11/19、朝、屋根にウッスラと雪。待ちに待った来た雪の季節、やっとやって来た。
この日も庭の切株を叩き潰して燃やす。
昨年の夏の初め、建築に邪魔な木の伐採、伐根は見積りに入っているが、処分には別に費用が掛かる、工務店の営業担当者は無感情にそう言った。
「エエよ、自分で片づけるから庭の端に置いといて」、と指示したワタクシは、小山に積み上げられたそれらを、今年2月引き取った。
その後、工務店の工事担当者は、薪ストーブに使うので幹は下さいと、仲間とやって来て、チェーンソーで薪の長さにカットし、2Tトラックを満杯にして帰った。
残った株、それは土まみれで大小の根が絡まり合っていた。片づけると言っても、硬い節のカタマリ、斧でポンポンポンと縦割り出来るようなシロモノではなかった。
とにかく小山から転がして引き出し、先端の根から少しずつカットして、それを細断して燃やす。
一人で出せないのはMさんの力も借りて、人力では無理な超デカイのは、Mさんにウインチで引き出して貰った。
また、細断はМさんから色々アドバイスを受けた。
要は、叩き割る、と言うより、叩き潰す、と言うイメージ。ひたすら斧を振り下ろす。
この日は7つ目と8つ目を焼却中。何しろデカイのは数日では燃え尽きない。ボチボチやるしかない。
しかしやる事があるのはアリガタイ。ニンゲンは独りでも生きていけるが、何かの課題がないと生きてはいけない。
11/20、久しぶりに雪を被った有明山が見えた。
この日も引き続き、株を叩き潰し燃やす。
完全に日が暮れてからも、チョロチョロ燃えているのが見える。この株は松なので、松脂により自燃している。
11/21、庭に初雪。Мさんの奥さんの話では、こんなに早い雪は初めてだとの事。今までは早くて11月末だったそうだ。
奥さんはプラスチックの桶をいくつか出して、その奥には野沢菜が積み上げられている。
そう言えば、スーパーやホームセンターの入り口にも、大きなプラの桶や調味料が並べられ、そしてザラメも積み上げられている。
神戸でスーパーにザラメが並んでいるのは、くぎ煮の季節、春。ナンデ信州では、初冬にザラメがいるのか。
それらは全て野沢菜漬け用だとか。
昔、山からの帰り、土産に野沢菜漬を買おうとして、袋の裏を見ると"中国産"となっていた。他のを見ても"中国産"、土産モンの野沢菜漬は、ほぼ"中国産"だと知って驚いた。
しかし自宅で付けるのは国産、と言うか地元産、「周りの畑では沢山植えてますよ、これは大町で買ってきました」。
家ごとに漬け汁は色々あって、奥さんは酢、醤油、ザラメ等を混ぜていたそうだが、今年は漬け汁として市販されていたものを、試しに使うとか。出来上がるのは年明けらしい。
「浅漬けにでもします?」、奥さんはガハッと差し出してくれたが、ナンセ単身世帯、「そんなに食べられませんよ」、4株だけ頂いた。
さてどう喰うか。
姿は小松菜を伸ばしたような感じ、葉はターツァイを伸ばしたような感じ。
茎は細かく切って浅漬け、葉はチャオチンツァイ(青菜炒め)にしてみた。
初めての野沢菜、中々旨かった。