一ヶ月ほど前、櫻茶屋の前で休憩していた「山ガール」さん、「アタシ、リュックが重ォ~い」、と言っていた。
3人組のお嬢さん達、カワイイです。
少し離れてジジババの集団。
この中のクソ婆ァが「リュックが重ォ~い」などとのセリフを吐くと、多分、ワタクシがシバキ倒そうとする前に、そのグループのクソ爺ィが婆ァに手を振り上げてくれる、と期待します。まぁどうでもエエけど。
でもネ、「リュックが重い」、と言うのはチョット変だと昔からワタクシ思ってます。
山に行く時、食料や水を入れて担ぐ袋、ワタクシは何かあった時一晩二晩山で過ごせる道具まで入れてますが、そう言う袋をリュックザックと呼ぶ。
これはドイツ語で正式(?)には「ルックザック」、日本語に訳すと「背嚢」だそうで、要するに「リュック」とは背中のことで、「リュックが重ォ~い」と言うのは「背中が重い」と言っている訳だ。
まぁいずれ歳を重ねると、ニンゲンなら背負うモノは徐々に重くなる。そして重い背中は悩みの種でもある。
だから、若いうちから「背中が重い」と言うのはチョット悲しい、ですよ。
ところで、「オスプレィ」と言うのはアメリカのリュックザック、バックパックのメーカーで、ワタクシも10年程前からそのユーザー。山スキー用として一昨年、二代目に買い替えた。
このメーカーのザックの何が良かったかと言うと、それは背面がガバっと開くので、スキー板を取り付けた状態で、ザックをドサっと降ろして、中からモノが簡単に取り出せる事だった。また、板をまとめたままササッと、ザックの背面外に付けられる事だった。
登りでフラフラの時、こう言う作業が楽に出来るのは非常にありがたい。
オスプレィにはそんなイイ印象を持っていたのに、最近はケッタイなバケモノの名前で世間を騒がせている。
垂直に浮かび上がり、その後スッと高速で飛んで行ける、そんなジェット戦闘機は既にあるらしい。確か映画でシュワチャンも飛ばしていた。
なので、プロペラ機でも既に出来ていると思っていた。
あんなデカイローターを翼の両端に取り付け、浮いた後それを水平にして、プロペラ機に近い速度で飛ぶ、それはスバラシイ発想。
しかし、そんなスバラシイ発想は機械工学的にそう簡単に実現できるものではない。
80年代半ばから開発を始めてやっと出来た後、5年で60件近い事故。
浮き上がる真上モードから、高速で飛ぶ真横モードに、ローターを切り替える時がヤバいとか。確かにバランス悪そう。
科学、工学でどんなスバラシイものでも作れる、そんなコトなどない、つくづくそう思う。
あれは輸送機なので、この国の配備に事前協議は要らないそうだが、載せて運ぶのは海兵隊のスゴイ兵士達。
上が命令すれば、素手でもヒトをアッと言う間にコロせる屈強な「モノノフ」。ワタクシなんぞ、数秒でコロされてしまうんでしょうね。
そういうスゴイ「兵器」を、ヘリより遠くへ速く運べる飛行機は、戦闘機と同じ様な気がする。
しかし、そう言う飛行機、と言うかそれに載る海兵隊は、最近はもう活躍する機会がないのだそうだ。
海兵隊とは、ノルマンディへ上陸した時は、ヨーロッパをファシズムから解放する「エエモン」の先鋒、しかしベトナム上陸となると、ベトナムの人達が進もうとする未来を壊そうとした「ワルモン」の先鋒。
そして今は、海兵隊がまず上陸して侵攻する攻め方などせず、無人偵察機で攻撃の要所を確定し、爆撃機でボンボンボンとやって終わりなのだそうだ。
そんな中で誤爆もあって一般人も沢山コロされているけどネ。
冷戦が終わって、つまり双方、核の軍備でお金使いはたして、片方:ソ連が崩壊した後、もう片方の米海兵隊が武力行使する、そんな状況など確かにない様な気がする。
そもそも、アメリカのお金持ちたちは資源を確保して金儲けする方法から、ただお金をコロがして金儲けする方法に変わっているそうで、中南米で増えている民主的左翼政権がCIAなどの暗躍で潰されないのも、そんな背景があるのかも知れませんナ。
後はイスラムのテロだけがヤバいだけ、しかしこれは海兵隊がいる、いないとは別でしょ。
我が敬愛する五木寛之センセは、戦争も最近は「鬱」になっている、とか言われている。ナルホド。
派手にボンボンボンとやって来るのではなく、気が付いたらハイジャックされた旅客機で超高層ビルが破壊される、自動小銃には無関係の女性が、抱えて来た爆弾で駐留している兵士をコロす、これは確かに、「鬱」な戦争、彼らにとっては「鬱」な反撃。
圧倒的な武力に対して消えない恨み、静かにソッと近付いてドカン!とイテマエ、という攻撃だ。アァ怖。
国家間の紛争を武力で解決しない、と決めているにもかかわらず、この国には抑止力による安全保障とかが重要と、おっしゃるおエライ様が沢山おられるようですが、イスラムのテロとか、要するに姿なき突然の「ウツ」な攻撃に対して、どうされるンだろう。海兵隊にどう守って頂こう、と考えておられるのか。
しかも、他国での紛争で、救出するのはまず米国人、次がアングロサクソン、そしてその後にイエローモンキー、と海兵隊は決めておられるそうで、結局沖縄にいて頂いて、我々ニホンジンにとってどれだけアリガタイものなのかどうか。
こう言う「ウツ」な戦争において、海兵隊とかオスプレィとか、そして核兵器とかは何の役にも立たないのは明白、あぁアホクサ。
そして、「抑止力!安全保障!防衛!」とか叫んでいる人達、かれらの一人ひとりをジックリ見ると、その顔に「ウツ」の表情を、ナゼか感じます。今にも泣きそうで、猛々しい割にはナンカ悲壮でカワイソ。
しかし、そんな「鬱」な戦争オタクの都合で、オスプレィを配備される普天間の人達、ホンマ気の毒です。
取りあえず、浮き上がる真上モードから、高速で飛ぶ真横モードに切り替えるヤバい動作は、「最低でも県外」でやって欲しい。
そう言う動作は是非、日米安保と沖縄基地問題に無関心だった、ヤマトンチュウの集まる所で、どうぞ。