蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

どこか・とおくへ・いきたい:北海道を横切ってまた小樽から帰る(8/5~8/6)

2012-08-13 23:54:34 | 車でブラブラ

5日、標津(シベツ)を12時過ぎ通過。
小樽ルフェリーターミナルへは22時に着かないといけない。しかし、まだ10時間もある。

地図を見ながらゆっくり北海道を横切りましょう。

Imgp3596 R272はミルクロードとか言うらしい。確かに牧場ばかり。統一されたデザインの牧場の看板が次から次に表れる。雨は止みかけてきた。

Imgp3597 途中、いつのまにか道道13を走っていて、その後R243を弟子屈(テシカガ)方向へ。

Imgp3598 弟子屈(テシカガ)の道。

Imgp3599 ここは摩周、R243からR241へ。

Imgp3601 道の駅「摩周温泉」、道路の側溝から湯気が出ていた。

Imgp3604 R241を阿寒湖へ登る。

Imgp3605 R241を足寄(アショロ)方向へ。

その先、木々の隙間からチラチラ阿寒湖らしいのが見えるが、湖畔に辿りつけない。湖畔への道を通りすぎたのか。

Imgp3606 アイヌシアターと言う看板があったので寄ってみた。
アミニズム、トーテミズムが商業観光的に誇張されたデザイン。何かスッキリしない。
アイヌ文化は売り物ではない。

先住民アイヌは、本州の商人から詐欺に近い方法で収奪され、松前藩の鉄砲隊により虐殺され、明治以降は差別されてきた。
そもそも、蝦夷征伐は騙し討ち、謀殺の世界だった。そう言う歴史を忘れてはいけないと思う。学校では教えてくれないけどね。

Imgp3609 湖畔への道が判らないので引き返しみたら、滝見橋と言うのがあって、これは阿寒川への流れらしい。

Imgp3610 再度引き返し、「まりも幼稚園」方向へ脇道を入って、小学校を過ぎ、更に脇道を他人サマの土地へ突っ込むと、湖畔に出た。

Imgp3611 梅雨の様な曇り空の阿寒湖。

Imgp3613 足寄に着いて、R241をそのまま進む。

Imgp3614 足寄の街。道東道には乗らず、帯広方向へ進む。

直ぐ先まで高速道が来ている。チョット意外な気がする。
そう言えば、足寄は国策捜査で起訴され有罪になって、最近まで刑務所にいた勇ましい、騒がしい衆議院議員サンの地元。
彼のオトモダチ、最近は政治活動もなさっているスキンヘッドのフォークシンガーもこちらの人だったハズ。
高速は、こう言うウルサ方の働きもあって出来たンでしょうか。

Imgp3615 士幌町へ着いてR274方向へ進む。ここから先は札幌までズットR274だ。

Imgp3618 この辺りは鹿追と言う町らしい。17時前、陽が暮れるまで後1時間程度(?)。

Imgp3619 最後の北海道らしい風景を撮る。

Imgp3620 広い北の大地。

Imgp3621 道の駅「しかおい」でオシッコ。

Imgp3622 近くに煙突が備わった住宅がズラ~ッと並んでいた。今でも薪を炊いて暖をとっているンでしょうか。

Imgp3623 十勝清水の街。

Imgp3624 日勝峠へ登る道、登りはズゥ~っと追越車線が付いている。飛ばし屋にはアリガタイ対応ですけどね。

Imgp3625 十勝平野を一望する日勝峠。

Imgp3626 北海道で愛車は走行13万キロを越えた。

その後、日が暮れると同時にまた雨になった。
そして、前後を走る車が増えて来た。大型トラックも増えて来た。

Imgp3627 札幌市内に入って20時半、やっと小樽の表示が見えた。

あたりの道沿いにはファミレスとか牛丼屋ばかり、もう北海道の風景ではない。
フェリーに乗るまで酒は呑めないし、取りあえず近くのファミレスで軽く腹ごしらえ。

Imgp3629 22:20、小樽フェリーターミナル到着。無事北海道を横切った。道内走行距離は約1340kmだった。

フェリーは行きと同じ「あかしあ」、売店にも行きと同じオニイチャン、オネエチャンがいた。
「自販機の故障、なおったかァ?」
「エエッ?、アッ、はい!」

雨に打たれているし、出港して直ぐ風呂へ入った。
脱衣場で隣で脱いでいたオジイサン、「向こうに着いたら、雨、上がってますかねぇ」
「さぁどうでしょうか」
「バイクなんで、雨はツライんですよ」
九州から走って来られたそうで、家を出てもう3000km走ったそうだ。
家までまだ700kmあるそうで、まだまだこのオジイサンの長旅は続く。

フェリーの中では、ズッと寝通しだった。
昼前に売店でカップ麺を買って食べただけ、特にオナカも空かなかった。

6日、予定より50分程早く、20:10過ぎ舞鶴へ着いた。

フェリーを降りるとき、九州から来たと言うオジイサンの話を思い出し、ふと見ると、前の車は宮崎ナンバー、その隣は鹿児島ナンバーだった。皆さん遠くからお越しです。
しかし、その逆となりは神戸ナンバーの5人家族、オトウサンは外人さん。
その前には北見ナンバー、これは北海道からのお客さん。

自家用車が約30台、そしてバイクは20台ほど。その中にあのおじいさんもいるのだろう。
バイクに中には、ナント、スーパーカブが2台あった。沢山の荷物を積んでいる。離れて停まっていたので、別々の旅人だろう。
スーパーカブでノンビリ北海道ツーリング、それも良いんでしょうね。

さてワタクシも家まで後150キロ程。
もう遅いし、帰りは高速を走ることにする。

イリーガルなスピードで突っ走り、22時過ぎ、帰宅。

長い長いドライブは無事終了。オツカレサマでした。


どこか・とおくへ・いきたい:雨の知床旅情(8/5)

2012-08-13 18:19:56 | 車でブラブラ

5日、斜里の日曜日の朝は雨。かなりキッチリ降っている。

Imgp3568 斜里からR244を離れR334を知床半島へ行く。

Imgp3571 半島へ真っ直ぐに伸びる道。

Imgp3573 道の駅「ウトロ」、海辺の観光地、雨にも関わらず、車がいっぱい。

Imgp3578 知床五湖の方へ行ってみよう。五湖から先、カムイワッカ方面はマイカー規制されている。
カムイワッカとは、神サンの水と言う意味だそうで、マイカーがドンドン入ってはいけません。当然でしょうナ。

Imgp3579 臨時駐車場の側で、鹿サンお食事中だった。ジャマしてゴメンネ。

Imgp3580 白樺の林の中に続く道。

Imgp3581 この先でマイカーはオシマイ。
五湖の駐車場は雨の中、ほぼ満杯。と、言う事は観光客だらけ(?)。入るのはヤメにした。

Imgp3584 道路脇の看板。ヒグマを見て、近付いたり、エサやったりするおバカがいるらしい。アァ怖ワ。

Imgp3586 R334に戻り、知床峠へ。何~ンも見えません。

Imgp3589 羅臼へ下る道。本州の山岳観光道路と同じ風景。

Imgp3590 途中何軒かの温泉があって。羅臼へ着いた。

道の駅「らうす」も、ほぼ満車。

Imgp3593 その先にあった「純の番屋」は、空いていたので入ってみた。オナカも空いてたし。

Imgp3591 最初ここで「北の国から」を撮影したと思っていた。
撮影現場は別の離れた個人所有の小屋だったそうで、これは復元したモノだそうだ。

Imgp3592 地元の水産会社がやっているとか。世話好きそうなオバサン(その水産会社の経営者親族?)、「メニュウはないので、コチラで説明します」とショーケースの中を説明。
「イクラはウチで加工してます、ヨソから買ってきたモンじゃないですよ」、イクラ丼¥1,450.-、当然美味かった、スゴク美味かった。

羅臼からR335となり、晴れていれば国後が間近に見えるそうだが、な~ンも見えず。

Imgp3594 標津(シベツ)で一旦R244に戻り、直ぐR272へ。

ここから、海沿いを離れ、北海道を横断することになる。


どこか・とおくへ・いきたい:オホーツク沿いに知床斜里へ(8/4)

2012-08-13 10:32:45 | 車でブラブラ

宗谷岬を9時過ぎに出て、知床斜里へ走る。

Imgp3518 宗谷の丘に広がるウインドファーム。脱原発でドンドン発電して下さい。

Imgp3519 この辺りは猿払(サルフツ)と言うらしい。コンビニで朝食を調達。缶コーヒーはホットにした。
もうLAWSONも7-11もない。あるのは北海道のSeikomart。

Imgp3522 「ベニヤ原生花園」という看板を見つけて、寄ってみた。

Imgp3523 団体サンの観光客がいないのがアリガタイ。浜辺へ木道が続いている。

Imgp3524 静かなオホーツク海の浜辺。

Imgp3525 ハマナスもそろそろ咲き終わり。

Imgp3527 クガイソウと言う花らしい。それ以外、あまり花は咲いていない。

ところで「ベニヤ」て、どんな花?
木道ですれ違ったオジサンに訊いてみた、「さぁ判りませ~ん、ハハハ」
浜辺ですれ違ったオバサンに訊いてみた、「知りません」

花を接写しているオジサンに訊いてみた、「ベニヤと言うのは、この辺りの地名です」

このオジサン、観光写真専門のカメラマンだった。北海道各地を飛び廻って撮影しておられるそうだ。
「今は、もうほとんどの花が終わりかけています。北海道へ来るなら6月です。あらゆる所、道端は花が咲き乱れて、それはもう綺麗ですよ」

そうか、北アルプスと同じ、北海道でも雪が融け終わった頃、花のベストシーズンになるのだ。
「今度は是非、6月に来て下さい」、でもネ、6月はまだ関西も涼しいし、北アルプスへ行く事もあるし。

「今年はズット天気が悪くて、フツーなら北海道の8月と言うと、バァーっと青空がひろがって、それはもう見事な青空で、それが今年はチョットおかしいンですよ、本州の梅雨みたいで」

これは時々聞く話し。
温暖化で温帯が亜熱帯になり、亜寒帯が温帯になっている、と言う事らしい。
もう我々はスバラシイ北海道の8月の青空は見れないのか、そして北海道にも梅雨が来るのか。

カメラマンさんにお礼を言って別れた。

Imgp3531 相変わらず真っ直ぐな道。

Imgp3532 静かなオホーツク海。

Imgp3534 道の上にある矢印は、雪に埋まった時の道の端を示すものらしい。

Imgp3538 雄武(オウム)町、牛さんがお食事中。

Imgp3540 静かなオホーツク海と真っ直ぐな道。

Imgp3541 紋別の道の駅でオシッコ。帆船のナントカ丸が寄港していた。

Imgp3544 サロマ湖に到着。

Imgp3545 サロマ湖も穏やか。

Imgp3547 「ワッカ原生花園」の看板を見つけて寄ってみた。
ここは観光客で賑わっていて、レンタサイクルや馬車が備わっていた。

Imgp3548 浜辺まで出るには、確かに自転車や馬車がいりますナ。

Imgp3549 サロマ湖を隔てて見た北海道。

Imgp3550 静かなサロマ湖の岸辺。

Imgp3551 ここもハマナスは終わりかけ。

Imgp3553 網走手前あたりに広がっていた麦畑。広い。

網走監獄と言うのがあるそうで、寄って見ることにした。

ワタクシ、今まで沢山悪いコトをやってきた。
殺人、強盗、窃盗、恐喝、詐欺、婦女暴行、以外の悪いコトは全てやってきた。
塀の向こうへ落ちないのは、運が良かっただけだ。

取りあえず、一度見ておくのもいいだろう。

Imgp3555 しかし、刑務所とは別の場所に博物館として復元移築したものだそうだ。

Imgp3557 中は工事をやっていて、しかし観光客がいっぱい。

Imgp3559 復元移築した博物館で、観光客がいっぱいとなると、興味は半減、お金まで出して入る気はしない、帰ろ。

Imgp3560 帝政ロシアの南下に対抗して、エゾの地の開拓を進めるべく、士族反乱の政治犯を道路建設に使った、と言うのが始まりで、その後自給自足の農業監獄となったらしい。
維新政府、つまり薩長が、幕府側のサムライをこき使って、後は自分らで喰っていけ、と言うコト(?)
文明開化なのに、人権無視も甚だしい。まぁエエけど、先祖は武士ではないし。

ホンモノへ行ってみよう。

Imgp3561 しかし、車では入れなかった。


Imgp3562 この橋の向こうにあるらしい。

Imgp3566 稚内からR238を走って来て、網走からはR244になる。やっと斜里岳が見えて来た。


Imgp3567 斜里手前の牧場でお食事中なのは、お馬さん。

斜里駅前のホテルには17場過ぎ着。

ホテルは団体サンで賑わっていた。
斜里岳や羅臼岳に行くのだろうか、ジジババの登山グループもいた。

早速、道産の美味い物を喰いに、フロントで案内もらって街に出たが、サビシイ、とてもサビシイ。
商店街へ行ってもサビシイ。案内に載っている店でも閉まっていたりする。

一軒の居酒屋、煌々と電気が点いていた。飛び込んだ。

土曜なのに店内は空いていた。

ビール、地酒、サシミ、ホタテ、ホッケを頼む。付き出しはツブ貝の煮付だと、朴訥なオネエサンが教えてくれた。
ホッキと言う貝のサシミは美味かった。
ルイベもタコもホタテもボタンエビもとにかく全て美味かった。

最後はイクラ丼にしようと思っていたが、お腹イッパイになって店を出た。

トロトロ歩いているとスナックが数軒あって、店を開けようとしていたママさんが「ビール1本飲んで行かん?」と声をかけて来た。
オネエサンだったら、そのままスゥ~っと入って行ってしまったかも知れないが、「ゴメン、また来ま~す」

ホテル横のコンビニでチョット買いモノ。
レジに並ぼうとしたら、綺麗な小さいオバアサンが横に並んで来た。ワタクシ当然、先を譲る。そのオバアサンもワタクシに先を譲ろうとする。
「ボク、よそモンなんで、地元の人、優先ですよ」
「まぁ、斜里までようこそ」

出口でまたそのオバアサンとバッティング。ワタクシ、ドアボーイをする。
「まぁ、アリガトウゴザイス」
「この辺はもう、お豆腐屋さん、無いンですかぁ?」
「エエッ???」
「イヤ、さっきレジでお豆腐ないの?て言うてはりましたヤン」
「イヤ、そう言う事じゃなくて、ここのお豆腐、オイシイんですよ」
地元の豆腐屋より、コンビニの方が美味いと言うコト(?)

「こちらの方ですかァ?」
「イエ、出身は〇?△です」
「〇?△?」
「北見からチョット行ったあたりです、お見合いで、何も判らずこっちへ来たんですよ」
「見合いして、2回目が結婚式ちゅうヤツですか?」
「ワタシの場合、3回目でしたけど」

まぁ人生、色々あるンですね。
「お気を付けてお帰り下さい、また来て下さい」

北海道4日目は、上品で綺麗なオバアサンとの、一瞬の会話で終わった。