宗谷岬を9時過ぎに出て、知床斜里へ走る。
宗谷の丘に広がるウインドファーム。脱原発でドンドン発電して下さい。
この辺りは猿払(サルフツ)と言うらしい。コンビニで朝食を調達。缶コーヒーはホットにした。
もうLAWSONも7-11もない。あるのは北海道のSeikomart。
「ベニヤ原生花園」という看板を見つけて、寄ってみた。
団体サンの観光客がいないのがアリガタイ。浜辺へ木道が続いている。
静かなオホーツク海の浜辺。
ハマナスもそろそろ咲き終わり。
クガイソウと言う花らしい。それ以外、あまり花は咲いていない。
ところで「ベニヤ」て、どんな花?
木道ですれ違ったオジサンに訊いてみた、「さぁ判りませ~ん、ハハハ」
浜辺ですれ違ったオバサンに訊いてみた、「知りません」
花を接写しているオジサンに訊いてみた、「ベニヤと言うのは、この辺りの地名です」
このオジサン、観光写真専門のカメラマンだった。北海道各地を飛び廻って撮影しておられるそうだ。
「今は、もうほとんどの花が終わりかけています。北海道へ来るなら6月です。あらゆる所、道端は花が咲き乱れて、それはもう綺麗ですよ」
そうか、北アルプスと同じ、北海道でも雪が融け終わった頃、花のベストシーズンになるのだ。
「今度は是非、6月に来て下さい」、でもネ、6月はまだ関西も涼しいし、北アルプスへ行く事もあるし。
「今年はズット天気が悪くて、フツーなら北海道の8月と言うと、バァーっと青空がひろがって、それはもう見事な青空で、それが今年はチョットおかしいンですよ、本州の梅雨みたいで」
これは時々聞く話し。
温暖化で温帯が亜熱帯になり、亜寒帯が温帯になっている、と言う事らしい。
もう我々はスバラシイ北海道の8月の青空は見れないのか、そして北海道にも梅雨が来るのか。
カメラマンさんにお礼を言って別れた。
相変わらず真っ直ぐな道。
静かなオホーツク海。
道の上にある矢印は、雪に埋まった時の道の端を示すものらしい。
雄武(オウム)町、牛さんがお食事中。
静かなオホーツク海と真っ直ぐな道。
紋別の道の駅でオシッコ。帆船のナントカ丸が寄港していた。
サロマ湖に到着。
サロマ湖も穏やか。
「ワッカ原生花園」の看板を見つけて寄ってみた。
ここは観光客で賑わっていて、レンタサイクルや馬車が備わっていた。
浜辺まで出るには、確かに自転車や馬車がいりますナ。
サロマ湖を隔てて見た北海道。
ここもハマナスは終わりかけ。
網走手前あたりに広がっていた麦畑。広い。
網走監獄と言うのがあるそうで、寄って見ることにした。
ワタクシ、今まで沢山悪いコトをやってきた。
殺人、強盗、窃盗、恐喝、詐欺、婦女暴行、以外の悪いコトは全てやってきた。
塀の向こうへ落ちないのは、運が良かっただけだ。
取りあえず、一度見ておくのもいいだろう。
しかし、刑務所とは別の場所に博物館として復元移築したものだそうだ。
中は工事をやっていて、しかし観光客がいっぱい。
復元移築した博物館で、観光客がいっぱいとなると、興味は半減、お金まで出して入る気はしない、帰ろ。
帝政ロシアの南下に対抗して、エゾの地の開拓を進めるべく、士族反乱の政治犯を道路建設に使った、と言うのが始まりで、その後自給自足の農業監獄となったらしい。
維新政府、つまり薩長が、幕府側のサムライをこき使って、後は自分らで喰っていけ、と言うコト(?)
文明開化なのに、人権無視も甚だしい。まぁエエけど、先祖は武士ではないし。
ホンモノへ行ってみよう。
しかし、車では入れなかった。
この橋の向こうにあるらしい。
稚内からR238を走って来て、網走からはR244になる。やっと斜里岳が見えて来た。
斜里手前の牧場でお食事中なのは、お馬さん。
斜里駅前のホテルには17場過ぎ着。
ホテルは団体サンで賑わっていた。
斜里岳や羅臼岳に行くのだろうか、ジジババの登山グループもいた。
早速、道産の美味い物を喰いに、フロントで案内もらって街に出たが、サビシイ、とてもサビシイ。
商店街へ行ってもサビシイ。案内に載っている店でも閉まっていたりする。
一軒の居酒屋、煌々と電気が点いていた。飛び込んだ。
土曜なのに店内は空いていた。
ビール、地酒、サシミ、ホタテ、ホッケを頼む。付き出しはツブ貝の煮付だと、朴訥なオネエサンが教えてくれた。
ホッキと言う貝のサシミは美味かった。
ルイベもタコもホタテもボタンエビもとにかく全て美味かった。
最後はイクラ丼にしようと思っていたが、お腹イッパイになって店を出た。
トロトロ歩いているとスナックが数軒あって、店を開けようとしていたママさんが「ビール1本飲んで行かん?」と声をかけて来た。
オネエサンだったら、そのままスゥ~っと入って行ってしまったかも知れないが、「ゴメン、また来ま~す」
ホテル横のコンビニでチョット買いモノ。
レジに並ぼうとしたら、綺麗な小さいオバアサンが横に並んで来た。ワタクシ当然、先を譲る。そのオバアサンもワタクシに先を譲ろうとする。
「ボク、よそモンなんで、地元の人、優先ですよ」
「まぁ、斜里までようこそ」
出口でまたそのオバアサンとバッティング。ワタクシ、ドアボーイをする。
「まぁ、アリガトウゴザイス」
「この辺はもう、お豆腐屋さん、無いンですかぁ?」
「エエッ???」
「イヤ、さっきレジでお豆腐ないの?て言うてはりましたヤン」
「イヤ、そう言う事じゃなくて、ここのお豆腐、オイシイんですよ」
地元の豆腐屋より、コンビニの方が美味いと言うコト(?)
「こちらの方ですかァ?」
「イエ、出身は〇?△です」
「〇?△?」
「北見からチョット行ったあたりです、お見合いで、何も判らずこっちへ来たんですよ」
「見合いして、2回目が結婚式ちゅうヤツですか?」
「ワタシの場合、3回目でしたけど」
まぁ人生、色々あるンですね。
「お気を付けてお帰り下さい、また来て下さい」
北海道4日目は、上品で綺麗なオバアサンとの、一瞬の会話で終わった。
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