おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

またしても、うどん。

2005-01-18 01:30:05 | 我思う、故に書くなりよ。
食べちゃったから写真は無いよ…。

小腹が空いたので、風邪気味って事もあったので、うどん。

通常なら白だしでネギだく…なのだが、趣向を変えてみた。細かく切ったネギが1本分とニンニクを細かくしたのを2片とオリーブ油で混ぜる。ここに、鷹の爪投入。冷蔵庫で冷やされ、乾燥されきった鷹の爪は指で木っ端微塵になるのだ。そして、白だしを加えてこれらを丼に入れて良く混ぜておく。

うどんはちょい硬めにゆで、丼に入れる。そこへ、レトルトパックのカレーをアツアツ状態で投入。

ぐにぐに…っと混ぜて、スタミナお蕎麦屋さんのカレー風うどんの出来上がり!

うむぅ。これは美味しい(びみしい…)。夏には冷やしてもGO! だな。ポカポカして来て、冬の夜にはピッタリでもある。後はぬくぬくしながら寝てしまえば、風邪もタジタジ…って感じだと思う。

風邪ではなくて、灯油ストーブの不完全燃焼の空気を吸って寝た…と言うウワサもあるんだが…。

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10年前の記憶。

2005-01-17 22:34:07 | 我思う、故に書くなりよ。
言われれば「あー。そうだったなぁ…」と思うんだが、それが10年前だとキッパリ覚えているワケじゃない。もの凄く「あやふや」。

阪神淡路大震災から10年…。地震があった事は知っていたが、それほどの事では無いと会社に向かったが、会社じゃ大騒ぎだったのを覚えている。が、関東では大した揺れも無かったし、世間では大騒ぎするものの、普通に仕事をしていた。友人・知人が被災者でも無かったし、仕事の関係者が被災したワケでも無かったので、完全に「他人事」。せいぜい、街頭募金で多めに募金した覚えはあるが、そんなもんだ。

同じ年に起きた地下鉄サリン事件はもっと身近な所で起きたので良く覚えている。出勤しようと地下鉄神谷町駅へ降りようと階段を降り始めると、下の方から駅員に怒鳴られた。事故だから戻れって言われたと思う。道路を挟んだ反対側の降り口から担架で運ばれる人がいた。

会社に着いて、昼過ぎだったかなぁ、テレビで毒ガスが撒かれたって事が伝えられ、見た事の無い惨事になっている築地駅周辺を映し出していた。近所に住んでいた後輩はサリン吸って病院へ運ばれたし。当時は麻布台に住んでいたので、危ない所ではあったけれど、神奈川の実家から通っていたら、時間的に丸の内線でアウトだったと思う。

以後、この年はオウム関連事件のラッシュで、幹部がテレビカメラの前で刺殺されたり、教祖逮捕と言うクライマックスもあった。化学防護服を着た警察官の手に、かごに入れられたカナリアがぶら下げられていたのは良く覚えている。

思い出せば、それなりに出ては来るが、それが95年だったのか、93年だったのか、あやふやである。
「1192作ろう鎌倉幕府…」ってワケには行かないのだな、私の脳は。Windows95もこの年だが、95って名前に入っているから95年と判るワケで、うっかりすると気付かないかもしれない。

「あれはそう、1968年の8月の事じゃな…」って言うアメリカ人のおじいさんとかおばあさんがテレビで言ってるのを見て、本当に覚えているのか不思議だった事がある。んで、アメリカに行った時に、友人を介して聞いてもらったら、ほとんどの人が西暦でしっかり覚えている事に驚いた。私なんか2005年が平成何年だか危ないし、95年は平成何年だかさっぱりであるのにだ。

何となく万遍に生きていると、こう言うのは疎くなるのかも知れない。そして、大きな震災などは、当事者に成らない限り、国内であっても「他人事」で済んでしまい、そのまま時間の中に忘れられてしまうものかもしれない。当事者の声が、生で聞ける内に沢山聞いておく事も、他人事で済まさないために必要な事なんだと、またそれが震災に対する備えの1つになるものだと、改めて思いたい。

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アウシュビッツを見て来い。

2005-01-16 21:16:56 | 我思う、故に書くなりよ。
ビルケナウなんでしょうが、まぁ隣だし。

イギリスの王子がパーティーにナチスの格好で出て顰蹙をかった。そういう趣味があったワケでは無いのだろうが、まぁ立場上やっちゃいけない事だろうねぇ。で、皇太子が王子に命じたのが「アウシュビッツを見て来い…」。

アウシュビッツ、ビルケナウ、モノビッツ、ダッハウ、ベルゲン・ベルゼン、マウトハウゼン、ブーフェンンヴァルト…。

と、言って意味の判る人はどれくらいいるだろうか? また、そこで行われた事、その事がどう言う意味を持つのか、知っている人はどれくらいいるだろうか?

教科書の数行に出て来る文字なんだろうが、地球の、人類の「負の遺産」である事はどう、人々の記憶に残っているのだろうか? 遠く離れた日本では、むしろ「全く知らない…」と言う人の方が圧倒的に多いのでは無いかと思う。

ドイツの敗戦で、初めて連合軍の将兵がそこを訪れた時、誰もが「人類のしでかしてしまった事」に絶望したと言う。ドイツが…と言う事ではなく、人類が…と言う事の大きさがそこにあった。累々と屍だらけの施設をドイツ軍がどう説明したのか、定かでは無いが、そこで行われていた事が徐々に明るみに出るにつれ、人間の残虐性の頂点はどんどん高くなっていく。

あれから、60年経っても、全てが明るみに出ているワケでは無い。時代に拾われた物、捨てられた物、残された物、残されなかった物、時間の経過が残酷な事実を薄めていく事は間違いない。

恨みも絶望も悲しみも希望も…全てを巻き込んで負の遺産は残っている。単に「戦争史跡」と言う意味とは別格の物として、後世に伝えなくてはいけない物として、それは残る。

だが、これを教えないと、近所の人しか知らない物となる。世界的な遺産ではあっても、教科書の数行に出て来て、資料写真の数枚で終わるならば、これは仕方ない事かもしれない。私もこんな事は学校で習った覚えは記憶に無い。せいぜいが「枢軸国」と「連合国」。後は「4大文明」とかそんなの。

本当に教えて欲しかった事は、他にももっとあったのだが「授業」では教わる事は少なかった。学校を離れて、自分の興味で調べたり、見たり、聞いたりしていく中で覚える他に無かった物だが、人間が覚えて置かなければならない物は、たくさんあるんだと思う。

イギリスの王子がどういう教育を受けているかなんてのは知らない。だが、ヨーロッパでも古くからある歴史を誇れる国の王子だからこそ、覚えて置かなければいけない歴史もある。日本でも同じ。別に皇族でなくても、覚えて置かなければいけない歴史があるのに、それをきちんと教えているのか、教わって来た身からしても不安である。「原爆」を落とされた事は教わるが、それに至るまでの事はあまり教わらない。時間が経つと、生かされるべき貴重な情報も失われてしまう。日本がアメリカと戦争していた事を、歴史上でしか知らない人間も増えていくワケだし、そこから学ばなければならない事も、学ばれずに消えていってしまう事を考えないといけない。

確かに、そんな事知らなくても生きては行けるし、知っていても明日の生活にどうなる物でも無いかもしれない。だからと言って、失われるままに失ってしまうと、人類は同じ過ちを必ず繰り返す。そうならないために、教わり、覚えて、伝えて行かなければいけない事もある事を、教えるのが「教育」でもあると思う。

そういう意味でも、アウシュビッツは生きている内に見ておきたい所でもある。東欧であったために、おいそれと見に行く事もままならなかったが、現代ではそれも難しく無くなったと思うので。ハーケンクロイツを象徴として忌み嫌う意味の深さを、それが時代を経ても変わらない事の重大さを、少しでも判っておきたいと思うからね。

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どこまで知っているのか新聞屋さん。

2005-01-15 16:17:53 | 我思う、故に書くなりよ。
猛烈に寒い雨の降る中、新聞屋さんがやってきた。

前日にも来たのだが、今日は違う人だった。新聞を取る意思が無い事を伝えると、帰って言ったが、前日に来た人も、今日来た人もおかしな事をいっていた。

「読売新聞の方には取った事にしてもらって、試読でも構わないんだけど…。」
「ずっと朝日新聞ですよね? 洗剤とビール券持って来たんだけど、あっ、読売新聞です…。」

私はインターネットで新聞が読める事になって以来10数年、新聞を取ろうと思った事も、取った事も無い。新聞の折込チラシに興味がある訳でもなく、お酒も飲まないのでビール券も不要なんである。さも、ここの家に住んでいる人間を知っている風な様子がありありとしていて、それが違った事に驚きを覚えてるのはどういう事なんだろう?

私の生活の一部を新聞屋さんは知らなかったワケで、それはそれで構わないのだが、大方の家は知られていると言う事なのか。新聞屋さんがもの凄く重要で、無いと困る生活をしている人ならウレシイだろうが、全く関係無いと思って生活している私にしてみれば、これはちょっと「恐怖」だ。

新聞と言う紙のメディアに依存しなくなって、困った事はマズ無い。契約さえすれば過去の記事の詳細でもネットで見られるし、図書館を利用すれば縮小版が見られる。我が家に新聞が届けられなくても困る事は無いが、知らなくて良い情報を新聞屋さんが知っている事の方が困る。

洗剤とビール券と言う付加価値を付けなければ読まれないメディアって言うのも、今の時代、悲しくないかねぇ?

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ポラロイドSX-70 その2。

2005-01-14 14:32:46 | ポラロイドーシス。
何もすること無いのでひたすら磨く…。

んでもってネットでいろいろと調べてみた。30年前のカメラだから、乏しい。廃れそうな規格のフィルムのカメラだから、なおさらである。医療機関でこの手のフィルムを使うって事があれば、そうそう無くならないかもしれないが。まぁ、600シリーズのフィルムが使えるらしいので、これに今後の存亡が懸かって来る。

にしても、フィルム高いなぁ。安い所を眺めると、1枚130円あたりの値段となる。ちょっと貧乏人にはハードルが高いなぁ。遠慮なく高いぞぉ…。

んまぁ、それはさておき、我がポラちゃんは超音波ピント自動合わせ装置付である。超音波を出して、その反射を捉えて距離を測定し、レンズを動かしてピントを合焦させるんである。小さめのコウモリも同じ様な事やっているし、潜水艦のソナーも似た様な物で、ちょいとカッコイイ。

フィルムは無いが、バッテリーはあるので、超音波で遊んでいると、面白い事に気が付いた。飼っているハムスターのケージに向けて動かすと、眠そうな顔して起き出してくるんである。全部が全部では無いが、眠そうにもケージ内を動き回り、何も異変が無いと確認するとまた寝床に戻っていく。レンズが動く音に反応しているのか、超音波なのか、ハッキリはしないが、ちょっと離れた距離から遊んでいるので何かしら影響はあるみたいだ。

とか何とかのたまってる間に、割かし近所に大手カメラ店発見。さっそく物色すると、専用フィルムがあった! ¥1910もしたが、妹を言いくるめて買って貰う。1枚¥190もするが、まとめ買い出来る余裕も無いので仕方ない。

早速、カメラに装填すると、最初に真っ黒い紙が「べーっ…」と出て来た。これでフィルムがセットされた事になり、撮影が出来る。この紙は1枚目を感光しないための射光紙なのだ。天気も良い事なので色気の派手な物でも探しに出掛けるかな。(出掛けた…)

結果…。しおしお…。要オーバーホールだ、こりゃ。ミラーがアップしたままだったり、ゴミが移り込んでいたり挙動不審極まりない。露出もなんだか怪しい。超音波式ピント自動合わせと、フィルム送りは何とか無事らしい。うーん。こりゃ頂けない。何枚か撮る内に回復してくれる様な経年的トラブルならばいいのだが、そうでないとやっかいだな。

4枚目は何とかまともに撮れた。独特の青味がかった色調。雲は出ているが明るかったので、結果から見るとアンダーって事になる。ちょい露光をオーバー目にしてあげれば良いと言う事か。画質はなかなかシャープだと思う。しかし、撮影後にファインダーを覗くと、真っ暗。ミラーが降り切っていないらしい。って事は感光しっぱなし? このまま折り畳めるか試すと、苦も無く折り畳める。折り畳めなくなったという話はどこかで読んだのだが、こういう事もあるらしい。シャッターは閉じているみたいなのだが、ミラーの調子がいけないのは確実だな。

都合、9枚撮って見た。残り1枚は姪を写す約束なので残す。9枚中2枚は何とか見られる写真だが、残りはトラブルが良く判る作品となった。効率悪すぎなので、やはりオーバーホールとするかな。あまり色気に派手さの無い被写体だと、うまく撮れてもうまそうに見えない。何となく「もー…」っとした感じで青白い色調の傾向が強いので、これを逆手に取らなければいけないなぁ。フィルム自体にコントラストが酷く中庸って所もある。カメラがレトロだと、写る写真もレトロなんだな、きっと。

さぁて、メーカーに電話でもするかな…。

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ポラロイド再び…。

2005-01-12 17:57:32 | ポラロイドーシス。
ポラロイドが身売りされると言う報道にがっかり…。

「はてよ? 俺も昔使ってたな…」

使っていたと言うより、所有していたと言うのが正しい。そりゃ、プロカメラマンやってたんだから、ポラぐらい試し撮りの時に使うワケで、そのために買ったんだろうと、思いきや、既にスペクトラって言う当時最新のポラロイドがあったので、そっちを借りて使っていた。んで、家宅捜査する事2時間、遠い過去から引きずり出したのが「ポラロイドSX-70とポラトロニックフラッシュ」。

とある企業で買ったのはいいのだけれど、ちゃんと使える人がいないままに時が過ぎ、デッドストック状態で見付けられたのを、私が貰い受けたのだ。それだって、もう10年以上も前の話だから、いつの物か判らない物だったのだけれど、今回の再発見でカメラバッグの底の裏側に説明書と一緒に保証書が隠れており、それによると昭和57年の8月に購入したらしい。1982年だから、23年前に買われたカメラって事になる。

私が保護した当時、カメラの中にフィルムが数枚残っており、なんとなく撮影できた覚えがあるが、今は既に無く、写り具合は判らない。ホコリにまみれていたのをキレイに掃除してあげると、そこそこ美しく輝きを取り戻した。少々、動きが渋かった所も注油してあげると回復したし。こうなると、是が非でも写してみたいが、フィルムはすぐには入手出来そうもないしなぁ。

ともあれ、使わない時はペッタンコ。ファインダーをつまんで引っ張り上げると、あら不思議! しっかりとカメラに変身するのだ。銀色のボディに黒い革が貼られて、そこそこの高級感が漂う所がいかにもって感じ。ペッタンコ状態ではいったい何に使う物なのかも判らないと思われる、実に妖しい動きをするギミックの塊なのだ。

掃除しながら、フィルムが無くてもカメラが動く事を思い出した。ポラロイドのこのカメラは、フィルム側にシート状のバッテリーが入っていて、これで動く仕組みなのだ。フィルムケースを取り出して、端子をふきふきしてあげると…

「うぃ…うぃーん、じゅぼっ…いーーーーん。」

超音波でピントを合わせ、シャッターを切り、無いフィルムを懸命に吐き出す動作までしている。これにはちょっと感動した。これは期待出来そうだ。ここまで動くなら、オーバーホールすれば、フィルムさえ都合が付けば、面白い事になりそうだ。

で、ネットで調べてみると、意外や意外、使っておられる方が多いようだ。フィルムに関する情報も手に入ったし、先が明るくなって来たぞぉ…。なんだか「名機」として名高い存在らしい。アンディ・ウォーホールとかが愛用していたらしいな。まぁ、超音波ピント合わせシステム以前のモデルらしいが。うむ、なかなか評判は良いらしい。

このカメラで撮られた写真も見る事が出来た。しっかりと「味」のある所が魅力で、この辺はトイカメラにも通じる所である。ピントがなんとなく、発色がなんとなく…って所に「味」が出る。撮ったら「べーーーっ…」って出て来るフィルムにじわじわと出て来る画像に一喜一憂するってお約束がまた楽しいカメラでもあるのだ。一緒に見つかったKodakのインスタマチックEK200も似た様なタイプだが、ペッタンコになるギミックは無く、バッテリーも特殊だし、これは復活は望めないと思う。

そんなこんなで、一応形だけは復活したので、今年はSX-70をいじり倒してみようと思う。まずはフィルムを手に入れないと始まらないな…。なんせ、フィルムが無いと状態が判らない。1眼レフと同じ仕組みでピント合わせが出来るので、オートフォーカスの状態はなんとなく合っている気もするが、露出が無事なのかは撮らない限り判らないのである。カメラ本体は3万円程度で売買されており、中古ではあるが購入出来るので、興味ある人は探してみると良いと思う。と、言うか、こんなギミックのあるカメラは後にも先にもこれぐらいだから、この値段なら買い時なんだと思うなぁ。

とは言え、フィルムはちと高い。バシバシ撮るのは裕福で無いと無理そうだから、地味に楽しまないといけないワケだ。おまけに近所で入手するのは難しいときている。出来上がった「作品」もスキャナーを都合つけないと、ブログに載せるのも面倒な事が予想されるし、デメリットはなかなか手強いかもしれない。そんなこんなも楽しめるって風に進めないと、また眠りについてしまいそうだ。

懐古趣味が際立って来た感じもしなくはないが、デジカメ全盛の今だからこそ「面白い」カメラなのかもね。

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えび三昧。

2005-01-12 11:47:09 | 我思う、故に書くなりよ。
昨日、ブログでエビの事書いてたら辛抱ならなくなってしまった…。

買い物ついでにブラックタイガーが安かったので、30尾買って、せっせと下ごしらえ。

まぁ、足を取って、背綿を取って、背中に切れ目を入れて、尾をぶった切るって言うだけだが、30尾もあるとなかなか大変でもあった。これに岩塩で味を付け、オリーブ油にしょうがとニンニクで香りを付けた中に投げ込む。殻も食べるので、カリカリにすれば出来上がり。

本当はマヨあえにしたかったのだが、切らしており、一味唐辛子をふりかけてバリバリポリポリ喰う。
うーん。甲殻類はこうでないといかんな。小エビだと面白くないので、中から大エビで作ると食いでがあって豪快である。欲を言えばもう少し殻がバリバリしていないといけなかったかな。中途半端だと、豪快に食べられなくなってしまう。バリ島では信じ難い量を喰ったので、あの時の再現を狙ってみたのだが、ハーブも無ければ火力も足りなかったのが敗因かもしれないな。

でもまぁ、甲殻類の味わいを堪能出来たので、よしとするか。次回はカニミソと言うアイテムをも絡めて、フランス風に攻めてみたい。エビミソか…。まぁ、どっちでもいいや。

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ストーブ投入。

2005-01-11 19:00:10 | 我思う、故に書くなりよ。
ストーヴ…と書くとちょっとカッコイイが、量販店で投売りされている灯油ストーブなので…。

冬の必需品でもあるが、昨年から今年にかけては登場していなかった。少々の寒さは着れば済むし、その下には「ぬくぬく」の燃料カイロってもんがある。普段はそれで過ごせるのだが、部屋全体が暖まっているワケでは無いので、入浴のための脱衣では「ぶるぶるっ…」なのだ。さすがに最近はちょっと我慢に耐えなくなって来たので、登場願った次第。

んで、まぁ物置から引っ張り出してホコリを払い、雑巾でフキフキして反射板をキレイにし、燃料を灯油タンクに入れて、点火っ! …。とは行かなかった。点火の為の電池が切れていたのである。まぁ、点火芯にライターで火を点ければ問題ないので、再度点火。

聞いた事の無いメーカーではあるが、みるみるうちに暖かそうな火がともり、ぬくぬくが始まる。なかなか優秀。「じわじわ…」っと赤くなるタイプもあるが、これはなかなか速い。暫く様子を見た後に、おもむろにストーブを揺らす。倒れるほど揺らさなくても良いが、大きく傾く位には揺らしてみる。

「ガキーーーンッ…」

と言う音と共に、安全装置が働き、瞬時に消火される。しめしめ…。今年も無事らしい。

再び点火して、水を入れたヤカンを乗せ、通常運転となる。干し芋でもあぶって食べるとそれはそれで格別な事この上ない。するめを炙るとか、餅を焼くなんて事も出来る所が灯油ストーブの味ってものだと思うが、火災とかで敬遠されており、マンションやアパート等では禁止の憂き目に遭っている。

個人的には反射型よりも対流型のストーブが好きなのであるが、アラジンのは高くて手が出ない。5~6千円で充分に暖かいストーブが買えるのに、3万以上出すのは、その価値が判っていてもキツイものがある。母方の祖父の家は多くの人が集まって集会出来る部屋があったので、アラジンのストーブが2台ほど活躍していたのを記憶している。小さな窓から見える青白い炎を見るのが好きだったが、反射型と比べるとあまり暖かくない。部屋を温めるのに時間がかかるワケだが、くすんだ白いボディの頼もしいヤツがちょっと欲しいと、子供ながらに憧れていた。確か、外車販売で有名なヤナセから買ったと聞いたので、相当な年代物だと思うが。正しくは「ブルーフレームヒーター」と言う。

火鉢みたいな感じのストーブにも、ちょっと憧れる。部屋の真ん中にぽつんと置いて、ヤカンでも乗せておくと、これはこれでなかなか風情が出て宜しい。畳の部屋にはこういった物が似合うし、ファンヒーターでは風情が無い。ただ、シーズンオフには仕舞うのに大変かもしれないなぁ。

もっと古風に「練炭火鉢」なんかだと、まさにピッタリな所だが、うっかりするとあの世行きだし、あの世への積極活用のお陰で入手が難しい。練炭だろうが何だろうが、燃やせば少なからず一酸化炭素が出るワケで、灯油ストーブだって何だって正しく扱わなければ同じである。

暖まりながら、好みの干物でも焼いて食べるなんてのが炭火ではたまらないんだけどねぇ。むげに炭を投げ込んで爆裂して大騒ぎって思い出を持つ人も少ないのだろう。住宅事情が大きく変わった現代では、こうした古いタイプの暖房と言うものの出番が無く、がっかりって感じがしてならない。

歩いて行ける範囲のホームセンターには、七輪が炭と共に売っている。七輪が1000円程で、炭はあれこれ値段が変わるが、これだって暖房器具になる。最近じゃあまり見掛けなかったので、買ってしまおうかとも考えたが、炭を燃料としてきちんと扱うにはそれなりの用意が無くてはいけない。そこまで考えると、ちょっと手持ちのお金では足りなくなるので、今回は見送ったが、意外に手軽に入手出来そうなので思案中なのである。

こうなると、煙草火鉢も揃えて、煙管(きせる)でいなせに一服って感じだが、本気でこのまま進むと時代劇のセットみたいになりそうでヤバイ。紙巻タバコは体に悪そうだから、パイプにでも変えるかなぁ…と、思っていた所に「和風」が飛び込んだ物だから、こんなになってしまうのかも。

いっその事、囲炉裏でも作ってしまうとか。天井から鍋を吊るして、魚の妙な道具で調度良い高さにしちゃったりしてなぁ。いや、一気に洋風にして暖炉と煙突ってのもいいなぁ。裏庭で手斧で薪を割ったりして…。

妄想はさておき、我が家の灯油ストーブには頑張ってもらわないといけないので、それなりに手を掛けたいのだが、量産品の悲しさがこの辺に出る。せいぜい、掃除する位にしか手が入らない。うっかり手を突っ込むとバッサリと切れちゃいそうな、プレスの鋼板の組み合わせだから、しょうがないよなぁ。デザインもあまり可愛がる様な物ではないし、実用品本位ってワケでも無さそうだし、この辺はもう少し何とかする余地は有りそうだ。業務用の灯油ストーブ等は、なかなかいい感じの物が出ているんだけどねぇ…。さすがにオーバースペックなワケで、そのまま小型化してくれるとなかなかソソルのである。安全を考えると、いろいろ難しいのかなぁ…。

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少し調子が悪い。

2005-01-11 11:53:49 | 我思う、故に書くなりよ。
そんな時には「ネギ」と決めている。確か、10月14日の日記でも書いたと思うんだが…。

で、ネギだくだくうどん。「蕎麦」よりは「うどん」派に属するのだから、これは仕方ない。ちょい硬めの茹で上がりに白だしベースのめんつゆと大量の「ネギ」、一味唐辛子(自家製)で、ずるずる…。
隠し味で「にんにく」を少量すり潰して入れておくと、後で体がポカポカしてくるので良い。生姜でも同じ効果があるが、白だしに合わない気もするので。でもまぁ、好みだから。こう言うのは。

左の脳味噌がぼんやりと痛い。同じ側の肩もコリコリなので、関係がありそうだ。取り敢えず肩はカイロで温めてほぐす事にしよう。

話はうどんに戻るが、大降りのエビがトッピングされるとウレシイ。かつて訪れたバリ島で、エビの田んぼを眺めた事がある。時期的に田植えしてもいいのに、稲が植わっていないので、尋ねてみたら、エビを養殖しているとの事だった。エビは田んぼで養殖する事をその時に知ったのだが、淡水だったのか海水だったのか覚えていない。でもまぁ、ブラックタイガーって言うんだから、淡水じゃないと思う。
で、バリ島に限らず、あの辺ではエビの養殖が盛んで、田んぼはあちこちにある。すると、今回のスマトラ沖地震の影響が心配されるのだが、大打撃って報道がある。冷凍物とは言え、手軽に美味しいエビが食卓にあがる幸せを考えると、これは困る。そのうちに高騰するかもしれない。

このエビを低温の油で火を通し、中華ダレで食べるのがもっと幸せなだけに危惧している。下手にフライとかてんぷらを作るよりも手軽で、エビ本来の味が堪能出来るのでオススメしたい。これは実はエビの養殖をしているバリ島のおっさんから教えてもらったレシピ。網で救われたエビを見ている内に、無性に我慢出来なくなり「1万円払うから死ぬほど喰わせてくれ!」と頼んだら、死ぬほど出て来た。どうもそうやって食べているらしく、大鍋と油が既に用意してあった。殻ごと油の中にドバドバ投げ込み、油温が下がるとかそんなのはお構いなし。適当に赤くなったら(赤黒いんだが…)出来上がりで、これに中華ダレと青唐辛子の細かく刻んだ物をたっぷり入れて食べる。油に唐辛子をたっぷり入れるのも良いかもだな。薄味のうどんに合うんだよねぇ、これが。

ボイルしたエビにマヨネーズと言うのも幸せだな。からしとかわさびで味を凝らしたマヨに絡めるのも美味しいのさ。これはうどんには合わないと思うが、もはやうどんではなくてエビだ、こりゃ。

そんなわけで、なんだか左側が妙な感じだが、ネギの効き目に期待しよう。ネギにそんな効用があるのか全く定かでは無いが、薬味って言うし。

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さよならゴジラ その2。

2005-01-10 16:01:08 | 我思う、故に書くなりよ。
NHKでゴジラやってたので、しげしげと見た。

ゴジラと共に歩んだ50年のドキュメンタリーだったのだが、なかなかこれはこれで面白かった。Blogでゴジラについて書くのは2回目で、1回目はhttp://blog.goo.ne.jp/osasa033/e/d76ee924a536fdd5902c28cee0a86f6dとなる。

それから数日後の今日、訃報記事に驚いた。1984年のゴジラを監督された橋本幸治氏がお亡くなりになられたと言う。番組中にも出演されており、ゴジラとの別れを語っておられていただけに、残念でならない。
このゴジラは記憶に新しく、有楽町のマリオンが壊されるとか、新宿副都心での攻防シーンが忘れられない。それまでのシリーズとは違い、原点回帰とも言える作品で、何か「ゴジラ」らしい「ゴジラ」を想い起される物であった。平成シリーズの起点ともなった作品ではなかったのだろうか。今、見ても悪くなく、氏が自らに限界を感じて監督を引退された事を知り、重ねて残念でならない。

個人的にはゴジラと戦う首都防衛兵器「スーパーX」がお気に入りで、充電式卓上掃除機をオリーブドラブに塗りたくり、プラモデルのデカールから「陸上自衛隊」を張りまくって楽しんだ思い出もある。
ゴジラらしいゴジラ。それは一体何だろう? 番組を見ながら考えていた。

「有無を言わせぬ恐怖感」

私はこれに尽きるのではないかと思う。興行と言う産業の中で、シリーズ化されたゴジラから取れちゃった物が「恐怖感」ではなかっただろうか。未知の生物、圧倒的な破壊と蹂躙。そこから生まれる恐怖感が無くなったゴジラの行く末を、誰も想像しなかったのかも知れない。

US版ゴジラを監督したローランド・エメリッヒ氏のインタビューを見ながら、やはり…と言う気がした。我々の知らないゴジラの姿に、ゴジラでは無いとさえ言われたUS版のゴジラであったが、「ゴジラらしいゴジラ」ではなかったのだろうかと思う。圧倒される恐怖感がきちんと表現されていたのではないかと思うのだ。何か、人間の手の届かない所から押し寄せる「恐怖」と言う物がそこにあると。

それこそが前提で、派生の物語が多すぎたのかも知れないと思う。まぁ、興行を考えるとそれも難しかったのだろうが、場当たり的に量産する事の悲劇がそこにあったとも言えなくは無い。日本を代表するモンスターを時代に合わせて育てていく事の難しさの歴史が残ったのかもしれない。

いつの日にか、必ず「復活」すると思うので、記しておきたかった。

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Zippoハンディウォーマー その14。

2005-01-09 04:14:25 | お主もハクキンよのぉ…。
あー。気持ちいいぃぃ…。

燃料切れ…。だったので、取り敢えずZippoオイルを2缶ほど買ったのだが、本筋としてはベンヂン。

Zippoオイルばかりでは経済的に宜しくないのでベンヂンも併用しているのだが、近所のドラッグストアでは「品切れ」。うず高く積まれる使い捨てカイロには目もくれず、他のブツを物色する。

あった…。100均やドラッグストアで売っているとの情報は得ていたのだが、実物には中々お目にかかれなかった「カイロベルト」。

あまりにも見かけ無かったので、ハクキンにオーダーしてはいるのだが、今の所届いていないので、見つけたらゲットだな…と思っていたのである。¥522也。100均どころの値段では無いが、これを見送るのも気分的にイヤなワケで、余分にあって、困るものでも無いかなぁ…と。

メッシュの袋をベルトでお腹やらに巻きつけるって物で、メッシュの袋にカイロを入れる。ウェストポーチ的な構造だ。ここで言うカイロは、メーカーとしては「貼れないタイプの使い捨てカイロ」を指しており、燃料式カイロでは無いのだが、別に大きな問題は無いと思うんで、すかさず使用中なのだ。

おまけに、このベルトの片方が幅広パンツのゴムになっているので、フィット感が優れている。サイズ的にも余裕があるので、でぶやな私にもフィットし過ぎる事も無く、余裕かましている。出来れば薄手のZippo版カイロ(本家なら3R)の方がより優しいフィット感が生まれる所であろうが、私の場合はハクキンカイロスポーツを入れており、ゴツゴツ、ゴロゴロと言った、違和感の伴う場合の多々ある使用法となっている。こっちの方があっちくて心地良いのである。

実に、腰の調度良いツボがあちくてたまらんのですよ。巻き付け方次第では背中でも肩でも安定して固定出来るので、私の場合「肩こり」の解消にも「うしし…」なのですな。

付けてみて、なんだか海外旅行にオススメな「パスポート・貴重品入れ」として売ってる物と変わらない気もするのであるが、気付かなかった事にしておこう。あー。裏にそう書いてある…。

ドラッグストアを物色していて、足先っちょ用の使い捨てカイロが出ているのを初めて知った。これは使い捨てならではのツボを抑えた商品で、ハクキナーの私も唸らされた。足先っちょからの冷えがいかほどの物か、数日前にイヤと言う程に身に染みているので、これは試してみないとイケナイと思う。指先に微妙な力を入れないとイケナイ場合にどうなるのかって事が、足場の悪い所では重要だと思うからねぇ。

一番近いドラッグストアで燃料が手に入らないとなると、ちょっとガッカリだったりしたのだが、代わりになかなかのグッズが手に入ったワケなので、ヨシとしておこう。春はまだまだ先の事だし、まだまだ寒いものなぁ。

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マイ鍋。

2005-01-08 09:46:37 | 我思う、故に書くなりよ。
ビビンパ作ったらそこそこ写ったので上げ直し…。

男の1人暮らしでも「鍋」位は作ってみたい…と言う所から、この話は始まる。
まぁ、寒くなると鍋は美味しい物で、1人暮らしだと食材から買い集めて作るよりも、コンビニで売っている一人用の鍋なんかが手頃で良いワケで、かなりはまってしまったのである。特に鶏鍋の塩。

んで、アルミの鍋兼器が貯まって行くのもなんだし、食材を買って鍋を作ろうと思った時に、肝心な鍋が無く、買わないと困る事態になったのだ。

「土鍋」にするか「鉄鍋」にするか? かなり悩んだのだが、アウトドアの世界ではダッチオーブンと言う「鉄鍋」がなかなか流行しており、鉄分の補給も可能な事から「鉄鍋」を選んだのである。

これが、まぁ大き目のどんぶり…って感じの大きさで、ふたは杉を焼いて木目を出したもの。かなり和風の鍋であり、以来、愛用して止まない鍋なのである。

んでまぁ、買って来て直ぐに使えるかと言うと、そうでなく、シーズニングと言う儀式が必要なのである。まぁ、新品の表面に塗られた錆び防止の塗料を焼くとか、落とすとか、そんな事をするのだが、もう1つ、油を馴染ませる…と言う事もする。鉄製のフライパンでもこの作業をちゃんとやらないと、思い通りに調理出来ないので、しっかりやる必要がある。また、馴染んだ油が取れないように、洗剤でごしごし洗うなんて事もあまりやらなくなる。

しっかりと油の馴染んだ物は、汚れも温水で簡単に落ちるので、洗剤の出番は無いのだ。鍋も同じで、油を馴染ませる事がしっかりと出来れば、料理も美味しく、汚れもらくらくなのである。

んで、マイ鉄鍋もそうしてこうして使い込んで、いい感じになって来ている。熱の回りが全体に均一となり、煮込んでも良いし、油揚げも良いし、炒め物にも良いと言う具合。ただし、フライパンの様な取っ手は無いので、あらよっ!って事は出来ないし、細かく振って食材を転がすなんて事は出来ない。

ソリッドな鉄とはちょいと違い、鋳物と言うのか鋳鉄なんだけど、これの具合を保つには錆びさせてはいけないワケで、まぁしっかりと油が染み込んでいれば錆びる事も無いのだが、うっかりすると錆びるのは鉄の宿命。使用後のお湯洗いのあと、軽く空焼きして水分を飛ばしてからしまわないと、錆びはエッヂに浮いて来るのである。

目立つ錆びも無かったが、新年って事もあって簡単に洗い、バージンオイルを塗り塗りしながら焼いてみる。ちゃんと焼けたらきれいにふいて、しまう…。のではなく、余りご飯とナムルと余り肉でも焼いて「鉄鍋ビビンパ」でも作ろうかと思っている。うしし。

んま、鍋に限らず、手間隙かかるけど、これで焼いた目玉焼きの出来の良さは、テフロンのソレとは比較にならない所が良いと思っている。「どーゆー事よ?!」って位に仕上がりが「プロ」っぽいのだが、目玉焼きのプロってのもあまり聞かないので胡散臭い所ではある。が、やっぱり違う。安い特売のソーセージとかをこれで炒めてみるだけで、

「うーん。しゃうえっせん…」

な感じになるから不思議だ。野菜とかも味が凝縮された感じになるので、少々固くても美味しい。

こうなってくると、ダッチオーブンもフライパンも欲しいのだが、そうそう立て続けに買えるワケでは無いので、懸賞に応募してはいるのだが、当たらないんだよなぁ。フライパンを鉄製にすると結構楽しい結果が待っていそうなので、ホームセンターへ行く度に物色はしているが、テフロンしか見掛けない所が悔しいんだよなぁ。軽くて、焦げ付かないのが売りだし、趨勢でもあるが、重くて面倒だからといって消えるのも困るんだよねぇ。

マイ・フライパンとマイ・ダッチオーブンは今年の目玉アイテムと勝手に決めてみる。鉄瓶なんかも宜しい感じで湯垢がたまると、お湯が美味しいらしいと言うので、狙ってみる。うしし…。

追記:ビビンパ作ったらうまーでした。おこげだらけで焦ったが、これがまたキレイに剥がれてうまー!

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大使、釣れませんでした。

2005-01-07 02:25:20 | 我思う、故に書くなりよ。
寒いとは判っていたが、寒すぎるとは判っていなかった…。

ヒマと言うワケでも無いが、療養の身なので私に「仕事」と言う物は無い。従って、正月が終わっても向うべき勤務先は無いので、症状が軽い時は「散歩」に出掛けたりもしているが、テレビ番組に触発されて、釣りに出掛けてみたりする。

おおよそ、釣りに出掛ける格好とは思えない格好でも、道具を持っていけるので、バスと電車を乗りまくって湘南の海へ出掛ける。車と言う「足」が無いので、致し方ないが、エライ時間が掛かってしまいウンザリ気味で目的の地に降り立ち、いそいそと道具を調え、釣れないだろうな…とは思いながらも竿を降ろす。

釣れないだろう理由は、いろいろあるが、まぁ、一番大きな理由は「エサ」が付いていないって事。代わりに「擬似餌」と言う洋語で言う所の「ルアー」が付いているワケで、これに喰いついてくれる奇特な魚さんがいれば「釣れた」と言う事になる。

んが、奇特な魚はなかなかいないものなので、釣れないだろう…と言う事なんである。

だが、全く釣れない事は無くて、かつて78cmの鱸(すずき)を釣った事があるのである。シーバスと言えば今風だが、これが奇特な魚で、ルアーに喰い付くのだ。

そもそも、シーバスを狙うのであれば、過去の実績のある、かの地へ向うのだけれど、他にも目的があったので別の地に来た次第。それは、愛して止まない「リール」の扱いを体に蘇らせると言う事。

北欧の地、スェーデンで生まれたそのリールは、頑丈と精緻を兼ね備え、質実剛健そのものが世界的に有名となり、長く作り続けられている。時代を経て機能や性能の向上に伴うモデルチェンジはあるものの、基本的な構造は創業当時と変わっていない。そして、このリールに付けられた名前も…。

それが「大使」。あんばさだー…とも言う。だいぶ以前だが、バス釣りを始めるに当たって道具を揃える時に、初心者でありながらも「大使」を選んでしまう大それた事をしでかした。普通に魚釣りに使うリールと言えば「スピニング・リール」を指すと、信じて疑わなかったのだが、店頭で見たそれはメカメカしく鈍く輝き、「あんたが買わないと誰が買うのよ…」と言う悪魔のささやきをも放っていた。

普通のリールが5個は買えそうな値段をし兼ねなかったが、そんな事は気にならず、迷わず買ったさ。
だが、当然、ズブの素人に扱える代物ではない。投げりゃなんとかなるだろう…と言うどこの国でもありそうな、どこの人でもやりそうな事をやってみたが、完膚なきまでに叩きのめされる。巻いてある糸が一瞬で絡まりまくり、鳥の巣状態になり、釣りどころの騒ぎでは無くなったのだ。

後々、書籍によって得た知識によると「バックラッシュ」と言うトラブルであり、ルアーと竿とリールの「調整」と言う物を事前にしておかないと、簡単に起こるトラブル言う事が判る。何もせずにいきなり使ってしまう輩であったワケで、見舞われるのも当たり前であったのだ。

そんなワケで、新参者を寄せ付けない「大使」と仲良くするには練習以外に道は無く、調整と指使いを覚えなければ大使は機嫌よく働いてくれないのだ。それも、気を抜かず、絶えず注意を持って望まないとイケナイ。

久々に釣りに出掛けるのに、大使を選んだのはその練習と以前に覚えた感覚を取り戻そうと言う事だったのである。魚が釣りたいなら、他にも愛用のスピニングがあるのでそれで釣れば良いだけ。

案の定、魚が喰いつく気配はどこにも無く、ひたすら調整を確固たるものにする作業と、投げの練習に時間を潰す事になった。小振りな「大使」も愛用品の中にはあるのだが、あえてその中でも一番大きな5500-C3を持ち出してみた。高級なリールなのだが、防波堤のブロックにゴンゴンぶつけて傷だらけになり、出なくてもいい「味」が出ちゃっているヤツ。持ち込んだ竿は3980円の振り出しの安い物だけに「大使」の異様さが際立つのではあるが、コイツでなければ大物は揚げられないと決めている。

そう。そのワケの判らぬ、得体の知れない「思い込み」こそが男を大海原へ向わせるのだ。「大使」でなければならない理由はもはや、どこにも無い。日本製の似た様なリールの方が、性能も扱い易さも上である事は知っている。バス用に買ったスコーピオンなんか、それはもう出来の良さとカッコ良さは比較にならないと判っている。が、大使でなければ、この大使でなければならないのだ。この先、どんな優秀なリールが世に現れても、私が釣りに出掛けるきっかけを作ったのは、この大使に他ならないのだから。

今年は、過去とは違い、寒さ対策も抜かりの無いハズであった。それは燃料式カイロと言う強い味方がいるからで、燃料もZippoオイルと言う最強の組み合わせを持参している。

が、耐え切れなかった。カイロで暖まる上半身は快適そのものであったが、膝から下の寒さは限界を超えてしまうのであった。湘南とは言え、この時期、海風に吹き晒されると言う事を侮っていた…。
足先っちょからの冷え、膝の冷えは耐え難く、強い風に踊るルアー、気を抜くとへたり込みそうな突風に撤収を余儀なくされてしまったのだ。

だが、本当に久々の大使との対話は、そんなこんなであっても、帰りの道中を楽しい物に変える。早く帰って、分解清掃するのが待ち遠しい…。さして汚れてはいないが、海水を滲ませたままでは大使の健康を損なってしまう。ぬるま湯で丁寧に洗い、必要な部分にはグリスとオイルを入れて、次の戦いに備えるのだ。

へんてこりんで、へなちょこな釣りロマンを求めては今後も続く…。

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勝っても負けても結局「犬」じゃんかなぁ…。

2005-01-04 20:27:30 | 我思う、故に書くなりよ。
まぁ、負け犬の遠吠え…ってよりは、勝ってた方が良いんだろうけれど。

私なんか完全無欠の負け犬って事ですからね。40代になるのに鬱病で無職、結婚してないし子供もいないし、首も吊ったし、夢も希望もありゃしません。

ひょっとすると「犬」以下なんだろうと思うのですが、生きていなければなりません。かと言って、ふらふら出歩いても消費が増えるばかりで良い事はなく、何となく漂って生きている「虫」みたいな。

もしかすると「虫」以下かも知れないですねぇ。害も無ければ益も無さそうだし、いてもいなくてもあまりこの世と関係ない様な気もします。「みじんこ」とか「ぞうりむし」レベルが妥当な線かも。

「じゃあ、何の為に生きてるの?」って尋ねられると「判りません。」と答える以外に他ならないワケで、正直な所、他に答えを持ち合わせていないのです。それでいて生きているワケですから、本当に何の為なんだか良く判らない境地にいる事は間違いないと思うのです。

何かを考える事すら出来なくなった時に「あー。もう、だめなんだなぁ…」と。何をか考えようとすると、真っ白になる頭の中が怖くて、生きているのを止めようと思ったのですが、それが病気なんだと判る頭も無かったワケで、他人から指摘されても理解出来なかったのです。

目が乾いて涙がボロボロでているのに、まばたきするのも止めてしまった自分をどうする事も出来ないのですから、悲しいとか空しいとか、そんな感情も無く、ただ、何をしていいんだか?

昨年、1年間何も深く考えないで過ごし、少しは良くなったかなと言う気もするのですが、勝ち犬になろうと言う気概は無いです。元々、そういう価値観が全く無かったですからねぇ。これからって物も何も無いので、どうなるんだかさっぱり判りません。

まぁ、上を見てもキリがなく、下には下があるワケでして、負け犬の遠吠えが無ければ勝ち犬もいないもんだと思います。誰もがみんな、ITバブルの申し子となってしまったら、そんなバブルはあっと言う間に消えちゃうでしょうし、誰もがみんなセレブになれたとしても、そんなの既にセレブと言わないだろーし。上を目指すのは良い事だと思うのですが、無闇に上ばかり目指しても良い事無いんだと思うんです。

向上心の先にある物が見えない限りは、何やってもダメなんだと思うんですね。まぁ、先の見えてない私が言うのもなんですけど、そう言う事なんじゃないのかなぁ。何かの物証を得ようと、また、その物証を得る事の比較で勝ち負けの決まる世界に住んでいるなら、それはそれで良いでしょうけれど、私はそういう世界には住みたく無いのかも知れませんねぇ。そもそも「ダメ」って事でしょうか。

そんな私から見ると、負け犬で遠吠えでも全然構わないと思うんです。それぞれ事情ってもんがあろうかと。その事情は実は大事な物であって、それをどこかにすっ飛ばして「勝ち犬」になった所で、せいぜい「犬」でしょうし。ひとりひとりの大事な物を失わずにいられるなら、負け犬ではあっても、私は好きだなぁ。

そんなワケで、今年の私は「三葉虫」の勝ち組あたりを目指してみようかと思ってます。進化の道は遠いのです…。すぐ食われちゃうし。すぐ埋まっちゃって化石になっちゃうし…。やれやれ…。

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初夢なんだかな…。

2005-01-04 13:02:43 | 我思う、故に書くなりよ。
何となく見たような見ないような…。変なハイテクサスペンススリラー巨編を見ていた。

何やらオフィスで机に向かって悩む私。何を悩んでいるのか全く判らないのだが、そこへ電話が鳴る。
「もしもし? ハイ。そーですが。」

相手は女性でひどく事務的な声。会議が始まるので来てくれって事で、オフィスを出ると、誰もいない廊下をてくてく歩き、会議室らしきドアを開けて中に入る。

8割がたの人が集まっているのはイスの数から判るが、誰も見た事無い人ばかりで、自分が何故こんな所にいて、そもそも何してるのかさっぱり判らない。

座ると、目の前に灰皿があったので、タバコに火を点けて煙をくゆらす。一瞬、禁煙を気にするが、灰皿が置いてあるんだし、問題ないや…と決めた。

気が付くと、何かの会議が始まっていて、あーでもない、こーでもないと、何かを話している。手元に配られた資料を見ると「某大手電気会社本社ビル篭城立て篭もり事件」とある。

どうやら、よからぬ輩が大挙してビルに押し入り、人質を取って篭城しているらしい。また、そのビルのデカイこと。近隣のちょっとしたビルが平屋に見える位にデカイビルが乗っ取られたワケで、そんなのを私にどーしろと?

で、話を聞いていると、交渉をしながらも警察と自衛隊の特殊部隊を潜入させて対処するとかなんとかの方向でまとまりつつある。まぁ、それが普通だが、なんで自衛隊?って疑問があるが、既に判っている犯人グループの武装が尋常じゃないらしい。ぽかーーん…と話を聞き流していたので、隣のおねいさんに尋ねると「聞いてなかったんですかっ!!」と怒られる。そもそもなんでこの場にいるのか判らないのに怒られたワケで…。

でも、素直に事情を説明すると、おねいさんは小声でいろいろと教えてくれた。まぁ、尋常で無い部分も驚いたワケだが、自分がこう言った犯罪の分析官で、作戦行動の立案やら、指揮なんかもしなくてはいけない立場にある事が何より驚いた。なんで?

ところが、そんな話をしている間にどんどんと事態は進み、特殊部隊がビルに潜入を始めてしまう。

作戦は誰が立てたんだか判らないが、警察の人や自衛隊の人が何とかするんだろう…と、他人事で様子を眺めている私。少々軍事に詳しい所は認めるが、司法の側にいるなんて事はまずない自分だし、正月は寝て過ごしているハズ。わけわかんねー。

事態は急変するのがサスペンスとかハードボイルドの定め。

巨大なビルに特殊部隊を次々と投入するが、連絡が途絶えてしまうのである。ビルの中からは散発的な射撃音とか爆発音が聞こえるらしいので、戦闘はされているんだと思うが、潜入するそばから連絡不能に陥るので何が起きているのか全く掴めなくなる。ついには自衛隊の特殊部隊がヘリで屋上から降下侵入を始めてしまう。

「やぁ、派手になっちゃったなぁ…」

正直、司法の側に居た事なんかないので、見物客と変わらない私。特等席で大事件をリアルタイムに見学出来るってのはいいなぁ…。

状況は静かに深く悪くなる。投入できる特殊部隊の全てがビルに入っている。見るからに大した抵抗も無く入り、突入しているのだが、何故か連絡は途絶えるのである。自衛隊と警察が改めて投入できる部隊を編成し直さなければならなくなり、やり繰りが大変である。

「じゃあ、今残っているのは狙撃部隊が5個って事か…」

ようやく、真剣に考え始める私。犯人側の要求は莫大な身代金と国外逃亡のための航空機。どちらもおいそれと提供出来る物ではなく、ハッキリ言えば「無理っ!」。上と下から突入した特殊部隊が連絡不能となると、犯人はどこにいるのか? 特殊部隊だって相当な火力を持っており、簡単にやられる様な連中でもない…。

「あー。これは特殊部隊潰しかも…」

そう思った時に外から爆発音が幾度か聞こえた。

「ミサイルです! 指揮車と他がやられましたっ!」

現場で突入部隊を指揮し、本部との連絡を受け持つ特殊車両が吹き飛ばされる。他には近隣のビルの幾つかにミサイルで攻撃を受けたらしい。どこから?

巨大ビルの中階付近から携帯ミサイルで狙われた。ほぼ真上から狙われた指揮車はある程度の防弾処理が施された装甲車両だったが、派手に炎上して形が炎の中に沈む。

「狙撃隊が今の攻撃で…」

あー。そりゃそうだろうな。近隣のビルの屋上に潜んでいた狙撃隊も真上からミサイルの洗礼を受けたので全滅に近い。犯人の狙いは「特殊部隊潰し」。巨大なビルに侵入させておいて、全滅させる。ただそのためにだけ、あのビルを占拠したのだ。ミサイルから暗視装置までなんでもありの体制で、なかなかうまい事を始めたもんだ。

本部はボー然となる。リアルタイムで配信される映像が大きなスクリーンに流れているが、指揮車から送られていた映像が無くなった為に、左上の大きなのと、下の中位のが砂嵐状態に変わった。ほどなくしてビルの周りを飛びながら様子を伝えていた自衛隊の偵察ヘリからの映像が乱れる。

「ミサイルで攻撃を受けた模様ですっ!」

ここからは外の様子が見えないので、チャフとかフレア撒きながら回避してるんだろうと想像する。

「偵察1、被弾不時着の模様!」

あー。ヒットしちゃったかぁ。地対空ミサイルまで持ち込んでいやがるなんざ、素人じゃないな…。報道のヘリに当たらないで良かったと思うが、飛んで無いワケで…。

人質救出なら交渉しながら潜入して何とかしないといけないねぇ。相手の弾が尽きるまで入っていく以外に方法なんかないんだろうなぁ。屍の山を築く、ファミコンウォーズ戦法とかだろーなー。

人質がもはや人質で無い場合、どうしてくれようか? アウトレンジから誘導爆弾や巡航ミサイルでもくれてやった方が手早いなぁ…。あ、巡航ミサイルは日本には無いか…。おお。東京湾の護衛艦から誘導ミサイルでもいいか。どうせ派手になっちゃったんだから、この際何でも使えばいいしな。米軍に頼んでデルタやシールズでも借りて来るとかな。

「犯人から連絡入りましたっ!」

おおっ? 早く身代金と航空機を寄越せと?

「ハヤクシナイト、ウィルスバラマク。チシリツは100%」

おおおっ! トム・クランシー張りの展開じゃないかっ! あんなとこからエボラ・ウィルスでも撒かれたらエライ事になるじゃないのぅ? CDCだってフォート・デトリックだってパスツールだってワクチンなんか作ってないぞ。うむむ、核は無理でもウィルスならやれるって連中か…。

厳しい展開にタバコの消費が激しくなり、手持ちが切れた。とは言え、なんだかタバコを買いに行って良い雰囲気では無さそうであり、かと言って我慢できるたちではない。先ほどの会議からずっと横にいる眼鏡のおねいさんは、いったい何者なんだろうかと言う疑問もあったので、尋ねてみた。

「で、あなたはどういったお仕事で?」

「何言ってんですか! あなたの秘書官ですよ! 今更っ!」

また怒られる。だが、秘書官ならば頼み事もOKなハズである。彼女の胸元のネームプレート兼IDカードをチラチラと見ながら…

「あー。加藤さん。タバコ切れちゃったので、買って来て頂けませんかねぇ?」

恐る恐る頼んでみた。座高が私とあまり変わらないらしいが、彼女の方が姿勢が良いので高く見える。
「はい。いいですよ。」

おー。さすが秘書官。「では…」と、頼もうかと思いきや、タバコではなく、パイプにしようと思い付く。

「ちょっと大き目のタバコ売ってる所でさ、5千円位のパイプとパイプタバコ買って来てくれない?」
すると、彼女は目の前のノートPCをパカパカ叩き、何やらWebを出した。

「5千円は厳しいですね、パイプはピーターソンのスタンダード、葉っぱはダビドフで宜しいですか?」

すっげー。すらすらそんなのが出て来るのも凄いが、言われたとおりに買って来て貰ったら、幾らかかるか恐ろしくもなる。

「あのー。もうちょっと安いのでお願い出来ないでしょうか?」

「あら、うちの課の雑費で買えますから、金額は気になさらなくて良いのですよ?」

なんてこった。随分とエライんだな、私。しかし「課」ってなんだ? それ。

「じゃあ、それでいいです。パイプは仕上げがサンドで、葉っぱの方はクールミクスチャーが欲しいです。」

「えっ、そんな安いのでいいんですか?」

安いと言われても、香料の入っていないのが好きなんだから仕方ない。妙に甘い香りが強いのもイヤだし。ついでにお腹も空いて来たから、ハンバーガーとかも頼んでみたが、彼女はニコニコしながら買いに行ってくれた。

「あ、しまった…」

頼み事したのだから仕方ないが、何かあったら彼女がいてくれないと、何も判らないぞ。ここは…。

急に気まずくなり、イスに座り直す。すると、腰に違和感が…。

「ん? あっ!」

いつのまにか腰に拳銃が収まっている。頼んだ覚えも無いが、あっても別に困らないし、かえって嬉しい。が、ここで抜き出して、それが何なのか確かめても良いもんだか悪いもんだか、迷う。イスの座り具合が悪いフリしながら手でさぐると意外に大きな銃がバックサイドに着いている。グリップを握ってもひんやりせず、刻まれたチェッカーがちょいと痛い。

「もしかしてUSP?」

見れないが、何となく判るとウレシイ。あ、待てよ。官給品ならP8か。まぁ、どっちでもいいけどドイツ製だからうれしいなぁ。いつの間に着けてんだろう、おれ。左の腰をまさぐると、予備のマガジンが2本も!

あー。なんだかマニア垂涎の状況になっちゃったなぁ。自衛官と同じミネベアで作ってんのかなぁ。それより持っていて良いのかしら、私。持ってるという事は、撃っても良い場合があるって事? どーゆー事なのかしら。

ざわざわで大騒ぎな最中、ひとりでニコニコするのも変である。ここは得体の知れない喜びを奥歯で噛み締めながら、ひたすら耐える。P8だとすると、デコッキングはUSPと逆だったかなぁ…。弾はどうなの? 9mmなの? 40SWなの? 自衛官のSIGは9mmだから、一緒かな? 

あれやこれや、目前の現状の厳しさをよそに想像していると、秘書官の加藤さんが帰ってきた。

「お待たせしました。タバコとハンバーガー2個とコーラです。」

「おー! ありがとー!」

それはさておいて、聞かなければイケナイ事がある。もちろん腰の銃についてだ。

「あのー。私の持ってる銃の事なんだけど…」

彼女の話によると、私が選んだそうで、USPの方だった。他にも数丁の拳銃の所持、携帯が許可されており、オフィスに保管されていると言う。弾は9mmの仕様で、これは自衛官、警察官共通らしい。
「でも、ライフル銃の方がお好きなんですよね?」

はぁ? ライフルなんか知らんぞ。知らぬ間に持ってるの? ちょっとそれ、オフィスにあるなら見に行きたいなぁ。自動小銃じゃなくて、ボルトアクションの大口径ライフルだったら、たまらないぞ、オイっ! ウェザビーのマークVで375H&Hなんかだと、もう、グーでぶつからな。レミントンのM700BDLの300ウィンマグなんだったら、鼻毛ファイアーだこらぁ! ローバーのRC50なんかもいいなぁ。夢だから50calでも良いんだよなぁ。するとバレットも? なんだったらL.A.R.のでも良いんだけどなぁ。なんだかとても楽しくなって来たので、適当に話を合わせ、買って来てもらったパイプに葉っぱを詰める。

「ああぁ…。ホンモノのピーターソンだぁ…」

実生活ではせいぜい数千円のパイプしか買った事無い。だが、葉っぱなら高くても数千円だからいろいろと吸ってはいる。ここ最近は紙巻タバコがメインだが、そろそろ復活しようかと言う欲望が夢に出たのか? パイプにしても葉っぱにしても、近所では手に入らない。

火を点けるのがもったいないが、夢の中だからまぁいいやな…。灰皿の横のマッチで葉っぱに火を点けるとむくむくと盛り上がってくる。灰皿の中の吸殻をコンパニオン代わりに盛り上がりを押さえ、満遍なく火が点いた所で吸い込んでみる。くぅ~! たまんねぇなぁ、おい。

お気楽極楽な気分で吸えればパイプも楽しいのだが、私を取り巻く環境は厳しい。何故だか良く知らんが、厳しい環境に置かれている。

「で、私なんだが、何すれば良いのかね?」

パイプ咥えながら偉そうに言ってみた。正直な所、この特等席での見物に何故呼ばれているのか皆目判らない。鬱病で療養中の身であった私が腰に実銃を携え、オフィスを持ち、秘書までいる状況が判らないのである。夢であっても、その辺の経緯ってもんが無いとなぁ。パイプ、ストレートじゃなくてベントにしておけば良かったかなぁ。

「まだだと思いますよ。詳しい資料が揃ってません。外事課と調査3課から報告は来ていますが、見た通りの現況だけですので。」

あー。そのIBMのノートPC良さそうだなぁ。なんでもすぐに出て来るのね。便利だよなぁ、それ。
「すると、なんだろうね。私がこの銃で突入して犯人と戦うのかねぇ?」

ダイ・ハードのマクレーンみたいに。あるいは、自分ではやらずに優秀な部下がか?

「それは無いですよ。死んじゃいますもの。」

うむむ。それは確かに。ヒーローでなくて良いのは気が楽である。どう考えてもあの連中を相手に1人で何とかしようと思う方がおかしい。既に1000人近い優秀だった特殊部隊が、あのビルの中に入ったものの、何の音沙汰も無い。ちょっと前までは銃声も中継された電波に乗って聞こえてはいたが、それも無く、おしまいにはあのミサイルだ。夢ではあっても、そうそう簡単に片付きそうもないな。

おっと、ハンバーガー喰うの忘れてた。あっちの方ではおにぎり喰ってるのもいるから、いいよなぁ。うむ。グランマックは食いでがあって良い。コーラも冷え具合がなかなかよろしい。んー。まいうー。
おっ? そう言えばウィルスの件はどうなったのだろう? まぁ、チシリツ100%なんてのはエボラしかないだろうな。それも空気感染しやすいザイール型。あれはキツイぞお。ん。ひょっとするとアイボリーコースト型の変形種って事も有り得るしな。どれにしてもキツイなぁ。果たしてビルからどうやってバラ撒くんだろう? そんな危険な物をどういう形で持ち運んでいるんだ? P4施設だって扱いは厳重だしなぁ。

「何をぶつぶつ言ってるんです? ハンバーガーが途中で止まってますよ?」

「いや、ウィルスはどうしたかと思ってね。危険なウィルスなんか、簡単に持ち運べないだろうと思うんだけど…。」

「そうですね、その件については情報がありません。まだ確認出来ないですから。」

んだ。激しく同意。加藤さんキレるねぇ。優秀な秘書とはこーゆー物だ。はっはっは…。

笑っている場合ではなく、酷く深刻な状況に進みながら、話は次回に続く…。

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