蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

烈風吹き荒れるゲレンデ、初物のフキノトウ

2012-03-27 21:54:10 | 山とスキーでブラブラ

3月22日の天気、晴れから曇り、気温は高目になるとの予報。

陽が照って、締まった雪面が適度な柔かさに融けて、最高の斜面が待ち構えている、ハズだ。

しかし、定宿のご主人に、「天狗原~乗鞍方面へ行けるトコまで」、と告げて出ようとすると、「風が出て来たみたい、ハンノ木のリフトは動いてルと思うけど」

宿を出て歩いていると、SUVが停まって、「コンニチワ」
窓から覗く、サングラスとロマンスグレイの紳士は、昨日3回目の遭遇をした、安曇野は松川の写真家さんだった。
今日は午後、松本で用があるからゲレンデをチョコっと滑るだけ、だそうだ。
「では、また」

駐車場を歩いていると、また呼び止められた。川崎のYサンだった。
「ゴンドラ、リフト、上の方は全部、風で停まってルよゥ」
もう帰るそうだ。まだ早いし下を走って高速代を浮かすとか。
「では、また」

ゴンドラを中間駅で降りて、次のリフトが終わると、もうその上のリフトは停まっていた。
眼下のゲレンデに、中間駅からシールで登ってきたと思われる3人組が見える。
上から、でかいザックを背負って、安定したターンで降りて来るのが一人。3人組は彼(?)と少し話してからご休憩。

10時前、ワタクシもここから歩きましょ。

Imgp3069 何故かアイゼンの跡が。誰かツボ足で登って行ったのか。

Imgp3072 キツイ風の中、リフト1本分登って10時半過ぎ。リフト番のオニイチャンがボードで滑って来て「コンニチワ」、一応一つ一つチェックしているそうだ。

時々スノーモービルのパトロールが追い越して行く。シール登高の後続はなし。3人組はもう引き返したのか。

Imgp3074 栂の森に続くゲレンデには、風で吹き飛ばされた枝が散乱。

Imgp3075 かなり太い枝も落ちている。

Imgp3076 これ、どうやって片付けるのだろう。圧雪車でグチャグチャと踏み砕いてオワリなのかしら。

圧雪されたマッサラなゲレンデの真ん中をシールで登る行為、痛快なのか、おバカなのか。

リフト降り場から南俣の谷へ行きましょ。

Imgp3077 このリフト、レトロなシングルチェア、10何年前から動いているのを見た事がない。降り場の支柱は腐食している。大勢でドカっと急に踏みつけられ、崩れ落ちる事などないはずだから、まぁエエか。

Imgp3078 11時15分、南俣の谷、風がキツイ。微かに射していた陽はどこかへ消えた。
Imgp3079 30分程登ったが、地吹雪が普通に吹雪きだして、ここでギブアップ。

Imgp3080 12時過ぎ、ゲレンデへ戻る。

吹き飛ばされた枝が散乱する中を滑り下りる。

黒装束のボーダーとスキーヤーも、3人下ってきた。彼らもリフト番(?)

リフトは停まったまま、ゴンドラ中間駅付近も閑散としている。その下のリフトも停まっていた。要するに全リフトが停まっていた。

まだ13時前だか、戻って酒呑むしかないか、と思って定宿の前まで来ると、鐘鳴る丘のリフトが動き出した。

しばらくここで遊んで時間つぶしする事にした。
リフト番のオジサン、「今日は風邪でもうムチャクチャ、ダメですワ」

4回滑って終わりにした。

この日は麓もスゴイ風だったそうだ。
毎回、帰りに地酒を買う、酒屋のオバサンの話では、白馬では宴会場の屋根が飛び、神城では電柱が何本か倒れ、一時停電、電話不通になったとの事。

「でも、冷たい風じゃなかったンてすよ。これ今日ウチの畑へ行く途中で摘んだの、初物よぉ」、夕食にはフキノトウの天ぷらが添えられていた。

青臭い苦味は春の訪れ、美味かった。


地吹雪の天狗原、愉快な遭遇、雪国の世間

2012-03-26 10:57:46 | 山とスキーでブラブラ

春は名のみの、風の寒さや~

今年8回目の信州・雪国通い。20日も相変わらず空気は冷たい。
しかし、季節は進んで、毎回5時半頃休憩する名神・多賀ICでは、もう明るくなってきている。

高瀬川沿いの道からは、白馬三山がかろうじて見える。

Imgp3056

ズームすると Imgp3058

FM長野のゲレンデ情報では、栂池の積雪量は280センチ、ワタクシが今年聞いた最大量だ。

21日の天気、予報は悪くないのに、朝から雪が降っている。定宿の主人は除雪機を動かしていた。日曜は雨、月曜は雪だったらしい。
しばらく宿でウトウトしていたが、雪も止んだので取りあえず出発。

Imgp3059_2 ゲレンデは晴れているが、上の方はガスが掛っている。

Imgp3060 10時過ぎ、林道には複数の先行者の跡が。

Imgp3061 ロープウェイの駅と自然園、パッとしない景色。

天狗原の登りに差し掛かると、サササッと登って行くスキーヤー一人。その下に休憩中の一人。
休憩中の一人は何度かご一緒した、川崎のYさんだった。
「いゃ~あ、久しぶり、どうしてたのォ~、ボクも去年からシーズン券買って、通ってるの」

今年は2月下旬にコケて、現在アバラ骨折中らしい。シェルの硬い兼用靴を買って、ハンノ木斜面滑っていて、TLTが外れたとか。硬い靴でTLTを履くと外れ易いとのこと。
ワタクシも2週間前からフレックス130のブーツだが、滑っていて外れた事はない。登っている時はしょっちゅう外れるが、これは多分装着未完だから、と思う。
まぁこの人、元スキーレーサーだから、力の入れ具合がワタクシなどとはレベルが違う。言っている事が良く判らない事も多い。
「で、最近は登りばっかりやってるの、下りはゴンドラで降りてるの」
「レーサーが登っとったらあきませんやン、下りゴンドラて、まぁナサケナイ」

しばらく一緒に登っていたが、登りきる手前で、「鼻血が出て来て止まらないから、ここで戻りま~す」
斜面のど真ん中を、ボードを杖にしながらゲレンデボーダーが登っている。

Imgp3063 12時過ぎ、天狗原着。乗鞍の斜面方向からの地吹雪が凄い。サッサと帰りましょ、祠の横の岩陰に隠れても、シール外して仕舞うのが大変だった。

Imgp3064 朝、ウッスラ積もった雪を蹴飛ばしながら、まぁまぁ快適。

Imgp3065 下った所にYさんがいて、この斜面気持ちが良いので、もう一度登り返して滑るとか。ゴクロウサマです。

Imgp3066 尾根を越えて自然園方向へ。

Imgp3067 ロープウェイの駅の下をくぐり、南俣の谷へ。

Imgp3068 

13時半、栂森カフェテリアに着いて板を外していたら、見覚えのある人が近付いてきた。
ヒョットすると、先週、先々週に自然園で遭遇した写真家さん?
そういえば、Yさんが天狗原の斜面を先行しているのは、「松川に住んでて、毎週来てルと言ってたよぅ、蓮華温泉まで行くンだって」と言っていた。

「コンニチワぁ、さっき天狗原にいました?下にいた人、ボク、顔見知りなんです、その人から蓮華温泉へ行かれる、と聞いていたンですが、止めたんですか?」、あの地吹雪では引き返して当然でしょうね。

カフェテリアで少しお話しした。
お仕事は、ナント、扇沢へ行く途中にあるリゾートホテルのシェフさんだった。
今年廃業したJR東日本のホテルが、国鉄ロッジと呼ばれている頃、そこから呼ばれて、信州へ来て、その後、色々な縁を経て、そのリゾートホテルのシェフさんになられたとか。
また、我が定宿の近所にあるらしい、ホテル「Y」のオーナーとは山仲間だそうだ。
今日はカモシカカップルを撮られたそうだ。雪洞から仲良く並んで姿を表している画像を見せて頂いた。ツガイを見るのは珍しいとか。
そう言えば穂高神社には、男女仲良く並んだ縁結びの道祖神があった。この辺りの男女♂♀はみんな仲良しなのか。いいなぁ。

「またお会いするかもしれませんので、よろしくお願いします」、と言って別れた。

夕食時、宿のオカミサンに、「先週、先々週、自然園で会った写真家サンと、今日また会いましてねぇ」と、カフェテリアでの会話を話したら、
「ワタシの実家、国鉄ロッジの近くで、この地区の集まりなんかは、よく国鉄ロッジでやってたンですよ、ワタシも何回か行ったし。あそこ(=ホテル「Y」)とウチ、親しいンですよ、忙しい時手伝ってもらったり、ウチのオトウサン、あんな(足が不自由)だから、お客さんに案内なんか頼まれると、あそこにお願いするンですよ。その(扇沢へ行く途中の)リゾートホテルも、食事会なんかで、よく行くんですよ」、ホテル「Y」の人達をチャン付で呼んでいた。

ナントまぁ、雪国の世間は狭い。色々繋がっていて面白い。

「カモシカのツガイねぇ、山の中で大人しくしててくれたらいいンですけどねぇ」、最近はカモシカが麓まで降りて来て、畑の作物を食い荒らすそうだ。
「ウチの畑の側、歩いてますよ」
そりやぁ、山に生えてる草木より、ニンゲン様が食べるヤサイの方が美味いンでしょうナ。
「ボクの六甲山の中の実家では、イノシシが時々出て来て庭の球根、喰って行くンですよ」

ニンゲンと動物の世間が近いのは、神戸も信州も問題です。

 


’12.3.15.の記録:白馬乗鞍岳

2012-03-18 16:03:48 | 山とスキーでブラブラ

夜明け前、除雪機の音で眼が醒めた。
障子を開けて外を見ると、明るくなりかけた駐車場で定宿の主人が除雪機を動かしていた。雪が舞っている。

予報は悪くないのに、食堂の外の通りは北からの吹雪になっていた。

朝食後、部屋でしばらくボォ~としていたが、フト気が付くと外が明るい。晴れてきた様だ。

「取りあえず天狗原から乗鞍方面へ、行けるトコまで行きますワ」
そう定宿の主人に告げると、「一応新雪降ったばかりだから、気をつけてェ」

林道は当然圧雪されておらず、スノーモービルの跡と、その上を何人かが歩いて行った様だ。

Imgp3050 10時過ぎ出発。

スノーモービルでパトロールが下って来て、雪崩の注意板を刺し直していた。
ヘリは運休の様だが、ロープウェイは動いていて、程なくボーダーのアベックが滑り下りて来た。

天狗原への登りには3~4人のグループ、その下に3人。皆さんボードを背負っている。

その下に二人連れ。彼らはツボ足でボードを抱えている。ロープウェイで上がって来た、普段はゲレンデボーダー(と呼んでいいのかどうか知らないけど)らしい。かなり辛そうに登っている。

その二人をパスして、12時過ぎ天狗原着。
祠の横には、揃いの青い上着を着たアベックボーダーが休憩中。
乗鞍への斜面にボードを背負った3人、そして上からスキーヤー一人降りて来て、また登り返して行く。
この人、直ぐボーダー3人を追い抜き、凄い勢いで駆け上がって行く。

Imgp3051 天狗原にもコース案内標が。

まだ12時過ぎなので、ワタクシも上へ行くことにした。

ボーダー3人をパスして、頂上平坦部直下の斜面へ。
2月まであった窪みは完全に埋まっていて、平坦部のハイ松も雪に埋もれ、頂上一帯は白い広場になっていた。

それにしても、南からの風がキツイ。顔と指先が痛い。

登り返して行ったスキーヤーがいて、何か言っている様だが、風がキツイので良く判らない。
直ぐ先の岩陰で風が凌げますよ、と言っているらしい。

「ボク、ケルンまで行かないと頂上へ登った事にはならない、と決めているニンゲンなんで」と言うと、昨日は頂上を越えてその先のピークまで行った、と言う様な事を返して来た。

「あぁ、昨日、船越の頭から降りて来た人?ボク、あの時あそこ、登っていた人」
「へぇ、あそこ登るの大変そうなんで、こっちからしか行ったコト、ありません」
「ボクも4回挑戦して、2回ギブアップしましたワ、では気をつけて」

とにかく風がキツイので長い会話は出来ない。

13時過ぎケルン着。
ケルンで風を避けて、記念写真を撮ろうとしたが、急に電池切れでデジカメはオネンネ。
寒さ、冷たさのせいか、と思って手袋の中へ入れたりして見たが、目覚めず、逆に手がまいってきて、写真はもう諦めた。

南からの強風は確かに凄まじかったが、下り出すと背中が押されて、平坦部は漕がずに進むほど。
下の斜面の雪はそこそこ深かったが、うまく表面が崩れて、なんとか楽チンに滑れた。

栂の森着、14時過ぎ。

Imgp3052 天狗原方面は、またガスに覆われていた。(下ではデジカメはお目覚め)


’12.3.14.の記録:自然園から船越の頭

2012-03-17 21:57:15 | 山とスキーでブラブラ

前週は家を出る時から雨だったが、今週13日朝、マンションの駐車場の気温は0℃。

滋賀県に入ると雪が降り出して、多賀ICは雪景色。
米原から関ヶ原間は除雪車が先導しノロノロだったが、名古屋に入ると晴れて、正に登る朝日に向かって行く感じ、中央道・駒ケ岳ICは陽光あふれる南部アルプスの、機嫌の良い早春の朝になっていた。
しかし、長野道・豊科ICから先は凍結で通行止め。大町辺りから時々道が雪に覆われ、定宿の駐車場は除雪後の雪が積み上げられていた。
前日、麓では30センチ程積もったそうだ。春はまだ遠くにいる。

翌14日は朝から晴れ、自然園から船越の頭方面へ登れる所まで、と定宿の主人に告げて出発。

栂の森のリフトが動くのは9時から、ゴンドラの上の駅に着くのは9時前。
今日はゴンドラを降りたら歩く事にしよう、と思っていたら、栂の森リフトは動いていた。いつの間にか8時半からになっていた。一応ラッキー!

Imgp3036 綺麗に圧雪された林道を9時過ぎスタート。先行スキーヤー一人分の形跡あり。

程なくパトロール3人がコース指示標を差し直しながら下って来た。
ロープウェイやヘリでフツーのスキーヤーが上がれる時期になった、と言う事だ。
かなりのお客さんを積んだロープウェイが登っていくのが見える。ヘリも飛び出した。
 

Imgp3037_3 鹿島槍~五竜~唐松、見事な景色。

Imgp3038_3 10時過ぎ、自然園に人影なし。

ボーダーが先行しているのか、ツボ足(スノーシュー?)の跡あり。それ以外は、うさぎチャン(?)の足跡だけ。

Imgp3039 

Imgp3040

老年の入り口に差し掛かりつつあるワタクシ、最近シマリが徐々に悪くなって、少しの風で涕ダラダラ、鼻水ズルズル、ハアハアゼイゼイで開けた口からは涎がトロ~っ、それらを拭き取っていると後続の気配が。

「コンニチワ」、オレンジの上着、黄色のザック、首から下げた一眼レフ。この人、先週会った老写真家サン(?)

思わず「先週もお会いしましたよねぇ」
「アッ、ハイハイ、そうですねぇ、今日は天気イイんで、また写真撮りに来ました」
「地元の方ですか?」
「大町の隣の松川に住んでます、写真とスキー好きでねぇ、休みの度に来てます」
「今日も展望湿原ですか」
「ハイ、そうです、日曜は仲間と天狗原から山の神の方へ行ったンですよ、オタクはどちらへ?」
「船越の頭方向へ行けるトコまで」
「あそこ、どうやって登るンですか?」
「上に見えるダケカンパの林の上の端に上がって、そこから登り易いトコ選んで行くンですが、今まで3回行って、2回ギブアップしました」
「へぇ~ッ、でもまたこれからも会うかもしれませんねぇ」
「また声掛けさしてもらいますワ」
よく見るとワタクシより少し年長の様で、老写真家サンと呼ぶには失礼だ。歩くのはワタクシより速いし。

先行してもらい、しばらくトレースに従ったがテキトーな所で右に逸れていよいよ登りになる。

Imgp3041 シラビソ(?)に囲まれたダケカンパ(?)、先週の到達点、11時20分過ぎ、小休止。2月に滑った乗鞍の南斜面が見える。

登り易い所を斜登行していくと、徐々に稜線直下のチョロっと生えたダケカンパが近付いて来る。
その下のダケカンパの林の上端を越え、支尾根に出ると稜線まで標高差で100mチョット。支尾根の向こうは雪庇が出ているので近づくとヤバい。

ここからがキツイ。
ここで過去2回、ギブアップした。シールもスキーアイゼンも全く役立たず、キックステップしてもつま先しか蹴り込めず、急だしコワくなって止めた。

しかし今日は何とか登れそうだ。まぁノンビリ行きましょ。

背後遠くで歓声が聞こえる。左下方を見ると金山沢降り口辺りに4~5人かいる。上の斜面に眼をやるとボードのシュプールが。更に一人稜線から飛び込もうとしている。

しかし、こっちは後100m近く残っている。
ヒイヒイゼイゼイで登っていると正面にスキーヤー一人。
会釈している様に見えたが、返事しようにも風がキツク、声は届かない様だ。その後すぐ安定したターンで下って行った。

稜線まで後少し、斜面には先程のスキーヤーが一歩一歩横向きに下って行った跡が残っている。
変に凍ったヤラシイ斜面なのか、と思いながら斜登高していると、右足がズルっと滑って膝と手を付いた。同時に左のTLTが外れた、また装着未完(?)による外れ(?)、ナサケナ。

ブーツを蹴り込むと何とかなのそうなので、残りの数歩は脱いだスキー板を、杖の様に差し込みながら、キックステップ、何とか稜線着、13時半。

Imgp3042 以前もここへの最後は、スキーを雪面に差し込みながら登った。
その時はもっと急で、ほぼ雪壁登り。一歩登っても、踏みあがるとズズズッと何センチか沈んでしまうと言った感じの繰り返しで、ほんの数mを越えるのに30分近く掛ったと思う。雪庇らしきモノもあったし。それに比べると今回は楽だった。

時々キツイ風、長居は無用、履こうとした板がズズズっと動く。

少し南下した所から稜線の下へ滑り込んだ。
斜面急だが、テキトーに表面の雪が崩れていって楽ゥに滑れる。快適ッ!と油断していたら、モナカにぶつかって、支えきれずコケた。トホホ。

Imgp3044 

時々モナカが出てくる。気ィいれて滑らないとコケる。Imgp3045_2

  
Imgp3046 

Imgp3047 

14時半、何とか自然園まで戻って来た。Imgp3048 

その後はもう南俣側の谷に行く元気なくて、ひたすらコース指示標に従って楽な林道を下り、栂の森ゲレンデへ。
稜線からに比べて、ゲレンデ右側の荒れた斜面がナント滑り易かったことか。

栂の森カフェテリア着、15時前。ビール呑んで休憩、本日も無事終了。

定宿まで戻ると栂池エンジェル達の下校時間。Imgp3049

雪国の少女、ヘンなオジサンがデジカメ向けるとニコっとしてくださった。カワイイっ!!!

シンドイ一日だったが、シアワセな一日だった。












自然園を散歩、もう一人は老(?)写真家

2012-03-11 00:46:12 | 山とスキーでブラブラ

8日も、天気はスッキリしなかった。

10時頃まで部屋でウトウトしていたが、このままでは本気で寝てしまう。
取りあえず、「自然園からチョット上まで散歩してきます」、と定宿のオカミサンに伝えて出発。

もう遅い時間なのに、林道では準備する人がいて「コンニチワ」
帽子からシラガがのぞくお年寄り(?)、ワタクシもシラガだから、お年寄りと決めるのは失礼か。丁寧な会釈が返ってきた。

他に行く人も、来る人もいない。Imgp3012

ワタクシも11時前、ノンビリ出発。

この虫も出没し出して、春到来を証言している。Imgp3018

白馬三山は高曇り。Imgp3019

栂池ヒュッテでは黙々と雪かきをしている人が一人。直ぐ側にスキー板が突っ立っている。
この人、スキーで登って来て、雪かき済んだら滑って帰っていくのだろうか。ンなアホな、まぁエエけど。

自然園では先行のお年寄り(?)が休憩中、またまたお互い会釈して、ワタクシは先へ。

Imgp3020

その先で休憩していたワタクシをまたまた軽く会釈して追い抜くお年寄り(?)、デカイ一眼レフを提げている。時々シャッターを押しながら進んで行かれるが、撮影しながらもこのお年寄り(?)のペースはかなり速い。

船越の頭へ向かって最短ルートで進むと、やがて斜度が急になり、ウッスラと雪崩の跡が。

Imgp3021

その斜面の上にはキレツが見える。Imgp3022

左手から廻り込んで上に登ると、ダケカンパ(?)と、それを守る様に囲んだシラビソ(トウヒ?)が数本。

これは白雪姫と何人かの小人(?)Imgp3023

13時過ぎ、今日はこの辺でカンニンしといたろ。天狗原と同高度まで登って来ているはずだし。

足下には自然園の小屋、その横には栂の森のゲレンデが見える。

Imgp3024

13時20分、帰りましょ。

前日と同じ、滑りにくい雪面。
しかし、徐々にマシになって来て、フト下を見ると一眼レフを提げたお年寄り(?)が自然園方向に進んでいる。あの方ももうお帰りの様だ。

スキーとは華麗なサインカーブを描く美学、と思っているワタクシ、描ける斜面が続く限り、板を廻したくなる。

Imgp3025

廻せば廻す程、加速するのがプロのスキーレーサー、ワタクシは廻せば廻す程、減速して最後には止まってしまう。
斜面の先はだだっ広い自然園なので、ここは廻さず、停まらず、極力惰性で先まで進むのが賢明。
しかし、おバカなワタクシは停まってしまって、その横を一眼レフを提げたお年寄り(?)が会釈しながら、スゥーっと追い抜いて行く。

その先で止まったので、「どちらまで?」
「展望まで、天気が良くないのでイイ写真、撮れなくて ・ ・ ・ 」

春を過ぎる頃、水芭蕉の湿原となる自然園。一番上の湿原を「展望湿原」と呼ぶらしい。そこまで行かれた様だ。

自然園からは南俣へ。ここからは雪の状態、大分良くなって、自在に滑ることが出来た。

しかし、下の方では数ヶ所、雪が割れていて、今後は気をつけないと、ドボンとなってしまう。

ハンノ木のリフト乗り場へ14時15分着で、本日の散歩は終了。