in my room

静かなパラダイス

ミニミニ大作戦…

2006年09月06日 | Weblog


若きマイケル・ケインが格好いい!今は太めのオヤジ…

お盆に東京で活動しているイラストレーターのO君が久しぶりにやって来て、
何か面白い映画はないか…という話になった。
「黄金の7人」やら「バーバレラ」やらいろいろ出て、
“あっ、そうだ!”という感じで「ミニミニ大作戦」(1969年)が出た。
彼は車が大好きなのでもちろん押さえていたが、
僕はすっかり忘れていて、
“そういえばあったなぁ”“最近シャーリーズ・セロンでリメイクした?”
という展開になって、安くDVDが出ていたのでさっそく観る事に。


チューン・アップされたミニが大活躍!

いいですね!やっぱり!60年代の映画!
オープニングから身を乗り出して魅入ってしまいました。
イギリスの泥棒集団がイタリアのトリノで金塊を強奪し、
3台のミニ・クーパーに金塊を分散して逃げるというお話。
原題は「ジ・イタリアン・ジョブ」(「The Italian Job」)。
意図的に交通渋滞を引き起こして、
小さなミニが道なき道を逃げるところがこの映画の見どころ。
当然SFXは無し。すべて実写でやっている~スゲェ!
最初はミラノで撮影予定だったそうですが、都心での交通渋滞はNG!
許可が降りずにトリノに変更。
トリノはフィアットの本拠地なので許可が降りたんでしょうね?
フィアットの宣伝と引き換えに。
街のド真ん中で実際に大渋滞を起こして撮影しているので、
ビックリというか、寛容というか、イタリアの懐の深さを感じます。


ずっとずっと若い頃のノエル・カワード。
この人が出ているというだけで観る価値あり!

俳優がまたいいんです。
主役が若きマイケル・ケイン~男前!
それから泥棒のボスがノエル・カワード。(この人は改めて触れてみたい)
ロッサノ・ブラッツィも出ている。
いい感じの大人が集団でバカげた事をやるところが
映画冥利に尽きるというか、贅沢だなぁと感心させられる。
イギリスのジェントルマンが泥棒なので、なんとも上品なんですわ。
洋服などのこだわりも出てくるし…ちょっとこのあたりはたまらない!

それから名車がアッサリと壊れます。
まずは赤いフェラーリが炎上。
次にスポーツタイプのアストン・マーチンとジャガー2台が崖から落ちる。
ミニも逃走の練習中に何台か大破。
少々もったいないような~貧乏人のヒガみかな?

この映画は良くできているし、とても面白いんですが採点は95点。
-5点は何かというと、イタリアの警官と揉み合うところで、
こん棒(つるはし?)を使って応酬する~暴力なんですわ!
こういう“おとぎ話的”な活劇では暴力シーンはダメ。
頭脳と機動力をフルに使って、
非暴力的な泥棒であってほしかったと思いました。
ここがちょっと残念ですね。


なんとなくハズレの予感?

新しいシャーリーズ・セロン版(2005年)も余裕があれば観てみたい。
リメイク作品はたいていはハズレなんだけど…?