蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

晴れの日はウルシを引き抜いて、乾いたら燃やす日々

2018-06-27 00:04:03 | 信州安曇野での出来事

この小屋は、中房側の扇状地に立っていて、北西側から南東方向に緩く傾斜している。
西側の隣家からは少し下がってもイイとは思っていたが、工務店は西側と同じ高さまで、東側に土を盛った。
その結果、東側の隣地とは、最大1m程の段差部が出来た。そこはいかにも工事で出来た寂しく、色気ない裸地。早く雑草、雑木か生えたら、と思っていた。

そこに4月末頃から青草が生えだした。それは悪い雰囲気ではなかった。
しかしソイツはそこそこの勢力で伸びていき、隣のMさんからは、「放っとかンで、エエカゲンに刈ったほうがエエよ」、と言われ、カマでチョコっと刈った。
それを見ていたMさんの奥サン、「よかったらウチの草刈り機、使って下さ~い」、と物置の中を見せた。中には杣人Mさんのプロ用道具がギッシリ詰まっている。
「でもそれ、ウツカリ石で跳ねて、つま先に当たったりして大ケガしたりするヤツですよねぇ、シロウトが大丈夫ですか?」、「ダイジョウブですよ、私でも使ってますから、でも時々、近くにいた犬のシッポや、潜んでいたヘビを切ったとかも聞きますね、ウチの仕事仲間の人なんか、刃のナット、緩んでいて、刃が飛んで来て片腕飛ばしましたよ、今でもフツーに山で働いてますけど」、奥サンは「使え」、と言いながら脅してきます。
それにヒビッた訳ではないが、この草(多分クローバー)、根が浅く連なっていて、引っ張るとブチブチブチッと引き抜ける。
刈り取りより時間も力も要るが、これは引き抜くことにする。雑草処理は根絶やしがベストだ。

 という事で、5/19、根絶やし開始。 

 とにかくブチブチ引き抜く。

 抜くと裸地が現れる。

 引き抜いた部分を、ムシロを片付ける様に丸めていく。

 約3時間で、2/3を引き抜いた。

 5/22、残り1/3を引き抜く。

 至る所から、カエルが発生してくる。コイツはヘビのエサでもある。それを求めてヘビがやって来て、草むらに潜むことも多い。その対策としても草刈りは重要だ。ヘビがワタクシ以上に苦手なMさん宅には、雑草の茂みはない。

 2時間半で、草は全て引き抜いた。

 5/24、北側はクヌギ林、その中の、ヒョロッとした灌木は山ウルシ、Mさんの話では、これも刈り取った方がイイとの事。どうせ冬には枯れるし、クヌギ林もスッキリしない。確かにそうだ。 

 5/26、引き抜いたクローバーを燃やす。

 6/4、南側にモーレツに茂っている山ウルシを刈り取る。

 これもやってみると、根が浅く、そこそこの労力で引き抜けることが判った。

 6/7、更に引き抜く。

 6/9、引き抜いた山ウルシは、根と幹と葉に分けて細断し、干す。

 6/17、5月に刈り取った北側の山ウルシを燃す。程よく乾いていて、豪快に燃える。

 南側の抜き取ったウルシも燃す。

 6/18、北側はキレイに燃え尽きた。

 更に南側のウルシを引き抜く。

 6/19も引き抜き続ける。かなり大きいノもある。

 昨年の今頃、ここにはこの小屋を建てた時に伐採、伐根したアカマツ、クヌギの切り株が積み上げられて、枝、根を少しずつ切り出して燃やしていた。
しかし凄いボリゥム、年内に片付くのか、どうやったら効率的に片付くのか、そんなことばかり考えていて、このウルシの茂みは気にならなかった。
切り株は今年初めに20個を燃え尽くして、残りは4個。まぁこのまま残しておいてもイイ気もする。とにかく今はウルシを抜き取るだけだ。

 ウルシの茂みはなかり減って、後半分(?)、この先にはウルシ以外の灌木も生えていて、Mさんの話では残しておくべき灌木もあるとか。

 6/27、しばらくは雨が血の日が続くらしい。