蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

どこか・とおくへ・いきたい:宿毛から足摺岬を素通りして、また天然ウナギを喰って帰る

2012-08-30 11:43:52 | 車でブラブラ

26日、日曜日の朝をノンビリして、9時半過ぎホテルを出た。

夜明け前、雨が降った様だ。カンカン照りだったが、そこそこ涼しかった。

取りあえず、足摺岬へR321を行くことにする。

187 松田川が宿毛湾に流れ込もうとする辺りから、泊ったホテル方面を振り返る。

しばらく山中を走っていたが、「足摺サニーロード」の表示が見えだすと、周りがカスミだした。「ン?、ナンデ?」、それは波のしぶきが風で舞い上がったものだった。 

189 台風の影響なのか、ドドド~ン、ザッブ~ン。


190 普段、外海を見る事など滅多にないので、こう言う豪快な波を間近に見ると、正直、コワイ。

193 ここは土佐清水の下川口と言う漁港らしいが、外はスゴイ波なのに、港中はフツーに穏やか。あの防波堤で上手く止められている。さすが。

194 竜串海中公園の海中へ降りる設備が見える。こんなスゴイ波の下に何が見えるのだろうか。

土佐清水の市街から県道348を岬に向かう。照葉常緑樹の山の中のワインディングロード。前を走る車3台に先を譲られた。別にせっついたつもりはなかったが、チョットお行儀悪い運転だったかしら、ワタクシ。

山を下ると、海沿いにホテルや食堂が建ち並んでいた。かなり混雑している。

195 11時過ぎ、駐車場に空きスペースなし。岬の先端は遊歩道の先にあるらしい。大勢の観光客がゾロゾロ歩いていた。

198 岬からは東側の海沿いに土佐清水へ戻ることにする。狭い道が続く。

土佐清水から再度R321を走ると四万十川の河口に出た。

汽水域を遊覧する船の乗り場にウナギ屋サンがあった。昨日、TAXIの運チャンが言っていた店だど思う。

200 1Fは土産モン売り場、2Fが食堂らしいが「満席」の表示。直ぐ後に入って来た女性が予約(?)ノートに記帳している。

さてワタクシ、どうしますか、1人でボォ~っと待つのはバカらしいし、混雑している店はイヤだし、と思っていると、ドドド~っと客が出て来た。ノートを見ると待っているのはさっきの女性一人。
待つことにした。

直ぐ呼ばれて2Fへ、「ご注文が決まりましたらお呼び下さい」

199 いやもう決まってます、天然ウナギ¥3,600.-。これ食べに神戸から来ましてン、ワタクシ。

これは昨日のアナゴのオヤブンではなくフツーに美味いウナギだった。但し、一匹でしたけど。
昨日の食堂の焼き方は違うのだろうか。しかし、まぁ、あれも四万十、これも四万十。

201 遊覧船の受付横の土産モン売り場にはアカメが飼われていた。これが1m程に成長するらしい。

202 13時過ぎ、四万十川、後川を渡ると四万十市はオシマイ。

R56を1時間10分程走ると、見覚えのある「土佐久礼駅」の表示。高知方向から通った西のはずれがここだった。

203 ここは中土佐町、漫画「土佐の一本釣り」の作者の出身地だったはずだ。

204 R56を外れ海沿いに、かつて通った処理場へ行ってみよう。

205 ゴミ処理場と併設されているし尿処理場は、昔のまま。

担当のオジサンは釣りが趣味。磯辺で滑らン靴、エエの知らんか、と訊かれ、「山で沢登りに使うフェルトシューズちゅうのがあるンですが」と言って、そのカタログを届けたのが、最後の仕事だった。当然、営業していた特殊機械とは何の関係もない。

206 処理場から振り返ると相変わらず波は荒い。

207 更に狭い道を進みR56に戻る。右端に小さく見えるのは須崎のセメント工場だと思う。

須崎はニホンカワウソが最後に観察された場所。通っていた頃から、カワウソの街をアピールしていた。
しかし、カワウソをイメージにした道の駅の先には、セメント工場の石灰を焼く炉、とおぼしき大きな設備が見えた。
この工場が出来て、新たに都会人が流れ込み、昔からいた人の一部は農業、漁業を止め、工場で働き出したハズだ。
そんなンに付き合いたくない、とカワウソちゃん達は思ったのだ、と思う。
そして、彼らの絶滅は宣言されてしまった、嗚呼。

その後はひたすら高速を走って、淡路島経由で無事帰宅18時過ぎ。

人と車が少なければ暑さも少しはましだろう、と期待したが、やはり暑かった。
しかし、2日連続の四万十の天然ウナギ、スゴク美味かった。

さて、次はどこへ行きますか。