蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

初雪と初野沢菜

2017-11-25 08:27:50 | 信州安曇野での出来事

11/19、朝、屋根にウッスラと雪。待ちに待った来た雪の季節、やっとやって来た。

 この日も庭の切株を叩き潰して燃やす。

昨年の夏の初め、建築に邪魔な木の伐採、伐根は見積りに入っているが、処分には別に費用が掛かる、工務店の営業担当者は無感情にそう言った。
「エエよ、自分で片づけるから庭の端に置いといて」、と指示したワタクシは、小山に積み上げられたそれらを、今年2月引き取った。
その後、工務店の工事担当者は、薪ストーブに使うので幹は下さいと、仲間とやって来て、チェーンソーで薪の長さにカットし、2Tトラックを満杯にして帰った。

残った株、それは土まみれで大小の根が絡まり合っていた。片づけると言っても、硬い節のカタマリ、斧でポンポンポンと縦割り出来るようなシロモノではなかった。

とにかく小山から転がして引き出し、先端の根から少しずつカットして、それを細断して燃やす。
一人で出せないのはMさんの力も借りて、人力では無理な超デカイのは、Mさんにウインチで引き出して貰った。
また、細断はМさんから色々アドバイスを受けた。
要は、叩き割る、と言うより、叩き潰す、と言うイメージ。ひたすら斧を振り下ろす。

この日は7つ目と8つ目を焼却中。何しろデカイのは数日では燃え尽きない。ボチボチやるしかない。

しかしやる事があるのはアリガタイ。ニンゲンは独りでも生きていけるが、何かの課題がないと生きてはいけない。 

  11/20、久しぶりに雪を被った有明山が見えた。

  この日も引き続き、株を叩き潰し燃やす。

  完全に日が暮れてからも、チョロチョロ燃えているのが見える。この株は松なので、松脂により自燃している。

11/21、庭に初雪。Мさんの奥さんの話では、こんなに早い雪は初めてだとの事。今までは早くて11月末だったそうだ。

奥さんはプラスチックの桶をいくつか出して、その奥には野沢菜が積み上げられている。
そう言えば、スーパーやホームセンターの入り口にも、大きなプラの桶や調味料が並べられ、そしてザラメも積み上げられている。
神戸でスーパーにザラメが並んでいるのは、くぎ煮の季節、春。ナンデ信州では、初冬にザラメがいるのか。
それらは全て野沢菜漬け用だとか。

昔、山からの帰り、土産に野沢菜漬を買おうとして、袋の裏を見ると"中国産"となっていた。他のを見ても"中国産"、土産モンの野沢菜漬は、ほぼ"中国産"だと知って驚いた。
しかし自宅で付けるのは国産、と言うか地元産、「周りの畑では沢山植えてますよ、これは大町で買ってきました」。
家ごとに漬け汁は色々あって、奥さんは酢、醤油、ザラメ等を混ぜていたそうだが、今年は漬け汁として市販されていたものを、試しに使うとか。出来上がるのは年明けらしい。
「浅漬けにでもします?」、奥さんはガハッと差し出してくれたが、ナンセ単身世帯、「そんなに食べられませんよ」、4株だけ頂いた。

さてどう喰うか。

姿は小松菜を伸ばしたような感じ、葉はターツァイを伸ばしたような感じ。

 茎は細かく切って浅漬け、葉はチャオチンツァイ(青菜炒め)にしてみた。

初めての野沢菜、中々旨かった。


Autumn Leaves

2017-11-16 22:26:40 | 信州安曇野での出来事

~ The falling leaves drift by the window, The autumn leaves of red and gold ~

11月になって好天が続き、庭の切り株の処理が毎日出来る様になった。

 しかしコイツは固く、切ろうにも割ろうにも中々バラバラにならず、丸ゴト燃やしてみたがシブとい。

 このドでかいヤツは、10/11に隣のMさんにウインチを使って引き出して頂いた。Mさんは休業中の現役杣人。物置の中には山仕事に必要な道工具が揃っている。

これを斧とノコ、チェーンソーで分解する。

 しかし2時間半かかっても、チョットしか小さくならない。

 切り外した部分で、燃え残った株を燃やす。これでこの夜の分は燃えるハズ。

この日は作業中に、松川村の写真家で登山グループを主宰しておられるSさんが、立ち寄られた。
「やっと見つけましたぁ」、何回か近くまで来られたらしいが、いくつかの脇道を通り過ぎてしまったそうだ。
11月初めの連休は、まだ小屋が営業している北八ッへ行かれたとか。
「ロープウェイ使ってノンビリ登ってきました」
「僕はこの小屋を建てた時、掘り出された切り株を、ひたすら叩き潰して燃やしてます」

Sさんのお住まいも有明山麓の森の中、敷地の伸びた枝木は、カットしても燃やしたりせず、放置しておくのだそうだ。
放っておくと、テキトーに枯れて小さくなり、黄葉も枯れ落ちてそれらが敷き詰められた森を、「ただウロつくのが気持ちいいです」、同感です。

 9日、黄葉が風に吹かれて落葉になり始めた。

 周りは枯葉が敷き詰められた。

 15日、森の中をテキトーにウロウロすると、別荘が点在するエリアに出て、畑が広がっていた。その向こうには、雪を被った有明山が見えるハズ。

~ But I`ll miss you most of  all, my darling, When autumn leaves start to fall ~


神戸・布引谷の紅葉より、1ヶ月早い安曇野の黄葉

2017-11-07 09:31:28 | 信州安曇野での出来事

長野の10月の降雨量が、過去最高だったそうだ。
確かに長く続いた秋雨前線と2回の台風、もう雨ばかり。信州移住初めての秋、上等な歓迎をして頂いてます。

  11月になって安曇野の森は黄色くなった。

神戸・布引谷ではモミジが多く、12月の初めごろ周りは紅くなる。
小屋の周りでも10月中頃からサクラ、ウルシが紅くなったが、直ぐ散って、11月、周りのクヌギが黄色くなった。

 2軒隣の庭では、大きなクレーンを使ってクヌギを伐採している。とにかく背の高い木ばかりなので、クレーンで吊り下げカットするのだそうだ。

そもそもこの辺りは、アカマツが生えていて、広大なアカマツの森でもある。
その中には虫に喰われて枯れ、ヒョロヒョロになったアカマツも沢山あって、自然に倒れてオシマイになれば、それはまさに自然の中の摂理。
しかし自然の中に家が建っている。それに激突すればエライことになる。そんなヤバい老木が近所に数本ある。
我が地にも何本かあり、それは売り主の費用負担でカットされる様になっていた。また、そんなアカマツは北隣の土地にも何本かあって、不動産屋が地主に連絡し、一緒に伐採した。

2軒隣の庭にもヒョロっとして、風が吹くと大きく揺れていたアカマツがあり、倒れると隣のМさん宅にはまず届く。
このお宅は別荘で普段はシャッターが降りたまま。以前、木が倒れ、Мさんの北隣の家の屋根を直撃したことがあって、伐採を依頼していたらしい。

しかし倒れそうなアカマツはアッという間に切除され、周りのクヌギもまとめて伐採されていく。これは薪ストーブ用としてお金になるそうだ。

 燕の稜線は一旦雪が消えかけていたが、またイイ感じになってきている。

上等な歓迎をして頂いています。