17日、朝から雪はチリチリ降って、これは気温が低い故のドカッと積もらない雪。風に飛ばされてしまうそうだ。
前週も同じ感じ、今年は周りが見えなくなる様な重い雪が、まだまだ少ない。
朝ごはんを頂いた後、部屋でウトウトしていたら9時を廻っていた。
準備して部屋を出る。
「オッ、やっとヤル気になった?」、夜明け前にチョコっと除雪機を動かしていた定宿の主人に、鍵を預けて外へ出る。
栂の森ゲレンデのパウダーゾーンは誰も滑っていない。ヒザ下辺りの新雪で面白い。
しかし、セミファットで15ミリ細くなった板でも変わりなく、新雪は楽ゥに滑れそう。
これはワタクシが上手くなったのか、それともロッカー形状のタマモノなのか。
この斜面を何度も往復していたら、リフトの下から林の立入禁止エリアに入っていく無法者が、相変わらず眼につく。
先週はしばしば立入禁止のアナウンスが流れていたが、この日はそれがなく、ドンドンおバカが進入していく。
そして、驚いた。小谷中学のゼッケンを付けた少年達もワイワイ言いながら入っていって、ナント最後尾にはスキースクールの制服を着た引率者。ナッ何?コレ。
馬の背が解放されたのでそちらへ行こうとしたら、パトロールのオニイチャンがいたので訊いてみた。
「ドンドン、リフト降りてから林の方へ入っていきよるノいるけど、アレ、放っといてエエの?」
「いくら規制しても入られるし、リフト券取り上げてもダメですし、もうロープ外しました、大体ここ、昔のコースだったそうで、ボクは知りませんけど」、と若いパトロールは言った。
要は、ロープくぐって進入するおバカ、特にハクジンは途絶えないので、スキー場の管理区域外とし、入るのなら自己責任でどうぞ、事故があっても救助は有償、と言う決定が前週末(頃)されたそうだ。
しかし、ここから南へ廻り込んだ馬の背沿いは、下に林道があり、5年前女子大生が犠牲になった雪崩事故があったので、絶対立入禁止、パトロールも強化している様な事も言っていた。ナルホド。
「そやけど、大体こんな木ィだらけの中滑らんでも、シール貼って2時間登ればナンボでも新雪の斜面あるのに」
「要するに楽、したいンですよ、でも外人達、チャンとビーコン持って入っていくンですよ、ハハハ」
ゲレンデの中でも雪崩はコワイらしい、アングロサクソンは案外臆病?
ハンノ木コースの下部は今年からヒットパークになっていた。ジャンプ台や滑り台(?)が設けられていたが、飛んでいるボーダーはいなかった。そもそも人はほとんどいないけど。
このリフトはヒットパーク用でン年ぶりかに再運転された様だ。動いているのを見たのは初めてだ。
馬の背コースの最上部には「立入禁止、雪崩危険」の看板。立ち入ると雪崩を誘発し、下の林道のビギナーを「コロしますよ」と、ハッキリ書けばいいのに。
上から下まで4往復して、この日は終了。
18日、帰る日だが初日滑れなかったのでチョットだけ滑る事にする。
ハンの木コース沿いに上がっていくと、リフト乗り場の雪かきをしているロングヘアのオネエサンが「おはようございま~す」
リフトの直ぐ下で柵を立て直しているパトロールのオニイサンが、こちらを見上げて「おはようございま~す」
フレンドリィな若者ばかり、いいスキー場です。
大きく重い雪が降る中、老若男女がゴンドラで上がって来られてます。
10時半、カフェテリアでトイレを借りる。スキーはワタクシのものだけ。
馬の背が解放され行ってみると、北向きの急斜面では太もも越えの新雪があった。
この日も上から下まで4往復して、終了。
定宿に戻ると、愛車の埋まり具合はこの程度。前週より多いがまだまだチョロこい。30分もかからず除雪完了。
と言う事で、2回目の信州・雪山通いは無事終了。