蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

どこか・とおくへ・いきたい:オホーツク沿いに知床斜里へ(8/4)

2012-08-13 10:32:45 | 車でブラブラ

宗谷岬を9時過ぎに出て、知床斜里へ走る。

Imgp3518 宗谷の丘に広がるウインドファーム。脱原発でドンドン発電して下さい。

Imgp3519 この辺りは猿払(サルフツ)と言うらしい。コンビニで朝食を調達。缶コーヒーはホットにした。
もうLAWSONも7-11もない。あるのは北海道のSeikomart。

Imgp3522 「ベニヤ原生花園」という看板を見つけて、寄ってみた。

Imgp3523 団体サンの観光客がいないのがアリガタイ。浜辺へ木道が続いている。

Imgp3524 静かなオホーツク海の浜辺。

Imgp3525 ハマナスもそろそろ咲き終わり。

Imgp3527 クガイソウと言う花らしい。それ以外、あまり花は咲いていない。

ところで「ベニヤ」て、どんな花?
木道ですれ違ったオジサンに訊いてみた、「さぁ判りませ~ん、ハハハ」
浜辺ですれ違ったオバサンに訊いてみた、「知りません」

花を接写しているオジサンに訊いてみた、「ベニヤと言うのは、この辺りの地名です」

このオジサン、観光写真専門のカメラマンだった。北海道各地を飛び廻って撮影しておられるそうだ。
「今は、もうほとんどの花が終わりかけています。北海道へ来るなら6月です。あらゆる所、道端は花が咲き乱れて、それはもう綺麗ですよ」

そうか、北アルプスと同じ、北海道でも雪が融け終わった頃、花のベストシーズンになるのだ。
「今度は是非、6月に来て下さい」、でもネ、6月はまだ関西も涼しいし、北アルプスへ行く事もあるし。

「今年はズット天気が悪くて、フツーなら北海道の8月と言うと、バァーっと青空がひろがって、それはもう見事な青空で、それが今年はチョットおかしいンですよ、本州の梅雨みたいで」

これは時々聞く話し。
温暖化で温帯が亜熱帯になり、亜寒帯が温帯になっている、と言う事らしい。
もう我々はスバラシイ北海道の8月の青空は見れないのか、そして北海道にも梅雨が来るのか。

カメラマンさんにお礼を言って別れた。

Imgp3531 相変わらず真っ直ぐな道。

Imgp3532 静かなオホーツク海。

Imgp3534 道の上にある矢印は、雪に埋まった時の道の端を示すものらしい。

Imgp3538 雄武(オウム)町、牛さんがお食事中。

Imgp3540 静かなオホーツク海と真っ直ぐな道。

Imgp3541 紋別の道の駅でオシッコ。帆船のナントカ丸が寄港していた。

Imgp3544 サロマ湖に到着。

Imgp3545 サロマ湖も穏やか。

Imgp3547 「ワッカ原生花園」の看板を見つけて寄ってみた。
ここは観光客で賑わっていて、レンタサイクルや馬車が備わっていた。

Imgp3548 浜辺まで出るには、確かに自転車や馬車がいりますナ。

Imgp3549 サロマ湖を隔てて見た北海道。

Imgp3550 静かなサロマ湖の岸辺。

Imgp3551 ここもハマナスは終わりかけ。

Imgp3553 網走手前あたりに広がっていた麦畑。広い。

網走監獄と言うのがあるそうで、寄って見ることにした。

ワタクシ、今まで沢山悪いコトをやってきた。
殺人、強盗、窃盗、恐喝、詐欺、婦女暴行、以外の悪いコトは全てやってきた。
塀の向こうへ落ちないのは、運が良かっただけだ。

取りあえず、一度見ておくのもいいだろう。

Imgp3555 しかし、刑務所とは別の場所に博物館として復元移築したものだそうだ。

Imgp3557 中は工事をやっていて、しかし観光客がいっぱい。

Imgp3559 復元移築した博物館で、観光客がいっぱいとなると、興味は半減、お金まで出して入る気はしない、帰ろ。

Imgp3560 帝政ロシアの南下に対抗して、エゾの地の開拓を進めるべく、士族反乱の政治犯を道路建設に使った、と言うのが始まりで、その後自給自足の農業監獄となったらしい。
維新政府、つまり薩長が、幕府側のサムライをこき使って、後は自分らで喰っていけ、と言うコト(?)
文明開化なのに、人権無視も甚だしい。まぁエエけど、先祖は武士ではないし。

ホンモノへ行ってみよう。

Imgp3561 しかし、車では入れなかった。


Imgp3562 この橋の向こうにあるらしい。

Imgp3566 稚内からR238を走って来て、網走からはR244になる。やっと斜里岳が見えて来た。


Imgp3567 斜里手前の牧場でお食事中なのは、お馬さん。

斜里駅前のホテルには17場過ぎ着。

ホテルは団体サンで賑わっていた。
斜里岳や羅臼岳に行くのだろうか、ジジババの登山グループもいた。

早速、道産の美味い物を喰いに、フロントで案内もらって街に出たが、サビシイ、とてもサビシイ。
商店街へ行ってもサビシイ。案内に載っている店でも閉まっていたりする。

一軒の居酒屋、煌々と電気が点いていた。飛び込んだ。

土曜なのに店内は空いていた。

ビール、地酒、サシミ、ホタテ、ホッケを頼む。付き出しはツブ貝の煮付だと、朴訥なオネエサンが教えてくれた。
ホッキと言う貝のサシミは美味かった。
ルイベもタコもホタテもボタンエビもとにかく全て美味かった。

最後はイクラ丼にしようと思っていたが、お腹イッパイになって店を出た。

トロトロ歩いているとスナックが数軒あって、店を開けようとしていたママさんが「ビール1本飲んで行かん?」と声をかけて来た。
オネエサンだったら、そのままスゥ~っと入って行ってしまったかも知れないが、「ゴメン、また来ま~す」

ホテル横のコンビニでチョット買いモノ。
レジに並ぼうとしたら、綺麗な小さいオバアサンが横に並んで来た。ワタクシ当然、先を譲る。そのオバアサンもワタクシに先を譲ろうとする。
「ボク、よそモンなんで、地元の人、優先ですよ」
「まぁ、斜里までようこそ」

出口でまたそのオバアサンとバッティング。ワタクシ、ドアボーイをする。
「まぁ、アリガトウゴザイス」
「この辺はもう、お豆腐屋さん、無いンですかぁ?」
「エエッ???」
「イヤ、さっきレジでお豆腐ないの?て言うてはりましたヤン」
「イヤ、そう言う事じゃなくて、ここのお豆腐、オイシイんですよ」
地元の豆腐屋より、コンビニの方が美味いと言うコト(?)

「こちらの方ですかァ?」
「イエ、出身は〇?△です」
「〇?△?」
「北見からチョット行ったあたりです、お見合いで、何も判らずこっちへ来たんですよ」
「見合いして、2回目が結婚式ちゅうヤツですか?」
「ワタシの場合、3回目でしたけど」

まぁ人生、色々あるンですね。
「お気を付けてお帰り下さい、また来て下さい」

北海道4日目は、上品で綺麗なオバアサンとの、一瞬の会話で終わった。


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