周辺の雪が融け、稜線近くまでが、緑色の季節になった。
とは言え、ここから1時間も走れば、まだまだスキーは出来る。しかし、相変わらず、ダルくシンドい、で今シーズンはもうヤメ。
そして、何もすることがなくなった。
この小屋を建てるため、伐採したクヌギなどの切株は、3年かけて解体し燃やした。
最初、解体には、神戸布引谷・山の家で使っていたノコギリ、ヨキを使おうとしたが、株がゴツ過ぎて役に立たず、最後は柄が折れた。
もっとデカいモノが必要。
という事で、いかにも北欧の森林作業で使っていそうなスェーデン製を購入。
しかしそれでもバンバン潰せない。
で、次はもっとアタマのデカいドイツ製を購入。重いのでブンブン振り回せないが、何とか株は解体出来た。
そして株の解体が終われば、それら欧州産の森林道具はお役目終了。今は山小屋のお飾りになった。
玄関に入ると、デカい斧が2本、来訪者(侵入者)を待ち構えている。とは言え、待ち人はいない。
安曇野に移住して5年目、しかしここで良いオトモダチは出来なかった。必要だとも思わなかった。
周りに住居はあるが、ほぼ別荘用途なので人はいない。数週間(数か月?)、他者と喋っていない。他者との会話も聞こえない。
それでオカシクもならない。気楽な平穏な毎日なのだ。
しかし、車をブツけられてしまった。
食料の買い出しをして、駐車場に戻ると、軽トラが斜めに接触していた。誰も乗っていなかった。
駐車場は僅かに傾斜している。サイドブレーキの引き忘れで、後ろの枠からトロトロと転げ落ちたらしい。
直ぐに店のインフォメーションへ連絡し、"犯人"を呼び出して貰った。相手は近所のオッチャンだった。
オッチャンだが、"農民" ではない様子、"教師"や"役人"といった感じ。
お互いの"身の上話"もなく、黙ったまま、K察を待った。
保険はJA共済とか。
最後に、すいませんでした、と思いっきり頭を下げられ、お別れ。
後はドアの板金修理を、ワタクシが手配するのみ。
今後も、平穏な日々は続きそうだ。