蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

雪に埋もれた週、4時間以上掛って天狗原へ

2017-01-23 12:37:26 | 山とスキーでブラブラ

17日、前週末からの雪で、栂池高原の積雪はやっと3m越え、これでやっと例年並み。
神戸の我が家の駐車場でも車はウッスラ雪を被り、名神は滋賀辺りから降雪、SAの積雪量は多賀の方が、中央道・駒ヶ岳SAより多かった。
しかし安曇野ICまでは順調に来たが、そこから先の地道が積雪で、40キロに満たないノロノロ運転、固まった雪の上をガタガタと進む。
通常より30分以上遅れ定宿に着。

 鐘の鳴る丘のブッシュは、スッカリ雪に埋まった様子。

 栂の森の藪もだいぶ埋まった。

ゴンドラ中間駅まで降りて来て、板を脱ごうとしていると、新しいファットのロッカーを履いたSさんに声を掛けられた。
その後、栂の森まで一緒に上がったが、Sさんは用事があるとかで、そのままご帰宅。

左ターンがナンか変で、無理矢理廻そうとしてハデに転倒、フッ飛んで着地した所に、外れた板があり思いっ切りニードロップ、イテテテテ。
その後も、非圧雪エリアでヒールピースがいきなりカパッカパッと外れ、今度は前にフッ飛んで顔から着地、嗚呼、ナサケナイ。

結局この日は栂の森~鐘の鳴る丘を1回、栂の森~中間駅を3回往復してオワリ。

  18日、今季初めての快晴。大阪の小学校が今年もスキー教室をやっている。

朝食時、「今日は天気良くて、当然登られるンでしょ」と、若女将から言われ、まぁとにかく行けるトコまで行ってみることにする。

 林道ではハクジングループがワイワイ、ガヤガヤ。栂の森からシールで登って来たニホンジンアベックが挨拶をして通り過ぎて行く。直ぐガイドに連れられた5~6人のハクジンがやって来て、何やらレクチャーを受けている。ゲレンデもバックカントリーもハクジンだらけ。

10時前、出発。

 林道は圧雪されておらず、只々先行者の跡を辿るが、直ぐに後続者の気配。仕方なくトレースを譲ると、オジイサンが二人、「良い天気ですねぇ」。このお二人、ワタクシよりかなり年上、なのに軽々しく先行、アッと言う間に見えなくなってしまった。

 早大小屋からのショートカットを過ぎると、本日の先行者はウサギちゃんだけ。

最初の谷のショートカットは全くトレースなし。ヒザ下辺りのラッセルとなる。

ヒイヒイ言いながら登っていると、またもや後続者の気配。しかしどうせどこかをラッセルしないといけないワケで、気にせず進んでいると、「コンニチワァ、お楽しみの所スイマセンが、トップ行ってイイですかァ」、育ちの良さそうなニホンジンの若いアベックだった。
「どうぞ、どうぞ、ボクもその方が助かるし」、彼らは少し離れてワタクシをかわし、先行する。その後、自然園の方へトレースを刻んで行った。

 11:20過ぎ、成城大小屋着。
直ぐに学生グループと思われる数人がやって来て、指導者らしき教員から、現地点を地図で確認し、これからのルートを見極めろ、とか指示されている。昔ながらのマジメな山岳部らしい。

 天狗原への登り、先行するのはガイドに連れられたガイジングループ。

周りにやたら藪が目立つ。若いボーダー二人組が、強引に追い抜いて行く。

台地に上がり、緩斜面を進むと、祠の手前で突然急になり、真っ直ぐ進めなくなった。こんなコトは初めてだ。

 14:10過ぎ、天狗原着、林道から4時間以上も掛っている。フ~ウ、あぁシンド。

 祠の周りには誰もおらず、南からの風が相変わらずスゴイ。

北側に移動し岩陰でシールを外し、下る準備をする。

状態は、新雪の深雪で、相変わらず苦労する。ゲレンデ同様、左ターンが上手くいかない。左右1回ずつターンするとフウフウ、ゼイゼイ、暫し休憩。
そして遂に左ターンで吹き溜まりに突っ込んで、埋まってしまった。そこから抜け出すのに、又々フウフウ、ゼイゼイ。嗚呼ナサケナイ。

なんとか林道へ出るも、谷へ下る体力、脚力なく、只々登りのトレースをトロトロ進むだけ。
ヨロヨロしながら数ヶ所ショートカットし、最後は早大小屋へ出て、栂の森のゲレンデへ戻りホッとした。

栂の森カフェテリアの前で時間を確認すると、15時半を過ぎている。
フツーなら、定宿に戻っている時間だ。早く帰らないと、余計な心配をさせてしまう。

しかしサッサと滑れない。10ターンもすると、太ももが痛くなる。一服する度にヘコタレテしまいそうになる。

なんとかゴンドラ下の駅まで辿りつくと、運転が終了したとのアナウンスが流れていた。定宿までは、あと数100m歩くだけ、しかし脚がツリそうになる。

やはり定宿では皆さん心配されてい、ワタクシただ謝るばかり、「こっちへ移住後は、徹底的に鍛え直します」、と言ったら、「でももう歳だから、昔の様にはねぇ ・ ・ ・ ・ 」、と大女将から言われてしまった。 

 19日、晴天は昨日の一日だけ。

 自然園だけ薄日が差しているのか、幻想的に明るく浮き上がっている。

 鐘の鳴る丘のソリ遊びも、やっと営業開始らしい。

 下界に陽が射して来た。

ハンノ木の中間あたりで一服していたら、Sさんが下って来た。一応登る準備はされてきたそうだか、スッキリしない天気なので、ゲレンデを滑るだけにしたそうだ。

その後、一緒に滑り、最後は駐車場でお別れした。

結局この日は、栂の森~鐘の鳴る丘を3回、栂の森~中間駅を2回往復してオワリ。

20日は、ほぼ除雪なしで車を出し、また安曇野・山小屋の現場へ寄る。

 ガレージドアは外壁と同色で塗装が済んでいた。

 来週末には引き渡し出来るそうだが、来週定宿は保育園児で満員になるので、来れない。結局、再来週、2/3の引き渡しは、予定通り。

 前週、忘れていた穂高神社へ初詣、前年のお守りを納め、今年のお守りをゲット。

 降雪の中、木曽路R19経由で帰る。


10年目の信州・雪山通いを開始する

2017-01-14 18:05:14 | 山とスキーでブラブラ

何年か前から、徐々に毎日がシンドく、ダルくなり、昨年は信州・雪山通いにも、ワクワク・ウキウキしなくなった。そしてそんな自分にオドロいた。

しかし、齢60も半ば、そんなオヤジがウキウキ・ワクワクすることが可笑しい、毎日がシンドく、ダルいのはアタリマエ。
サッサと動けない、イキイキと過ごせない自分が、意図も目標も持たず、ただそこにいるだけでイイ、そう思えば、それほどオドロくことではない。

10日、10年目の信州・雪山通い開始。

今まで通り、3時過ぎに出発。ただそこにいるが如く、名神、中央道を走る。 
恵那トンネル辺りまで来ると、一応雪は被っているが、圧倒的に少ない。

 7時過ぎ、今まで通りのペースで駒ヶ岳SA着。

 9時前、安曇野着、我が山小屋の工事が進んでいる方向、有明山は雲に隠れている。

 白馬三山方向も雲に隠れている。

10時過ぎ、定宿着。
今日は神戸から来たのか?まだ家は出来ないのか?いつ引っ越しするのか?安曇野の具体的な場所はどこか?など、大女将と若女将から質問攻めを受ける。

 ゴンドラ駅の事務所で、早割購入したシーズンパスを受け取る。

一応ゴンドラ駅まで滑れるようだが、雪が少なく、ナンか全体が平べったく見える。
中間駅までの沢や流水溝は埋まっておらず、水がゴウゴウ流れている。その沢に沿ってカモシカが一頭、下っていくのが見える。何処へ行くのだろう。

 徐々に風が強くなり、遂に降車場の直前で止まってしまった。

 いつもの場所でシーズンスタートの記念撮影。ナゼか近くで圧雪車が修理点検中。

昨年は例年より約1m少なく、今年は更に1m少なく、この日の積雪は1m数10cm、圧倒的に少ない。
信州でもまだオープンしていないスキー場もあるとか、信州でスキーが出来ない温暖化、これはホントに深刻な問題。

 栂の森はかなりの強風。

 鐘の鳴る丘は藪が目立つ。いつこれが埋まるのか。

 今年からリフト券がICチップから磁気(?)カードに替わり、ゲートも新しくなった。そう言えばシーズン券の保証料、今まで千円だったのが、今年は千円出すと五百円、お釣りが帰って来た。

上から下まで2往復するとフラフラ、カフェテリアで暫し休憩。

 栂の森に戻ると、リフトは強風で止まっていた。

シンドいし、もう宿へ帰ることにする。

 ドカッと雪が降る気配はない。

鐘の鳴る丘へ着くと、定宿の若女将とナナちゃんが遊んでいた。ナナちゃんは数日前、やっとスキーデビュウしたそうだ。

 11日、スゴイ風が吹きまくり。

 この道と藪、いつもは雪の小山になっていたが、今年はいつ埋まるのか。

丘から見ると丸山リフトは動いていたが、乗り場まで行くと、強風停止中の看板。
隣の鐘の鳴る丘第2からハンノ木のリフトで上へ行く。

栂の森の手前で、リフトの下から声を掛けられた。
松川村の写真家・Sさんと今年も遭遇、と言うかまた見つけて頂いた。

暫し立ち話。ワタクシ、我が安曇野・山小屋の建築進捗状況を報告。Sさんはこのブログをご覧頂いていて、現地を探そうとされたそうで、場所を詳しく説明。

栂の森のリフトも強風で停止、ハンノ木コースを2回往復してカフェテリアで休憩、歓談。

Sさんは年間60日スキーが目標らしく、昨年は僅かに届かなかったそうだ。安曇野に移住すれば、ワタクシも年間60日近く滑れるのだ。まさにそこにいるが如く。
また昨年秋は、白馬大雪渓の雪が消え、ロープが張られ立入禁止になったそうだ。そう言えば、そんなニュースを聞いた記憶がある。

そんな話しを色々として、表に出ると、相変わらず栂の森のリフトもゴンドラも動いておらず、ハンノ木コースの下部では誰も滑っていない。

ハンノ木のリフトも止まっていた。
つまりゲレンデは分断されていて、下るともう栂の森には戻れない。

仕方なく、白樺ゲレンデへ。

そこを数回往復して、Sさんは帰宅。ワタクシ、定宿に帰るにはまだ早く、「もう少しここで滑ってますワ」。

 白樺ゲレンデもしばしば強風でリフトが止まる。 その後、6回往復してオシマイとする。

 ドカ雪の降る気配は、まだない。

 12日、少しは積もった様子。

 丸山ゲレンデはそこそこの新雪が載っていて中々快適、2往復する。

 栂の森では時々ブォ~ッと吹いている。リフトがいつ止まってもおかしくない感じだ。

 しかし幸い、リフトもゴンドラも止まらず、栂の森~ハンノ木を5回往復。

 やっと本気で降り出した感じ。

定宿は大女将の時代からメシが美味い。それをアテに、白馬錦、大雪渓がこれまたウマイ。

 それは若女将になっても変わらず、今年は手書のmenuボードが登場。

 現物はこれ、美味い。

 この日の蕎麦は若女将の手打ち。蕎麦自体が定宿の畑で獲れたものとか。これまた美味い。

 あちこちから除雪機の音が聞こえる。鐘の鳴る丘のナイター照明が朱い。雪は本気で降っている。

 13日朝、かなり積もっていたが、例年は小屋の下半分は埋まっている。まだまだ足りない。

 今年もこれを掘り出す。

 出せる状態にするまでに20分以上掛った。

 姫川源流付近は、この景色を走らないと冬ではない。

 建築中の安曇野・山小屋に寄る。給湯器が南面(正面)に付いている。ナンか目障り、指示しなかったので仕方ないが、まさか正面に付けるとは。これが安曇野人のセンスなのか。

 ガレージドアの蝶板は表から付いている。つまり外から扉が外せる。一応目隠しの板は貼られているが、これは防犯上非常識、これも安曇野人のセンス(?)。

愛犬を連れて散歩中の隣人と遭遇、「やっと出来ましたねぇ」、「でも引き渡しは、2月になってからだそうですよぅ」。

工事をチラ見していた、隣人の評価では、基礎も造りも中々ガッチリしているとか。

まぁガッチリしているのであれば、安曇野人の変なセンスが点在していてもイイか、やり直せと言うほどでもないし。
いずれにせよ、引っ越しはまだ1ヶ月程先。