蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

スキー39日目

2019-04-24 17:26:18 | 山とスキーでブラブラ

山スキーを終えて宿に戻ると、風呂が沸いていて、若オカミの美味い夕食が準備されている、そんな栂池・定宿の「天国の日々」は4月第1週で終わり、その後は安曇野からの日帰り(と言うか半日)白馬・栂池通い。当然、家に戻れば自分で晩ごはんを準備して、フロを沸かさないといけない。
これは中々大変で、とにかくすべきことをサッサとしないと、シンドくなってメシも食えず、フロにも入れず、そのままダウンという事になる。
よって、車内に放り込んだ板、靴その他は片付けもせず、車は下って来て脱いだそれらを置いておく、宿の乾燥室状態になった。どうせ数日後にはそのまま又、出て行くのだから。
しかし、ビショビショになったシールは、ザックの中に入れっぱなしにしておくのはチト気になる。やはりザックの中もシール自体も乾かした方がイイ。

という事で16日は、戻って来てザックを開け広げ、シールを出しておいた。

3/18、上に登るべく9時前家を出る。板、靴その他が車内にあることを確認し、ザックを積んだ。
しかし栂池駐車場に着き、ザックをチェックしていて、気が付いた。シールを積み忘れていた。
登りに来たのに登れない。ホントにアホである。

駐車場着は10時前、取りに帰って戻ると12時。いずれにせよもう登れない。ゲレンデで滑っているしかない。
まぁ整地された斜面を一定のサインカーブで滑るのも楽しいから、いれでもイイのだが。

 雪はドンドン融けて、駐車場からゴンドラ駅へ直接上がる崖も、登る雪がなくなって、オトナシく北側のフツーの道を上がるしかない。

 親の原も雪の部分が益々狭くなって、奥に見えるチャンピョンゲレンデの斜面も、ほとんど地肌が剥き出しになっている。

 春真っ最中の申し分ない快晴。

 シールを積み忘れたのが只々悔やまれる。ともかく栂の森から中間駅までを往復する。

 中間駅手前は、前回から歩かないといけない状態だが、益々雪の部分が減ってきている。

 中間駅まで3回往復したら、もう飽きてきて、まだ昼過ぎだがオシマイにする。最後は親の原の北寄りの、雪が残っている部分を選んで、ゴンドラ駅の少し手前まで滑り降りた。

4/22、予報は晴れ、安曇野はサクラ満開、白馬はコブシが満開である。
山スキーヤーを標榜する身として、シールを忘れると言った、前週の様な愚行はもう出来ない。安曇野を出る前にチャンとザック内を確認する。他に忘れているかも知れないけど。

ヤル気満々で駐車場には9時過ぎ着。
しかし上方はガスに埋もれている。そしていつもに増してダルい、シンドい。二日酔い気味(?)、確かに前夜も2時頃まで呑んでいたけど。

いずれにせよ、どうせサッサとは登れない、ノソ~っと出発し、ノロ~っと上るしかない、いつものペースで。

靴を履いていたら、見覚えのあるワゴンが駐車場へ入って来た。松川村の写真家・Sさんだ。
「今日は登るンでしょ」と言われ、ダルさ、シンドさを忘れ、元気よくハイと応えた。 

 ロープウェイの駅、10時過ぎ出発。

 ガスは切れ始めて来た。

 「離れてしまったら、祠で待ってます」、と言ってSさんは先行、アッっという間に見えなくなった。

 12時過ぎ、天狗原着。

祠の周りは数グループが休憩中。蓮華温泉から登って来た、ハクジンを含むグループ、蓮華温泉へ下るアベック。

我々も30分程休憩し、戻ることにする。

 13時前、成城大小屋でSさんと合流。

 13時過ぎ、栂の森着。

 その下はかなり融けていて、幅が半分程になっている。

中間駅から下はもう滑れず、ゴンドラで戻ることになる。来週はハンノ木も滑れなくなるかも知れない。

しかし、天狗原から栂の森までは、まだまだ滑れる。何しろ、今回でやっとスキー39日目だ。

「まだ来るンでしょ」とSさんに訊かれ、又もや、ダルさ、シンドさを忘れ、元気よくハイと応えた。

 


スキー37日目

2019-04-17 18:11:46 | 山とスキーでブラブラ

4月第1週に栂池・定宿の今期営業が終わり、連休はやるそうだが、ワタクシは「また来年もよろしく」と言って宿を離れた。来週からは雪が融けるまで、安曇野からの日帰りとなる。

しかし週が明けると、いつもに増してダルい、シンドい。何もする気がせず、イスにドカッと座り、背もたれにカラダを預けると、いつの間にか寝入ってしまっている。
カラダの奥深い処がズンと重く、どこゾの荒クレがワタクシに圧し掛かって、みぞおち辺りをグイッと掴んでいる感じもする。これは時々やってくる胃腸炎を伴う風邪だ。
寝る時の毛布をもう1枚重ね、常に厚着して数日後、ダルさ、シンドさは通常レベルに戻り、重さもなくなり、みぞおち辺りを掴んでいた荒クレもいなくなった。

 4/10、かなりシッカリと雪が降った。

 夕方にはミゾレ混じりにもなったが、翌朝もシッカリ残ったまま。

4月になっても雪は降り、積もる。しかし陽が当たればすぐに融ける。暖冬、雪不足の予報だったから、アタリマエと言えばアタリマエ。

 4/12、1週間振りの栂池は、午後からの日帰り。

 栂の森は1週間前と変わらず。

 しかし、中間駅へ滑ったまま下れる林道は閉鎖されていた。

 ハンノ木コースの最上部にはヒットパーク(?)、何かのイベントの為のコースらしい。

栂の森~ハンノ木、3回中間駅へ歩いて戻り、4回目は歩くのが飽きてきてそのまま下り、オシマイにした。

 翌13日は八方尾根、今期3回目。

 当然、五竜は栂池より近くに見える。

土曜だったせいか、五輪ジャンプ台近くの駐車場はほぼ満車。ウサギ平周辺はモーグルバーンを飛び跳ねる猛者で溢れ、午後券のワタクシは八方池山荘~名木山を3往復してギブアップ、早々に引き上げた。

 3/16、上へ登る予定で、駐車場着10時前。

 11時、ロープウェイ駅を出発。

 11時半過ぎ、天狗原への登り。前を行くご婦人は、テキトーな処まで登り、自然園の小屋泊まり、その先を行くご主人は蓮華温泉まで行くとか。かなり山慣れたご夫婦だった。

 12時50分、天狗原着。

 ツボ足の4人組が乗鞍の斜面に取り付いている。ピッケル、ザイルまで携行していた。どこかの大学の山岳部か。ああいうグループを見かけると、ナゼかホッとする。

 13時30分過ぎ、林道へ戻る。

 林道をショートカットし、14時過ぎゴンドラ駅ウラに出る。

その後は、何とかフツーにゴンドラ下駅まで滑り、スキー37日目終了。

 


スキー34日目

2019-04-07 18:34:00 | 山とスキーでブラブラ

4月1日から新年度で、世間はナンやカンや騒いでいるが、ワタクシが最初に就職した船室艤装品メーカーは8月決算、その後に転職した特殊機械メーカーは12月決算で、4月が新年度と言う経験は一度もなく、騒ぎがピンと来ない。もともと世間の騒ぎ、流行りには、のるべきではないと思っているし。

また新元号とやらも発表されたらしいが、70年以上も前に主権在民になった国に、なぜ今も元号が使われるのかが理解できない。
それが文化とか伝統とか言うおバカがいるが、そもそも天皇の存在をうるさく言い始めたのは、明治以降だそうで、それまで一般人はそういう文化とか伝統とかを、あまり意識せず過ごしてきたとか。

ところで、ワタクシの給与振込口座として船室艤装品メーカーが準備し、その後も使っているMIZUHOの通帳は、昨年6月から西暦で印字し始めた。
まぁ実業の世界では、この国だけの文化とか伝統よりも、国際的な西暦でいく方が合理的なのは当然で、今後もそういう風に変わっていくのだろう。大体二つあるとヤヤコシイし、都度読み替えるのはメンド臭いし。
 
 で、新年度は午後から雪がチラつき、4/2朝、ウッスラ積もっていた。

この週で栂池・定宿は今シーズン終了。ワタクシの定宿通いも取り合えず終わる。

しかし小谷までの道沿いはまだまだ冬の雰囲気、途中、佐野坂を過ぎた下りで、軽ワンボックスが単独事故を起こしていた。4月の積雪時によく見る光景。 

 スキー場は、4月からはほぼ全てのリフトは終了。今までの様に鐘の鳴る丘からリフト乗り継ぎで上へは行けない。

 栂の森は真冬の雰囲気。

 動いているリフトは栂の森の二つだけ。ガリガリの斜面に適度に雪が積もり、どこでも快適に新雪を滑らせてもらえる。

 見る見るうちに、木々にも雪が纏わりついていく。

 食堂などもほとんど終了。止まったリフト、閉った食堂、雪だけがシンシンと降っている。

中間駅への林道はまだ繋がっていて、上から下まで4往復、充分に新雪を楽しめた。

 4/3朝もシンシンと雪は降り続いていた。

 11時前、外が少し明るくなりかけたので宿を出る。「止んだと思ったらまた降り出して、ホントに雪はもうイイよ」、除雪機を動かしていた大ダンナが戻って来た。

 上部強風のためか、栂の森のリフトは停止。

ゴンドラを降りて、フト前を見ると松川村のSさんが振り返り、「お久しぶりで~す」、若いオトモダチと同伴だった。

色々お忙しくて、スキーは約1か月振りだとか。

 その後、栂の森のリフトも動き出し、3人で北側の新雪エリアへも行ったが、ヘンに重く締まっていて、前日の様に快適には滑れなかった。

 4/4、上に登れない天気だったが、この日もノンビリ、ゲレンデで遊ぶことにする。

 上に登るには絶好の天気、少し後悔する。

 栂の森の北側にはヒットパークとやらが出来ていたが、飛んでいるボーダーは大していない。

 前日はカチコチ気味だったが、この日は大分緩んで、滑らない箇所が度々出て来て、つんのめりそうになる。

中間駅でまたもやSさんに遭遇。全然滑らないので、今日はもう引き上げるとの事。

Sさんは、スキー100日は無理だとして、年間60日を目標にしておられるそうで、2月末で49日だったとか。前半ほぼ毎日通っていたらしい。残り1か月だが、この積雪量なら、まず目標はクリアされるだろう。

ワタクシはこの日が34日目。まぁ40日は可能だ。

雪不足と言われていた今季も、栂の森は12月から滑れていた。
ゴンドラは点検で連休から1ヶ月程休止だが、大雪渓と針の木は6月初めまでは滑れる。その気になれば、50日、60日は可能だ。
ただ、“その気”の前に、慢性的なダルい、シンドい、もうええワ、が立ちはだかっている。

まずそれを何とかしないとダメだ。

家にいると、ツイツイ出るのがおっくうになって、引きこもってしまう。そうなるとオシマイ、とにかく板一式を積んで家を出ることだ、とSさんは言われる。

確かにその通り。ワタクシの場合、それをしないと信州移住の意味もない。
ただ引きこもっていても庭先から、白く輝く稜線は見える。ダルい、シンドい、もうええワ、そして見るだけでもええやン、と囁くもう一人の自分がいる。

さて、それにどう打つ勝つべきか、そのまま流されるのか。

栂池・定宿通いは今週でオシマイだか、来週からは安曇野からの日帰りとなる。

今の雰囲気では“その気”はある。取り合えず、ガンバらないけど、あきらめない。