3月最終週の栂池・定宿は毎年、某団体さんで満室、お一人様は泊まれない。
となると、地元感覚で、ここ安曇野から片道1時間かけて通うだけ。ある意味、ゼイタクな話し。
いや、他のスキー場へ行くテもある。
しかし、最近の気温上昇でゲレンデの麓はかなり融けている。鹿島槍の中綱湖側はもう滑れない様子。
八方か五竜、いや野沢温泉にでも足を延ばすか、とも思ったが、炊事、掃除、洗濯を済ますと、いつの間にか中途半端な時間になっていて、結局はシーズンパスを持っていて、お気軽にリフトに乗れる栂池になってしまう。
まぁ、どこのスキー場でも滑る雪は同じだし。
3/28、洗濯を済まして栂池・駐車場着11時前。
栂の森ではヒットパークの造成が進んでいる。
鹿島槍~五竜~唐松をノンビリと眺める。
ザクザク、クヂャグチャで、黄砂が降りかかってスムースに滑らない雪。しかし日常ベースで、ここに存在出来る事がアリガタイ。
ミズバショウが咲き始めている。
3/29は更にノンビリ安曇野を出て、駐車場着11時半。前日と変わらずのザクザク、グチャグチャの黄砂まみれを、上から下まで4往復してオシマイ。
3/30、天狗原、出来れば白馬乗鞍へ登るつもりで、駐車場着9時過ぎ。
ロープウェイの駅に着くと、定時ではないのに発車するらしく、係のオニイチャンがプラットホームから身を乗り出して「キップありますか?」と聞いてきた。「ない、これから買う」と応えるとそのまま出てしまった。
10時位までは定時発車ではなく、客が集まると臨時で出すらしい。次は定時の10時半。
今年は都合によりヘリスキーはやらないそうで、別にどうでもイイことだが、ナンデぇ?、と係のオニイチャンに訊いてみた。
東日本大震災の年は、ヘリが確保出来なかったと、誰にでも判る事情があったが、今年はナンデぇ?
しかし係のオニイチャンも良く知らない様子。
そして、「赤字だからかも・・・」とボソッと言った。
天候の都合で飛べない日もそこそこあるらしく、チャーター代をペイ出来ないから、となるとそんな気もする。
初めてヘリスキーの話を聞いたのは、40年程前、まだバブルの前。世の中には、シールを貼ってヒィヒィ言いながら登らなくてもイイ、金持ちがいるのかと驚いた。
その後ワタクシも(給与の?)イイ会社に就職し、20年ほど前には、会社の仲間と一度だけ乗ったことがある。しかしそのバブリーな雰囲気、ナンカ馴染めなかった。天狗原から滑りたかたら、2時間ヒィヒィ言いながら登ればイイのだ。ヘリスキーなんぞ、赤字ならやめればイイのだ。
10:50、成城大小屋横を出発。ロープウエイ同便のハクジン女性は、ササッとシールを貼って、手を振りながら登って行った。ガイドに連れられたスノーシューグループは、ノンビリとたペース、自然園へ向かうらしい。
天狗原への斜面に差し掛かる箇所で、腰を下ろしてゆったり休憩しているアベックが一組、その先にオジサンペアが着実なペースで登っていく。ハクジン女性はどちらに行かれたのか。
12:20、天狗原着。風はフツーに強いが雰囲気は良いので、乗鞍へ向かうことにする。
13:40、ケルン着。風はそこそこ強いがノンビリする。
西の雪倉方向を眺める。
北の海谷方向を眺める。
2月にあった風紋の凸凹はスッカリ消えていて、整備された鐘の鳴る丘の様になっていたが、とにかくガリガリ、14時、おそるおそる滑降開始。
ガガガッ、ガガカッと下って行くと、頂上台地に上がって来た長身のスキーヤー、こちらに向かってしきりにサムアップしている。
「どなた?」と思っていると、ストックで雪面を突きながら「ハード、ハード」と言っている。
「イエス、ハード、ハード」と返事すると、「#$%&・・・?!」、ワタクシ何を言っているのか判らないので、とりあえず「ノリクラピーク、ケルン、オーバーゼア」と方向を指すと、「オー、サンキュウ!」、スタスタと登って行った。
その下の斜面もガガガッ、ガガカッと下って天狗原に戻り、その先はザクザク、グチャグチャ、まぁそこそこ快適。
14:20、林道へ戻る。
林道は全てカットし、14:30、、ゴンドラ駅の裏へ出る。
帰りは近所のスーパーで買い出しをし帰宅、地元感覚の日帰り登山、無事終了。