となれ、山となれ」国の借金返済

2012-02-16 11:36:57 | マスメディア
 年収の20倍以上になる借金の山を築きあげた人がいます。それは長期の計画を無視し、その場限りの対応を繰り返してきた当然の結果です。ある時、彼は突然うまい方法を思いつきます。銀行がネコババしていた休眠口座の金を横取りすればよい。そうすれば当面は大好きなパチンコを楽しむことができる。どうせ借金返済は目処すら立たないんだから。

 金融機関の休眠口座は毎年850億円程度発生し、そのうち約500億円がネコババされているそうですが、それを政府が取り上げて、ベンチャー企業や非営利組織への支援に充てる案などが検討されているようです。

 政府が金融機関から取り上げることの是非はともかく、問題はその使い道です。借金が多すぎて返済計画さえ立てられない人に臨時の収入があれば、それを返済に充てるのがまともな人の考えです。返済せず、それを緊急性のないことに費やそうものなら、返済の意思がないものとして、信用を失います。まして国がそんなことをすればモラルハザードを招くでしょう。

 しかし借金返済に充てるべきだという当然至極の意見が、なぜか政府からもマスコミからも聞こえてきません(まあ私が知らないだけかもしれませんが)。このことは民主党政権には財政を再建する意思がないのではないかと疑わせるに十分です(そそろそろ国債を売って外貨にでも換えることを考えなくては)。

 民主党政権がこのような案を持ち出した背景には、この案は支持されることはあってもマスコミから批判されることはないだろうという判断があったのでしょう。マスコミもまた借金の返済などの長期的な問題より、その場限りのことしか考えないだろうと。どちらも「あとは野となれ、山となれ」ということになりますか。
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