蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

例年より1m少ない積雪量の、スッキリしない天候の日の、’16年4回目の天狗原

2016-02-22 20:18:46 | 山とスキーでブラブラ

早朝3時半、神戸を出て信州までの500km、最初の休憩は名神・多賀SA、2回目が中央道・駒ヶ岳SA。
それが今年はどうしても眠くなって、恵那山トンネルの手前、神坂PAで毎回休憩してしまっている。駒ヶ岳SAまで、後30分強、それがもたない。
この近くには馬籠があって、PAが雪で埋まるコトはあまりないようだが、いつも0℃前後で寒い。そして南側に見える恵那山には、大きな谷に毎年雪がギッシリ積もっていたが、今年はそれが小さく、黒々としている。
23日はここで30分以上、寝てしまった。

 定宿に着いても、ナゼかダルく、ゲレンデへ出たのは11時半。

 ゴンドラが止まっている。係りのニイチャンに訊くと、点検中との事。シーズン真っただ中で点検はおかしい。何らかの不具合なのだろう。

 ドンヨリした栂の森、雪はチリチリ降っている。

 対岸の山にウッスラ陽が射している。

 先々週、3mを越えた積雪量は、その後すぐ2m程にまで融け、至る所に開いた穴から、サラサラ水が流れる音が聞こえる。

栂の森~ハンノ木~鐘の鳴る丘を4往復してオワリ。

24日もダルく、シンドい。風邪でも引いたのか、シンの底がズシンと重い。

 10時を廻って、ドンヨリした鐘の鳴る丘に出る。珍しくリフトが3つ共、動いていた。 

 栂の森のリフト沿いの藪は、1m少ない積雪量で、今年はもう埋まらないのだろうか。

 久しぶりに馬ノ背を下ってみる。

馬ノ背を3回往復して、ゴンドラに乗ろうとしたら、後ろから松川村の写真家、Sさんも乗り込んで来られた。この日もまた、前に並んでいたワタクシを見つけて頂いた。

その後、栂の森~ハンノ木を一緒に下り、丸山ゲレンデの所でSサンは親の原へ、ワタクシは鐘の鳴る丘へ、滑りながら手を振った。

ワタクシ、再度リフトを乗り継ぎ、栂の森まで上がる。

 ハンノ木の下部まで来て振り返ると、上方は相変わらずドンヨリ鉛色。

 下方は青い空が広がりだした。

 25日、何かのイベントの準備なのか、ダンプで雪が運び込まれている。

昼頃には晴れるとの予報なので、天狗原へ登ることにする。

 林道では10人程が準備中。7人程のハクジングループ、リーダーらしき超ロン毛のニイチャンはガイドなのか、前週もいた。

ワタクシ、シールを貼り終えた頃、Sさんも登場。10時出発。

 徐々に晴れて来て、10:50成城大小屋着。

この先で超ロン毛リーダーのハクジングループにトレースを譲る。

しかしこのグループ、時折休憩して、超ロン毛リーダーのニイチャンが何か講釈をたれている。
天狗原の斜面を登りきった所にある、ダケカンバの大木の手前でも、その講釈で"渋滞"中。苦笑しながらそれを待っているSさんに、「真っ直ぐ抜いて行ったらどうですか」と、ラッセルを促す。

ダケカンパの大木の上の斜面から、スノーシューの年配アベックが駆け降りて来た。
Sさんが彼らとオシャベリしている間に、ノロいワタクシは少しでも先に進むことにする。
と、直ぐニホンジンの若者、凄い勢いで追い付いて来て、「ラッセル、アリガトウございます」と、パスして行った。走っているようだった。

 12:30天狗原着、相変わらずスゴイ風、この日は西から。先に着いたSさんは、既にシールを剥がし、下る準備完了。

とにかくスゴイ風、長居は無用、ワタクシもシールを剥がし、さぁ滑ろうとして、いきなりツンのめった。左足のTLTのヒールがキッチリ嵌っていなかった様子、あぁナサケナ。

 モナカ気味のヘンな雪、数ターン毎にフウフウ、ゼイゼイ、成城大小屋でかなりSさんを待たせてしまった様だ。

林道へ出て、栂の森カフェテリア着、13:20。
暫し休憩後、Sさんは急いで下って行かれた。ワタクシは更にしばらくボォ~っと缶ビール休憩。

結局この日は、Sさんに上手くリードされ、林道から天狗原まで2時間半で登れた。アリガタイ。

 ハンノ木コースをゆっくり下る。

 26日、穂高有明の我が地の雪はほとんど消えていた。

その後、不動産取得申告書を松本地方事務所税務課に提出せよとの事で、松本合同庁舎へ寄る。
係りのオネエサン、非常に優しく丁寧に対応して頂き、今月末納付限の不動産取得税は、家を建てた後に減額、還付されるとか。
とは言え、取得税は2万5千円程、この土地の課税標準額:固定資産課税台帳の評価額は85万程らしい。 
ワタクシには、そんなモンで丁度イイと思う。

 


水を含んで重く、深い雪がシンドかった‘16年、3回目の天狗原

2016-02-21 11:08:23 | 山とスキーでブラブラ

先週、ドカッと降った雪で3mとなった積雪量は、その後温くなって、また2mそこそこになり、しかしまた直ぐ寒くなるらしく、これは暖冬と言うより異常気象。
酷暑の夏は急にドカッと雨が降り、温かい冬は急にドカッと雪が降る異常、これはいずれも温暖化によるモノだそうで、要は天候が不安定になるらしい。

ところで最近の世界経済も不安定だそうで、むしろ低迷しているとか。
しかしまぁ、産業資本主義が金融資本主義になって、金融資産など全く持たないワタクシなんぞ、経済が低迷しようと、不安定になろうと、そんなコトはどうでイイ。

ただ、温暖化の原因はニンゲンの経済活動によるモノだ、と言う説があるそうで、そう言うことなら、経済なんぞドンドン低迷して貰った方がイイ。夏の急激な雨もさることながら、冬はやはり安定して雪が降って積もってもらわないと。

16日、名神・多賀SA辺りから岐阜辺りまで雪が降っていたが、チェーン規制はなし。その先の中央道には雪はなく、飯田辺りから先でよく見掛ける、ノリ面に貼りついた氷も融けていた。

  学生の数グループが、ドンヨリした鐘の鳴る丘でスキー教室をやっている。

 SNAKE GLISSとは、そりが連なってヘビのようにクネクネ、グリセードすると言うことらしい。

 チャンピオンゲレンデに薄日が差している。

上から下まで4往復して、初日は終了。

 夕食時、今年も若オカミから貰ったバレンタイン、手作りの焼き菓子。美味しく頂きました。

 17日、朝から雪がシンシン降っている。

 栂の森でもシンシンと降っている。

 ハンノ木でもシンシン降っている。

 白樺ゲレンデはナイターモードになっていた。

 結局、終日雪はやむコトはなかった。

栂の森とハンノ木を3回ずつ往復して、上から下まで4往復して、終了。

 18日、上へ登る。

林道から天狗原まで、前々回は3時間半以上、先週は3時間程、今回は更に速く登れるだろうか。

 林道ではニホンジン二人組の若者が二組、準備中。9時過ぎ出発。

林道ショートカットは早大小屋側のトレースを辿らず、大経大小屋側をラッセル、林道に戻ると、若いハクジン女性二人と男性の3人組が、凄いペースで追いついて来て「オハヨウゴザイマ~ス」。
男の子が日本語で、どこまで行くのかとか色々聞いてきて、3人はサササッと先に行った。ブロンズのポニーテールの女の子の、ウナジに光った汗を、ワタクシはボォ~っと見送った。 

 10:10、成城大小屋着。

その先で、またもや凄いペースで追い付く気配あり、ワタクシ、トレースを譲ると、若い夫婦らしきハクジン二人組。先頭の女性が満面の笑みで、「#$%&*!~」、男性は静かに会釈しながらパスして行った。

その後も何組かにトレースを譲る。

トレースを譲ると言うコトは、後続がパスする間、ラッセルをするコトになる。
それがマズイ、気の毒、と思ったらしいハクジングループのリーダー♂が、「オー、ドウゾ、ドウゾ、ソノママドウゾ」と言って、休憩を始めた。仲間の女の子が、「ホワィ?!」、と叫んでいる。ワタクシ、ハクジンに変に気を遣わせたのかしら。

天狗原の台地に上がると、いつもの強い南風、しかし雪面は柔らかく、トレースが祠までズッと続いていた。そこでも何人かにトレースを譲る。

 天狗原着、12時過ぎ。林道から3時間程、結局先週と変わらず。

こんな調子では、今年はもう乗鞍のケルンまで行けないかもしれない。今年は?、いや、今後は、かも知れない。

雪は水っぽく重い。ドンドン沈んでいってスムーズに滑らない。
シリモチをつくと、ジャリジャリの重い塊の中に埋まってしまう感じで、中々抜け出せない。何度も、デレ~っとのけぞってしまう。あぁナサケナイ。

 何とか滑り降り、林道に出て、そこをダラ~っと辿り、栂の森着13時半。カフェテリアで暫し缶ビール休憩。

 19日、松川畔の酒屋からドンヨリした八方尾根を眺める。

 しかし、仁科三湖を過ぎると晴れが広がり、穂高有明の我が地では、雪も融け始め、車で乗り入れることが出来た。

ザクザク歩いていると、初めて隣人サンに遭遇、挨拶し色々お話しした。3歳上、ズッと森林業に従事されていたそうだ。

 

 


急にドカッと雪が降った後、‘16年2回目の天狗原

2016-02-14 14:57:55 | 山とスキーでブラブラ

9日、雪のない高速を極めてフツーに走り、安曇野から大町辺りで雪がチリチリ降り出し、それがシンシンとなり、見る見るうちに道は白くなり、これでやっと雪国の雰囲気。

定宿の大オカミの話では、これは積もる雪だそうだ。

 確かに大粒で重そうな雪が降り続いている。

 シンシンと降り続く、2月の本格的な光景。

ゴンドラの一番高い所で風が強くなったそうで、ゴンドラだけストップ。
深い雪で、平坦に近い緩斜面や、リフト乗り場の連絡路では全く滑らず、栂の森を6往復した後、ゲレンデの上から下まで2往復してオワリ。

 10日、駐車場の車は雪の小山になっていた。

 鐘の鳴る丘はそこそこの賑わい。

 栂の森では時折スゴイ風。枝の雪がブォ~っと飛んでくる。

 豪風の栂の森ゲレンデを見降ろす。

 鐘の鳴る丘には時々薄日が射している。

 上から下まで6往復して、2日目はオワリ。

 11日、定宿から見る今年初めてのモルゲンロート。

 休日、素晴らしい朝の鐘の鳴る丘。

 林道ではバック・カントリーの準備をするグループ、ザッと20人。9:20、ワタクシもシールを貼って出発。

相変わらず林道をトボトボ進む。老若男女、ハクジン、ニホンジン、あらゆるバック・カントリーの皆さんが追い抜いて行く。

 10:20、成城大小屋着。

 次々とやって来るバック・カントリーのグループ、Sさんもやって来て「コンニチワ~」、この日はオトモダチを伴っての登場。

昨年後半からの酒浸りでナマクラになって、とても以前のペースでは登れないから、先に言って頂くようお願いした。

 天狗原への登り、Sさん達はもうズッ~と先を登っている。

 12:15天狗原着。西側からの強風の中、老若男女、ニホンジン、ハクジンで大賑わい。

八方尾根、遠見尾根、鹿島槍、五竜、唐松、白馬鑓、杓子の見事な景色。

西からの風が強いので、シールを付けたまま東側へ逃げる。人も多いし。

北方向、妙高、雨飾山方面の見事な景色。

南方向、八ヶ岳、南ア方面の景色。

シールを外して下ろうとしたが、アレ?、ナンカ滑らない。ブレーキがかかる。これは確か、と思って滑走面をチェックすると、また氷が固着していた。ストックのバスケットで削り落して解消ス。 

 今回は前週より多少マシに滑り降りれて、ホッ。

 その後、林道を素直に辿り、13:20栂の森カフェテリア着。

さすが休日、カフェテリアも大賑わい、Sさん達が休憩している様子もなく、そのまま定宿へ帰る。

前週は3時間半以上かかったが、今回は何とか3時間。
しかしこれまでの最速は2時間程。かつての調子に戻るのはまだまだ掛りそうだ。

別に時間を競うスポーツではないし、しかしフツーのペースで登っていても、以前はワタクシより速く登るノは殆んどいなくて、先を行く老若男女をドンドン追い抜いていた。それが今はワタクシより遅いノがいない。
大体、今はガツガツ登る意欲がない。まぁそれでイイか、と言う気もする。何とか登れればそれでヨシ、なのだ。

 12日、ドカッと降った雪で、穂高有明の我が地はどうなっているか、見に行ったが、前週とほとんど変わらず。むしろ切株が露出していた。


自分史上最低の天狗原と自然園徘徊

2016-02-06 13:09:45 | 山とスキーでブラブラ

2月になって、今年3回目の栂池通い、積雪量は2mを越えたが、それでもまだ、例年より1m少ない。

2日、雪のない道をいつものペースで走り、10時過ぎ定宿着。

 宿でしばらくウツラウツラして、鐘の鳴る丘へ出ると、スキー講習を受けていた大阪の女子大生サンが昼の休憩で集まっていた。かなりの大集団。

例年より1m少ない積雪のためか、ゲレンデ最上部から自然園の小屋が見える。栂池通い9年目で初めての光景。

鐘の鳴る丘まで下り、リフトを乗り継いで戻っていると、足元を滑っているのは見覚えあるウェア、ナント、Sサンだった。
Sサンもワタクシに気付き、「戻りま~す」。
ワタクシ、リフトを降りて待つこと暫し、Sサンが上がって来て、「今年はホンマ、よう逢いますネェ」
鹿島槍のスキー場にいる知人にモノを届けて、天気が良くなったから、家にTELしてそのままやって来たとの事。こう言う感じで、当たり前のようにスキーが出来る、ホントに羨ましい限り。

その後一緒にゴンドラ中間駅まで2往復、最後、Sサンは駐車場方面の親の原へ、ワタクシは定宿に近い鐘の鳴る丘へ、滑りながら手を振った。

 3日、今シーズン初めて白馬~小蓮華の稜線が見えた。好天は午前中だけらしいが、取りあえず天狗原まで登ることにする。

先シーズン終了後、4リッターのポットボトル入りウィスキーの消費ペースが40日から30日になり、秋頃からは20日になり、清酒1升瓶の消費ペースも1週間から6日になり、つまり清酒換算で約5合を毎日欠かさず呑んでいて、どこへも行かず、なにもせずの酒浸り。
そんなナマクラで、天狗原まで標高差約600mとは言え登れるのか、「行けるトコまで」と、若オカミに告げ定宿を出る。

 9:20、林道出発。トボトボ歩いていると直ぐ、白人二人組がスゴイ勢いで追い抜いて行く。鵯峰からその上のピークへ行くそうだ。Sサンが言っていた、カモメの雪形が出来るピークの事らしい。

 10:30成城大小屋着。

 周囲のシラビソが大きくむき出しになっている。

 ハクジンの大集団がアッと言う間に追いついて来て、スゴイペースで登っていく。

 斜面を登り切り天狗原の台地に上がると、例年はほぼ平坦になるのだが、今年は雪が少ないためか、傾斜が続き、ヒールサポートを倒さずに進む。

 13:00、何とか天狗原に到着。ナント、林道から3時間半以上掛っている。あぁナサケナイ。しかし酒浸りだったから仕方ない。

北方向から登って来たニホンのアベックが、板を脱いでザックを下ろし、祠に手を合わせてから豆まきを始めた。男の子が鬼の面を被り、女の子が笑いながら豆を投げ付けている。
「こんなトコで節分、ようやるなぁ」、「へへへ、ひとついかがですかァ」と女の子が勧めてくれたが、ワタクシ、これからの滑りが不安でそれどころではない。
アベックは豆まき後、恵方巻きを齧りだした。
ここには豆を分解する菌がないはずだから、豆はゴミになるのでは、と言ったら、彼らは雪の上の豆を拾ってた食べ始めた。
ワタクシ、少しヤボなコトを言ってしまった。
またまたハクジン集団が登って来た。ワイワイ言っている。

やはり下りは、全く滑れなかった。ターン毎に止まって、フウフウ、ヒイヒイ。
足に力が入らず、3回もコケて雪まみれになった。ナサケナイ。

成城小屋辺りの谷筋は、まだ埋まっておらず、かなり大きな深い穴が開いたまま、コケて落ちたら大変、大きく迂回する。

何とか林道に出て、後はダラ~っとそこを滑り、栂の森ゲレンデへ戻る。足がツリそうだ。

 14:45カフェテリア着。早く戻らないと、定宿の皆さんに心配を掛けるのは判っているが、とにかくフラフラ、30分程、ボォ~っと休憩。

16時前、宿に戻るとやはり大ダンナさんと大オカミさん、「いつもは3時過ぎには戻るのに、どうだったんですか?雪の状態、悪かった?」、と心配されていた。
「イヤ、違いますねン、酒浸りのボクの体力がダメで」、ホントに自分史上最悪の天狗原だった。

 4日、自然園まで行くことにする。とにかく少しでも登って、体力を戻したい。

 10:30林道出発。

成城大小屋の下の林道、谷を跨ぐ橋になっているハズだが、例年は雪に埋もれてそれが判らない。

 今年は橋の下の流水パイプが開いたままになっていた。

 ロープウェイの駅の壁も埋まっていない。

 栂池ヒュッテも1階部が見えている。

ヒュッテの東側を廻って自然園へ出る。

そのままクルブシ辺りのラッセルで自然園を進む。平坦だがなかなかシンドい。しばしば立ち止まる。

 自然園の半ばあたりまで来て13時、戻ることにする。

 トレースは自分のモノだけ、それを辿る。

 14:30、カフェテリア着。この日もフラフラ。

 5日、前回は雪深く踏み入ることは出来なかった穂高有明の我が地を、今回は積んで来た長靴に履き替え、ザクザク歩き廻る。

次週からも、多少荒天でも、天狗原登りを続けることにする。徐々に体力を戻さないといけない。
いつまでもダルい、シンドい、もうエエわ、ではダメだ、やっとそう言う気になって来た。