蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

盂蘭盆施餓鬼

2012-08-21 13:47:24 | 一人ブラブラ

「おぼん」で先祖が帰って来る、と言ってもオヤジは次男で、ワタクシが祀っている墓には両親しか入っていない。

オフクロが亡くなって3回忌も過ぎると、昔の色んな事、ハラが立つことなども思い出して、一般常識的な行事も最近はサボリ勝ちになっている。
墓参りも、今年は暑いし、ヘンな時間に行って大渋滞に会ったことばかりが気になって、まだ行っていかなかった。
普段からヒマな時、墓地が寂しい時に度々行ってルし、イイでしょ。

昨日もヒマだった。盆休みも終わり、月曜だったし、お墓もサビシイだろう。
と、言う事でお墓参り。

Imgp3636 浜手バイパス通過時、豪華客船がまた入港しているのが見えた。調べると、上海から来た船とか。
また中華人民共和国のお金持ちの人達が、集団でお買いものに来られた、と言う事か。ナショナリストではないから、まぁエエけど。

Imgp3637 お墓には今までなかった雑草が生えていた。

この雑草、引っ張るとズボッと気持ちよく抜ける。タンポポやスミレなどは、葉の部分だけが千切れて、根は残るのだが、これは根ごと気持ちよく抜ける。
外来種なのだろうか。案外、買いモノにやって来た、中国の富裕層に付いていたタネだったりして。
周りの世話されていないお墓にも沢山生えていたので、手が届く範囲で抜いておいた。

Imgp3638 30分足らずで綺麗になった。

その後、オフクロの血筋のお墓へも。
そこにはワタクシのヒィジイサンから入っているらしいが、そんなご先祖様、どなたも見た事ありません。
いやオバアチャンだけは50年以上前に1回見たか。

そもそも、「おぼん」と言うのは、先祖を迎えて送ると言う行事ではなく、盂蘭盆会と言って、逆さづりの責め苦にあっている人を救う、と言う意味らしい。

逆さづりの責め苦にあっている人とは、餓鬼道に堕ちて苦しんでいる人の事だそうで、つまり生前、施しとか供養とかをケチった人。
お釈迦さんの弟子が、自分の母親がそうなっている事を知って、お釈迦さんに相談したら、僧が集まる日に彼らを供養せよ、と言われ、その通りにすると餓鬼道に堕ちていた母親達が救われた、と言うお話しから来ているそうだ。

つまり、ニンゲン、ケチっちゃダメよ、餓鬼道に堕ちるよ、ということ(?)
ワタクシ、この由来を知ってから、お寺とのお付き合いを含め、ケチるのはなるべくヤメました。
当然、寄付、カンパ、そしてお買いモノも。