車で10分程の所にある広域農道沿いのスーパーで、バラ売りのキュウリを並べていたオジサンは、何年か前に関西から移住して来たそうで、安曇野では家庭菜園を始め、野菜はほとんど自給だ、と言っていた。
確かに周辺には、庭で野菜を作っている家は多い。定年後は安曇野へ移住し家庭菜園をする、それも一つのハヤリらしい。
隣のMさん宅も、原野の庭を掘り起こし伐根、数年かけて畑にし、キュウリ、ナス、インゲン、シシトウなどを作り、ワタクシ、時々オスソワケを頂いてマス。
しかし何から何まで、家庭菜園で賄える訳ではないそうで、家計の足しには大してならないらしい。
「結局はスーパーで買ってます、ところでこれ、植えてみません?」、そう言ってMさんの奥さんは苗を下さった。
何日か前に色々と種を買って、カップに入れておいたら、キュウリとヒマワリの芽が出たとか。
キュウリは横に地を這って伸びるタイプで、ヒマワリも高くは伸びないタイプ、どちらも水やりは不要。上に伸びないので支柱も要らず、要はメンテフリー。
「とにかく放っておけばいいらしいですよ」、奥さんは植えた苗の周りに、刈った雑草を被せ、輪っかにした目印の針金を地面に刺した。
ナルホド、家庭菜園とはそう言う風にするのか、奥さんの作業をワタクシ、ボォ~と眺めながら、最初からメンテフリー。
苗を植えて1ヶ月強、ホントに何もせず7/17、フト見るとキュウリが一本、実っている。
アリガタく、浅漬けにした。
翌週、ヒマワリも咲いた。
7/27、朝から外気温は31℃、ヒマワリは元気。
もう一本の苗からも実ったが、成長は約半分の先細り。しかしこれも浅漬けで旨かった。
結局2本の苗から各一本の収穫。ワタクシ、スコップで穴掘って苗を埋めただけで、ホントに何もせず。
地の恵みはアリガタイ。