村上春樹「職業としての小説家」(スイッチ・パブリッシング)
読了しました。
表紙のアラーキー(荒木経惟さん)のモノクロ写真…いいですね!
僕には村上さんの小説がそれほど面白いとは思えないので(失礼ですが)、
熱心な読者ではないし、とても“村上主義者”とはいえませんが、
紹介してくれる海外の作家や音楽の趣味、生活のスタイルには
とても興味を持っていて、“翻訳”と“エッセイ”の大ファンなのです。
僕は1960~70年代カルチャーが好きで、
リアルタイムにその時代を経験してきた人の話が聞きたい。
村上さんの趣味は深くて抜群だし、親切に丁寧に快くそのあたりの話をしてくれる。
育ちが神戸なので、関西人の持つ空気感もなんとなく感じることができる。
何より長年にわたって一人で仕事をしている姿勢や考え方がとても参考になる。
暗闇に点る灯台のような良き先導者、信頼できる兄貴的な存在だと
勝手に思い込んでいる…はなはだおこがましいですけど。
この本については興味深い内容ではあるけれど、
「自慢話ですか?」と思えるような部分もありますね。
本書の主旨からして、仕方のないことなのかもしれませんが…?
今後も面白くて楽しい、時には辛くてしんどい、
そんないろいろな話を聞かせてほしい…切にそう願っています。
ところで、ハードカヴァーが税込1,944円…高いですね!
紙代、印刷費、製本費…どうしてもコストがかかるのは理解できるけど。
最近妻がiPadで電子書籍を読み出しました。
とりあえずヨーロッパが舞台の漫画を読んでいる、なんでまた…(笑)
価格が安いらしいです。
だんだんとそう(電子書籍)なっていくのかな?
僕はページものが好きだし、本棚の背表紙を眺めるのが好き。
音楽もダウンロードで聴く時代ですが僕はCDを聴いている。
情報に追われるのに疲れて携帯をガラケーに替えました。
人の価値観はそれぞれいろいろ…多様性でいいですよね!(笑)