蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

酒浸りのココロとカラダを引きずったまま、ワクワクウキウキするコトなく終わってしまった9年目

2016-03-27 12:02:09 | 山とスキーでブラブラ

22日からは、今年10回目の信州・雪山通い、 これで今年は終わりとする。

栂池・定宿は毎年、3月最終週は団体サンで満室となるが、今年は雪不足を懸念してキャンセルとなったそうで、次週も泊まれないコトはないが、ヤメた。
諸々が順調に進めば、信州移住まであと半年。ここ神戸の整理、ガラクタの廃棄他、やらないといけないコトは多々ある。年初から3ヶ月分のゴミも溜まっているし。

 22日朝、今年初めてパノラマ道から白馬三山がキレイに見えた。

 順調にいけば半年後、あの有明山の麓に引っ越しするコトになる。

 前日までの3連休は雨、霧でサンザンだったそうだが、この日は見事な天気。

 雪が融けた灌木帯、黒々としている。

 カンカン照りの栂の森。

 ポカポカして、時折吹く風が心地よい。

 サイコーの天気だが、翌日からは悪くなるらしい。もう今年は上には登れない。

 山腹の雪融けは激しいが、滑るにはまだ充分の積雪量。

 しかしゲレンデの側は至る所で、川がゴウゴウと流れている。

 ゴンドラが大きく揺れるほど、風が強くなってきた。

 そして遂に止まってしまった。

 日差しは春の柔らかさ、しかし強い風に吹かれると、まだ冬だと気付かされる。

上から下まで4往復してオワリ。

 23日、どうせ天気は悪い、朝食後、部屋でしばらくボォ~っとして、10時過ぎ、鐘の鳴る丘に出ると、係員が雪を補充していた。3本あるリフトは、もう1本しか動いていなかった。

 大きく地肌が見えている、上の鐘の鳴る丘。

 上に行くにつれガスが濃くなり、栂の森はガスの中。

 霧が細かい雪になって降っている。

 上から下まで5往復してオワリ。

 24日も同じ様な天気、この日も10時過ぎ鐘の鳴る丘に出る。

 子供のスキースクール、その前の準備体操。

 その子たちが作った(?)ユキダルマ。

 時折ガスが濃くなったりする。

 鬱陶しい天気なのに、若者たちは楽しく戯れる。

 栂の森ではヒットパーク"造成"中。

 下の鐘の鳴る丘も大きく地肌が見えている。

 時折ガスが切れる。

 チャンピオンゲレンデも大きく地肌が現れ、リフトも止まっている。いよいよもう終わりだ。

 この日も、霧が雪になってチリチリ降る中、上から下まで5往復してオワリ。

ワクワクウキウキするコトなく、9年目の雪山とスキーもこの日でオワリ。

 25日朝、チリチリ降った雪が積もっていた。

 松川沿いの酒屋で、今季最後の地酒を買って帰る。

 写真家のSさんから聞いた"松川村美術展"を見に、松川村公民館へ寄る。

50名ほどの芸術家さん達の絵画、写真、彫刻等の作品が展示されていた。
雷鳥の作品がSさんのものだと直ぐに判った。
有明山を描いた作品が複数あり、安曇野、松川村にとって有明山はいつも見えるシンボルと言うことらしい。

公民館は村役場の側にあり、このあたり全体はイナカとは言え、なんとも清々しく、良い雰囲気だった。当然ゴミもなく、ゴミの様な廃屋もなく、ガサガサしておらず、同じ様な規模の家と庭が整然と並んでいた。

その後、穂高神社へ、9年目の信州・雪山通いが無事終わったことへのお礼参り。合わせて、信州移住が無事出来る様、祈願した。

 この木は超有名な作家、画家が絶賛したケヤキだそうだ。

そして9年目は全て終わった。

 


二日連続の天狗原

2016-03-19 14:51:50 | 山とスキーでブラブラ

今年9回目の信州・雪山通い、15日は名神の滋賀あたりで雨、中央道の恵那山あたりでは、白い粉をまぶした様な雪景色。
それも北へ進むにつれて融けていき、雪のない道を走り、雪のない定宿の駐車場へ着く。

 部屋に入ってボォ~っとしていたら、いつの間にか寝てしまって、気が付くと11時半、鐘の鳴る丘はドンヨリしている。

 栂の森へ上がると陽が射してきて、先週末からロープウェイの運転も始まっていた。

 ガスが切れ、栂の森に青空が広がって来た。

 しかしハンノ木コースを下っていくと、またドンヨリ。

 ハクジンのグループがワイワイ言いながら滑り降りていく。彼らのバカンスはいつまで続くのか。

 栂池シャンツェに陽が当たり、フッと浮き上がった様に見える。

ゴンドラの係員サンが、松川村のSさんが午前中滑っていた、と教えてくれる。
「逢いませんでした?」
「イヤ、ボク、午後からでした」
「それじゃ行き違いですネ」

 栂の森もガスって来た。上から下まで4往復してオシマイにする。

 16日、朝食後部屋で横になっていると、また眠ってしまい、10時前、鐘の鳴る丘へ出る。

いずれにせよ、天狗原を目指すことにする。

 栂の森10:20、10時半のロープウェイに乗って、寝過ごした分をリカバーすることにする。

ロープウェイの客はスキーヤーよりスノーシューの方が多かった。ナゼかガイジンはいなかった。

自然園の駅に着くと、雷鳥が棲息しているシラビソやダケカンパの繁みに近付くな、との注意を受ける。

駅の外へ出てシールを貼ってさぁ出発、ン?、左のTLTが直ぐ外れてしまう。何度踏み込んでも外れる。
踏み込む部分の隙間に、雪がつまっていると気が付くのに、しばらくかかってしまう。マヌケなハナシだ。

結局、成城大小屋に上がったのは11時を過ぎてしまった。

相変わらず、一歩ごとに休みながら登っていく。大柄のオジサンが挨拶をしながら、別のトレースを大股で追い抜いて行く。

天狗原の台地に上がると、ヘリで上がって来たと思われる、若いボーダーのグループがワイワイ騒いでいた。
非正規雇用だけが増え、ワーキングプァ、ビンボーの若者が溢れている、とよく話題になっているが、ここには1万円程のヘリ代を払える若いグループがいる。
その内の一人、無精ヒゲのダンスグループの一員の様な若者が、ニコッと笑って会釈をしてきた。
「今年のヘリ代、ナンボになったン?」、と聞くと、「ノー、%$#・・・、ジャパニーズ」、中国人だった。所謂、富裕層?

 天狗原着13時、祠の周りには何人も人がいる。ヘリスキーの客を案内、指導するスタッフも数人。

下りも数ターン毎に休みながら滑る。なかなか連続してターンできない。ナサケナイ。

 14時前、栂の森へ戻る。カフェテリアで缶ビール休憩。

その後、ホロ酔い気分でハンノ木~鐘の鳴る丘へ下る。

 鐘の鳴る丘はいつも、北端のあまり滑られていない、圧雪の後が残っているスロープを滑ることにしている。
この日は変な雪、急にブレーキが掛ったり、スピードが出たり、その度にヨロヨロする。そしてコケた。またまたナサケナイ。

 17日、9時過ぎ鐘の鳴る丘に出る。この日は今まで通り林道から歩くことにする。

 10時前、林道出発。

林道にはツボ足の後が二人分。ショートカットにはチャンとトレースが付いていた。

 11時前、成城大小屋着。ロープウェイで上がって来たスキーヤー3人が先行している。

この日も1歩毎に休みながら登る。相変わらずシンドい、フラフラ、クラクラする。
ガイドに連れられたスノーシューの女性二人組が、少し離れたトレースをサクサク登っていく。

急登が始まる所で、ヒールサポートを高い方に切り替えようとしていると、テレマーカー二人組が2組、スゴイ勢いで追い付いて来た。慌ててトレースを譲る。

 13時前、天狗原着。相変わらず林道から3時間もかかっている。しかもフラフラ、とても乗鞍へ登る気が起こらない。只ただ眺めるだけ。まぁもうそれでもイイか、段々そう思うようになってきた。

 ヘリが上がって来て、天狗原に降りるのかと思ったら、更に乗鞍山頂の方へ上がって行って、2階程旋回し、そのまま下って行った。「下山」とかかれたパネルを側面に付けていた。
そして、天狗原に待機している案内、指導するスタッフ達は下る準備を始めた。

ワタクシも下ることにする。

 北方向へ廻り込むと、ナダレて亀裂が入った斜面が現れた。更に北方向にそれを避け、この日も数ターン毎に休みながら、グチャグチャになった斜面を下っていく。

 14時前、栂森着。

2日連続で天狗原には登ったが、相変わらずシンドく、フラフラにだった。
そして、乗鞍と言うか、山は眺めるだけでもイイ、そう悟るようになった。

18日のモルゲンロート、午前中は晴れるらしいが、この日は一旦神戸へ帰る日、また来週。


ポカポカと春にもならず、シンシンと雪も降らず

2016-03-12 11:59:25 | 山とスキーでブラブラ

日ごとウキウキ、ワクワクすることがするコトが減って来て、8日早朝、エンジンを掛けるとしばしば3℃と表示される外気温は11℃、確かに空気はヌルっとしていて、ますますウキウキ、ワクワクしなくなった。

 高速を降りた後も道には雪はなく、定宿の駐車場にも雪はなく、部屋に入ってしばらくボォ~ッとしていて、鐘の鳴る丘に出ると、12時前。

 雪が融けて、あちこちで地肌がむき出しになっている。

 栂の森から日が陰った白馬岳を眺める。

 ゴンドラが揺れるほどの強い風が、時々吹いている。

 上から下まで4往復して鐘の鳴る丘へ下ると、影になった鹿島槍と五竜が岩岳の奥に見えた。

 9日、チリチリ雪が降り、朝食後しばらくボォ~としていたら眠ってしまって、鐘の鳴る丘へ出ると11時を廻っていた。

 チリチリ雪は降り続く。

 ヒッソリした栂の森。

 その中で3人組がふざけていた。

 雪がチリチリ降り続く中、上から下まで5往復して鐘の鳴る丘に戻ると、ゲレンデにはそこそこ積もっているのに、道路は完全に融けていた。

 10日も鬱陶しい空模様。

 何かの大会でもあるのか、スキー学校のベテランセンセイ(?)が若いセンセイ(?)を指導している。

 前日のチリチリ降った雪で樹氷になっている。

 上に行くにつれてガスが濃くなってきた。

 栂の森はほぼホワイトアウト。

 鐘の鳴る丘からガスに覆われた上部を眺める。

 誰もいない栂の森、ガスがチョコッと切れたので、未圧雪エリアを滑ってみた。

前週に比べて人は少なく、スカッと晴れることはなく、チリチリ降った雪は直ぐに溶けて、梅雨の様な鬱陶しい3日間だった。

 

 


初日は降雪中の高速を走り、好天になった3日目は強風で天狗原に登れなかった、3月第一週

2016-03-05 18:26:20 | 山とスキーでブラブラ

前週末の強風が治まり、1日早朝、名神・大津あたりで路肩には積雪、その先、降雪の中をノロノロ、岐阜手前まで走る。
チェーン規制はなかったが、彦根あたりでスピンして反対向き止まっているワンボックスあり。 
その先で雪が現れたのは、いつもと同じ大町から。高齢者マークを付けてトロトロ走る軽四に続いて、しばらく走る。

 定宿に着いて1時間ほどダラ~っとして、鐘の鳴る丘に出ると12時を廻っていた。

 八方尾根の上部には雲に隠れている。

 積雪量は前週より50センチUPして、栂の森のリフトを脇の灌木は、大分埋まっていた。
栂の森~ハンノ木~ゴンドラを3往復し、最後は鐘の鳴る丘を下ってオワリ。

 2日、天気はスッキリせず、朝食後しばらく部屋でダラ~ッとして、鐘の鳴る丘に出たのは10時過ぎ。
色んな高校や大学、あちこちでスキー教室中。

 栂の森はドンヨリている。

 鐘の鳴る丘まで下るとややスッキリ。

再度リフトを乗り継いで栂の森へ戻り、振り返ると、「アレッ?」、続いてリフトを降りて来たのは、松川村の写真家、Sさんだった。
栂の森の未圧雪エリアを滑っておられたそうで、お付き合いさせて頂く。
最後にハンノ木を一緒に下り、丸山ゲレンデの所でSさんは駐車場がある親の原方向へ、ワタクシは定宿がある鐘の鳴る丘方向へ、滑りながら手を振った。

しかし、定宿を戻るには早すぎる。もう一度、丘の上へ上がる。

 これは、鐘の鳴る丘ゲレンデを開業、と言うか、栂池スキー場や白馬一帯の観光開発に、大きな功績を残したエライサンの像らしい。正に大会社の創業者の"雰囲気"、と言うか代議士センセイ?、実際、県会議員でもあったとの事。

しかし、ある事業において、一人の人物だけの功績のように、その人物を崇め、銅像を作ったり、作られたりする"雰囲気"、ワタクシどうも好きにはなれない、まぁエエけど。

 3日、好天となったので、天狗原まで登ることにする。

鐘の鳴る丘のリフトから、よ~く上の方を見ると、ゴンドラが動いていない。

 2つ目のリフトを降りると、その上のリフトも止まっていた。風が強いらしい。

しかしまだ9時、リフトが動くまで鐘の鳴る丘を、滑っておく事にする。
数グループの学生がスキー授業中、また何年もスキースクールに通った感じのオジサンが、いかにも上手そうなフォームで滑っている。

 ゲレンデの右側、真ん中、左側、それぞれ3回ずつ滑って10時半、まだ上のリフトは動かない。
天狗原へはもう諦め、他のゲレンデへ、動いているリフトを横に乗り継いでいく事にした。

 丸山ゲレンデもスキー授業が数グループ。

 白樺ゲレンデもそこそこ混んでいて、4人乗りリフトは毎回並び、他者と同乗するコトもあり、ナゼか話しかけられた。

ザックを背負っているワタクシに、「バックカントリーですか?」と、聞いて来た若者、小中高と親に連れられてスキーをやっていたが、大学生になってボードに乗り換え、自分で運転して来れるようにもなって、年間30日程滑っている、とか言っていた。

「どちらから来ました?」と、聞いて来たオジサン、昭和20年7月生まれで、ギリギリ戦中派、伊那谷松川町在住で、定年後リンゴを栽培している、とか言われていた。

白樺ゲレンデを6回往復し飽きて来たので、チャンピオンゲレンデに行く。

 同じメーカーの板がズラ~っと並んでいる。デモか何なのチーム?

幼少期からスクールとかチームとかに属して、いかにも競技者と言った感じのスキーヤーのグループが、見事なフォームで滑っている。
以前もここでやっていたはず。

 そして彼らはリフトに乗る時、ストックを股に挟んで座っている。ナンデ?

リフトを降りて訊いてみた。まだあどけなさが残る、一生、お金の苦労などとは無縁、と言った感じの女の子だった。

「リフトに乗っている時、両手が自由になって安全?だから、だと思います」と、マジメに答えてくれた。
そう言えば、リフトに乗る時は、両方のストラップから手を抜いて、2本とも片手に持って、空いた片手でリフトをキャッチしてとか、昔、乗り場に注意書きされていた。
確かに股に挟んで座れば、載っている間、片手に持つ必要はない、ナルホド。
「しょ~もないコト、訊いてゴメンネ」、その後、彼女も見事なフォームでスッ飛んで行った。

チャンピオンゲレンデを5回往復し、親の原を下まで降りて、またリフトを乗り継いで白樺ゲレンデから覗き見ると、ハンノ木のリフトが動いていた。

 ハンノ木のリフトを乗り継ぎ、栂の森まで上がる。

晴れてはいるが風がスゴイ。リフトも時々止まっている。

結局、ザックを背負ったまま、リフトを30回乗って、3日目は終了。急にスピードが出たり、ブレーキが掛ったりするヘンな雪だった。

4日、今シーズン初めての、快晴の後立山連邦を松川の畔から見る。