1/22昼過ぎから、遂にドッシリと雪が降り始めた。
1/23、8時、遂にシッカリ積もった。
玄関を開けると、前夜歩き回ったトレースがウッスラ残っている。
前の道にはМさん宅への、朝刊配達のわだちが残っている。
雪止めも樋もない小屋、屋根雪がずり落ちている。
安曇野での初めてのシッカリした積雪、ワタクシは喜び、庭駆けまわる。
ついでに近所を一周してみる。
表へ出ると、いつもの朝と同じ、制服を着た女性が軽四で出勤中。
積雪30センチ位、ラッセルをすると言うほどではない。このままで車も走れそうだ。
屋根雪はかなりエゲツなくずり落ちている。このままでは車庫の扉が開かない。スコップを庇の先にズンッと突き刺すと、ドサッと落ちる。
10時過ぎ、近所のパン屋へ行こうと、表へ出ると、Мさんご夫妻により、前の道50m程の除雪は、ほぼ終了。「気にセンでエエよ」、と言われた。
1/24、3ヶ月振りの散髪、床屋は2キロほど離れたところ、散歩を兼ねて歩いて行く。この雪の中、ザックを背負って歩いている女性も何人かいる。
近道を探して、歩いて行くと、別荘地の森を出て、目の前には田んぼが広がっていた。
床屋がある方向はすぐ判ったが、とにかくだだっ広いので、ブォ~っと猛烈な地吹雪が時折り吹く。
雪山用の服装なら、なんとか耐えられるレベルだが、アウトドァブランドとは言え、街用のジャケットなので、これは辛い。こんな状態に晒され続けたら、遭難してしまう、チョットコワくなった。
何とか農道へ出て、床屋へ到着、「エエッ、こんな風の中、歩いてきたンですかぁ」、呆れられた。
散髪が終わって、帰りはいつも通っている森の中の道。
すると脇道から下校中の小学生が数人出てきた。ふざけながら歩いている。彼らは風よけのあるルートを知っているらしい。
10年ほど前のクリスマスの連休、西穂独標へ行った。
初日は曇天で西穂の小屋泊まり、2日目晴天の独標へ登り、その後上高地に下って、穏やかな河童橋辺りをブラブラし、坂巻温泉へ泊った。
雪はその夜から急激に激しくなり翌朝、車は完全に雪に埋まっていて、周りの景色は前日とは全く変わっていた。
ワタクシはまた、冬山用のオーバージャケット、パンツを身に着け、車を掘り出し、チェーンを巻いて帰路についた。
しかし、奈川渡ダム手前の左カーブでスピン、後部をガードレールに激突させ横向きに停止。幸い対向車はなく、単独事故で済んだ。
中部山岳地帯の冬は怖い、ナメとったらエライ目にあう。その時、つくづくとそう思った。
前日の地吹雪もコワかったし、このまま降雪がドッシリしたペースで続けば、前の道の除雪も、Мさんご夫婦に甘えておくわけにはいかないはず。
しかし幸い、その後雪は降り続かず、1/25、安曇野では穏やかな午後の風景。