蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

寒波の予報ほどには、雪は積もらなかったゲレンデでの、荒天の三日間

2016-01-23 11:23:20 | 山とスキーでブラブラ

毎年、1月の第3週、20日頃、栂池の我が定宿は、東京の某保育園のスキー保育で満室、その週お独り様は泊れず、信州・雪山通いは一旦お休みとなる。
しかしナゼか今年は最終週にズレたそうで、なにしろ保育園の方がお客様として、歴史も古く、売上も大きい。ワタクシは保育園児のご都合に合わせるしかない。

19日、前週末の降雪で、中央道・飯田ICからはチェーン規制、しかし停止してのチェックはなく、除雪された高速をフツーに走り、駒ケ岳SAでは例年通り、この時期の雪景色になっていた。

安曇野ICを降りた後も、道の両脇には除雪の山が出来ていたが、例年より小さい。
しかし、トラックを先頭にして数台の車はノロノロ走る。
アルプスパノラマ道の対向車線では、発生ホヤホヤの事故。どうやら対向車線へはみ出て正面衝突した様子。

定宿へは普段より30分以上遅れて到着。
先週はほぼ剥きだしだった周りの建屋の基礎、土台は、除雪の山でほぼ隠れていたが、埋もれたと言った感じではない。
「そうなのよゥ、予報ほど積もらなかったのよゥ」と、宿の大女将も言っていた。ゲレンデ積雪量は先週より、たった20センチUP。
粒の小さい雪がチリチリ降っても、すぐ風に飛ばされ積もらないらしい。

 雪はチリチリ降っている。チェック柄のウェアのボーダーグループは、中国人らしい。

 栂の森でも雪はチリチリ降っているだけ。

 馬ノ背コースは閉鎖。

上から下まで3往復して初日は終り。
昨年までは神戸から500km走って来た初日でも、4往復していたが、今年はダメ、ダルい、シンドい、ナサケナイ。

 20日、夜も雪はチリチリ降り続けたようで、多少積もっていて、例年のこの時期の雪景色になっていた。

 朝食後、部屋でダラ~ッとしていて、10時過ぎ鐘の鳴る丘に出ると、リフトが動いておらず、誰もいない。

前日、ゲレンデの至る所でスキー教室をやっていた、和歌山(?)の高校生達に、屋内で待機せよとの場内放送が流れていた。

「どないしましたン?」、近くにいた老夫婦に訊くと、かなりのベテランらしきオジイサンが、カミナリでゴンドラ、リフト、全て止まっているとのこと。

人ひとりいないゲレンデをしばらく眺めていたが、宿までは百mチョット、とにかく戻ることにした。若オカミの情報では、このカミナリで戸隠(?)で予定していたスキー大会も中止になったとか。

 1時間程経って鐘の鳴る丘に出ると、リフトは1本だけ動いていた。

 その上では、丸山ゲレンデのリフトだけが試運転している。

 ゴンドラも中間駅まででストップ。

 要するに、カミナリが止んでも強風で、上部のリフトは全てストップ。

その後、白樺ゲレンデのリフトが動き出したが、強風でしばしば止まり、結局その日は終了となった。

フト見ると、雪不足でズッと止まっていたチャンピオンゲレンデのリフトが動いていた。
「デモ」らしき人達が集団で、デモをし合っている。皆さん、未整地のボコボコ斜面を30ターン近くデモしている。スゴイ。

結局、荒天のこの日、リフトを15回乗ってオワリ。

 21日、荒天は治まって、今年初めて圧雪、整地されたゲレンデを見た。

 栂の森の整地された斜面を、気持ちよく3往復。

 鐘の鳴る丘の、かなり前に“イス”が取り外されたリフト横も、キレイに圧雪されていたので、気持ちよく滑らせて頂く。

 しかし馬ノ背の尾根は未圧雪で凸凹、全く気持ちよく滑れない。

未圧雪の凸凹斜面はもう一生、快適に滑ることは出来ないのかも知れない。

 チリチリ降り続けた雪で、白樺ゲレンデを含め、ブッシュが出ている斜面はなくなった。

カフェテリアでボーっとしていたら、またSサンに遭遇、と言うか先週同様、発見して頂いた。
この数日、お住まいの松川村では除雪が大変だったそうだ。今回の帰りに、安曇野・穂高有明の様子も見ておいた方がイイですよ、とアドバイスを受けた。

 天狗原、乗鞍は荒れている様子。今年の1月は、結局一度もシールを貼るコトなく終わってしまった。

 22日、3日間チリチリ降って、車に積もった雪を降ろす。

 20分程で出せる状態になった。

 松川の畔の酒屋の駐車場は、除雪の山が出来ていたが、やはり例年より小さい。

 我が所有地の前までは、安曇野市の市道だからと言う訳か、キッチリ除雪されていた。

 足を踏み入れると、ズボッとフクラハギ辺りまで埋まってしまった。なかに入って歩き廻る訳にはいかない。
次回からは、常に長靴を積んでくるコトにする。

 


酒浸りのカラダに鞭打ち、9年目の信州・雪山通いを開始

2016-01-16 16:10:00 | 山とスキーでブラブラ

年を追うごとに、ウキウキ、ワクワクすることが少なくなり、何かを予定していても、ダルい、シンドい、もうエエわ、で結局引き篭もり、気がつけば一日に二回酔っ払っていて、’16年の雪山シーズンとなった。

酒浸りのカラダで例年通り、雪山シーズンを過ごすことが出来るのか、非常に不安だが、チャッカリ栂池リフトのシーズンパスは手配済み、異常に少ない積雪量を毎日サイトでチェックしていて、取りあえず行かねば。

1月12日、数年前までは、ただドライブするだけでもウキウキ、ワクワクしていた信州までの500キロを、覚醒していないアタマで走り、何とか無事、安曇野ICを出る。 

 白馬三山は雲の中。

 安曇野のタンボには雪はなく、昨年地主となった方面を眺める。

栂池・定宿の駐車場にも雪はなく、周りは4月雪融けの雰囲気。
定宿の皆さんはお変わりなく、しかもアリガタイ事に、孫ムスメであり看板ムスメのナナちゃんはもう、ワタクシを見ても泣き叫ぶことはなく、ハイタッチまでしてくれた。

ただ、異常に少ない積雪のせいで、年末、年始のキャンセルがかなりあったとか。
旅行会社と繋がっている宿は、旅行会社が、「ゲレンデ上部は滑れます」、と説得、キャンセル回避出来たそうだが、「ウチの様な、個人のお客さん相手の宿は、もうガラガラだった」、との事。

 異常に雪が少ないとは言え、駐車場は例年通りの混み具合。

 駐車場からゴンドラ駅へ上がる雪の階段はまだ出来てなくて、斜面左端の踏み跡を登る。

 ゴンドラ駅の周りは藪が出ている。

 この日の積雪量は130センチ程、栂の森のこの位置は、例年より2m程低いことになる。

 背丈以上のこの灌木帯は、例年未圧雪の斜面となるが、藪が露出していて、雰囲気とはガラッと変わっている。

 栂の森のリフト沿い、クマザサが露出している。

 馬ノ背への連絡路の電柱、異様に高い。

ハンノ木~鐘の鳴る丘へ下って見る。

 鐘の鳴る丘のススキが露出している。

 このリフト沿いの滑走禁止エリアは、毎年どこぞのオバカが進入した跡があるが、ヤブだらけ。今年は埋まらないかもしれない。

 ガスが切れて乗鞍が見えた。上の方も藪の露出が多いように見える。

酒浸りのカラダではやはりシンドい。10ターンもするとヒイヒイ、フウフウ、ゼイゼイ、太ももが耐えきれず、何とか止まってもフラフラでよろけそうになる。
上から下まで3往復して初日は終了。

 13日はまぁまぁの天気。長身のハクジン♂が、大声でハクジン♀4人にスキーレッスンをしていた。
よく見ると二人はニホンジン♀(?)。しかし、大声というより、叫んでいる。あんなンでレッスンになるのだろうか。

雪は少ないのに、やたらガイジンは多い。
栂の森のカフェテリアでも、客はほぼハクジン。たまにニホンジンだと思っていると、聞こえるのは中国語か韓国語。そう言えばリフト、ゴンドラの係員も、半分(?)はハクジン。まぁどうでもエエけど。

 雪が異常に少ないとは言え、滑るには充分な状態。

 ここでは拡声器を使って本格的なレッスンをしている。重心は足の真ん中、とか言っているのが聞こえるが、教えているセンセはここのスキースクールの制服ではない。しかもここはコースのあまり広くない箇所、こんな所でスキー教室をやってイイのだろうか、まぁどうでもエエけど。

 よくナダレる鵯峰の斜面、今年は滑って雪崩にやられるおバカは出ないかも。

 バックカントリーでも藪が目立つ。

 鐘の鳴る丘では所々地面と言うか、草が露出している部分があるが、その上を通過して、ソールがキズつくコトはなかった。

 馬ノ背の凹凸は小さいが、やはり酒浸りのカラダではシンドい、スムーズに滑れない。

上から下まで4往復して二日目は終了。

 14日、前日のような天気ならチョット登ってみようかと思っていたが、鬱陶しい曇り、時々チリチリと雪が降る。 

 今年は栂池からケンタッキーが撤退したとかで、カーネルとか言うオジサン人形が載ったゴンドラを見ることはなくなった。
この黄色いシールは、ここにアイホンを置くとイイ背景で自撮り出来るとか。色んな施しがあるモンだ。

栂の森のカフェテリアの前で、松川村の写真家であり、登山グループを主宰されているSさんと再会した。と、言うかワタクシを見付けて、声を掛けて頂いた。
ワタクシ早速、安曇野の地主になったコトを報告。ナントSさん、このブログを読んで、それを知っておられたとのこと。
お独り様の信州移住、誰にも頼らない、とは決めていたが、 地元のどなたかに知られている、これはとてもありがたかった。
結局なにか頼らざるを得ないことがあるかも知れない。
Sさんとしばし歓談。

三日目も上から下まで4往復して終了。

 15日、例年通り、松川畔の酒屋へ寄る。川岸に積みあげられた除雪の山が、今年はない。

 穂高有明の我が地に寄る。 赤松を伐採し、クヌギが落葉し、かなりスッキリした。

定宿の大女将の話では、最近小谷村からも安曇野へ移住する人がかなり増えているそうだ。
土地、タンボを継げない長男、長女以外(?)は、除雪の苦労が付きまとう小谷村に住む意義がない、ということらしい。

 ここに小さな山小屋を建て移住する、そんな一年後の情景を7割ほどイメージ出来た。そして久しぶりにウキウキ、ワクワクした。

 例年通り、穂高神社に初詣して、9年目の信州・雪山通い、いや来年は移住しているハズだから、最後の信州・雪山通いが始まった。