おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

母さん、事件です! いや。母さんが事件だ…。その18。

2016-10-13 20:49:29 | 我思う、故に書くなりよ。
…母は神経内科医の診察を受けた。

認知症以外の…ってことで、内科医ではなく…って事でそうになったのだが、ここからまた別の専門医の診察を受けるために紹介状が出るモンだろうと思っていたが、そうじゃなかったので拍子抜け…。

かなり具体的な診察と問診があり、その結果、アルツハイマー型と前頭側頭葉型のミックス…な感じの認知症だとのこと。そうしたトコロから来る本質的な症状よりも、周辺症状の方が強く出ている…って事でもあり、そう言われればそうだよな…って納得のいく診断だったと思ってはいるが…。

当面は今処方されている薬を飲むくらいしか対処もない…ってのが現実的な話で、それに加えて、あれこれなサポートを進めていくって話になった。まぁ、その話の一環での診察なんだけど。

途中で既往歴ってのが問題になって、いわゆる「大病」なんてのを知ってる限りで説明はしたのだけれど、なんでだか知らんが、脳梗塞の病後に飲むような強い薬が処方されている事が判り、なんで家族が知らんの? って話になった…。

掛かりつけというか、そうした医院をちょくちょく変えていたみたいだし、お薬手帳なんてのも満足に使っちゃいないって事もあって、具体的な話も判らないのだけれど、近年、廃院した医院から処方されていたもので、なおさら判らない。母本人に聞いても判らんし…。

これは…後日判ったことだが、随分と前に脳梗塞を患っていたみたいである。そうしたメモが見付かったので、問い合わせて記録が残っていれば、詳しい事も判ると思うが…そうした「大病」まで、家族に言わないってのもなぁ。

まぁ、後遺症って感じなところは見受けられなかったし、そうした不都合も聞かなかったので、軽いものだったのだろうと思うのだけれど、普通は一大事なわけで、家族には言うなりなんなりするだろうけどねぇ。亡くなった父は知っていたのかな…。

様子は…あまり良い方向には進展も無い。

自身で買って来たキャベツを冷蔵庫にしまったのを忘れれば「キャベツ泥棒」だし、本だか無くなれば「換金しに持って出たんだろ」。今日なんかはポシェットが無いと文句を言われたが、私が外出していた時間だったので、犯人扱いできないことが不満らしく、奇想天外で荒唐無稽な理論を検討して披露していたが…単なる認知症と言うのか、精神疾患みたいなもんだし。まぁ、近所に預けたんだろうけれど、その記憶が亡失しちゃってんだろうな。

そうした仕組みと言うか、病態ってのも医師はわかりやすく話してもいたのだが、そうした都合の良くない話はそもそも耳に入れない…って人だったので、その辺の基本ルールってのは変化が無い。自身の考え以外は考えに入らないので、脳が受け付けないってのは昔からだ。

そうかと思えば…薬だけは1日分を朝に渡すと、ちゃんと飲んでいたりする。

朝と夕と寝る前…ってのを小分けにして渡しているが、今のところは服用している。ところが、近所の人には薬を飲んでいる事が恥ずかしいのか「全然、飲んでいない…」と表明しているそうな…。

「…おたく、お薬とかお母さんに飲ませてないの?」

なんて、近所の人から真顔でいきなり訊ねられるからビックリする。かくかくしかじかな話をして、説明はしとくんだが、実際に母からそうも聞いている人はそうも思っちゃくれないみたいだから、さぞかしな家族とでも思ってんだろうな…。

そもそも、いつからだか判らんが、薬は買って来るだけのものになっていたようだ。

何のために通院していたんだかわからんが…薬は処方箋持って薬局に行き、ちゃんと買って来る。だけれど、それを毎日決められたように服用する習慣が消えてしまっていたみたいだ。お菓子の缶にどっさりとしまわれていた。

高血圧絡みの薬が多かったが、時折は飲んでいるのを見ていたので、飲んでいる…と思ったのだが、これもダメになったんだと思う。結構ハイパーな血圧だったりするので、こちらで薬を管理して飲ませる事にしているが、今のところは文句も言わずに服用はしている。

まぁ、日に日にダメになっていく。あれこれが。それをまぁ、病気のせいにしてくれればまだ良いが、その場にいる他人のせいにしてしまうのはいただけない。家族ならまだしも、ゴミ捨てで会う近隣の人に責任転嫁もし始めているみたいだし、これもオレが代行しないとそろそろいかんかな…とも考えている。

考えちゃいるんだが、そうしたまだ出来る…って部分を取り上げてしまう事も実は良くないし、本人がまず納得しない。体の自由が利かないとか、物理的にムリ…って段階にでもならないと、それこそ大騒ぎ始めるだろうな。その辺の兼ね合いっ言うのか、頃合って言うのかが難しい。面倒くさくなって諦めてくれればいいのだが…。

…ちっとは良くなる…って話は無いものかねぇ…この病気は…。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

母さん、事件です! いや。母さんが事件だ…。その17。

2016-10-06 08:47:00 | 我思う、故に書くなりよ。
…なんやかや…。

んまぁ、騒動は落ち着いて来たかと思えば、またぶり返したり…。盗まれただの、警察呼ぶだのは無くなったけれど、代わりに日常こなしていた作業だのなんだのが混乱してきている感じに変わった。

分別した上でのゴミ出し…なんてのがメチャメチャで、そうしたゴミは収集してもらえないので、居残りとなるのだけれど、単純に分別が出来ていないだけでなく、指定の曜日とかも間違っており、先週までは問題なかった風に思えたのだがねぇ…。まぁ、分別しなおして、指定の曜日に出せば良いだけなんだけど。

まぁ、そうした思い切りな間違いを近所の方から指摘されて、ブチ切れた…ってワケだが、これはこれで相手に不快な思いをさせてしまうものだが、母の現状ってものが幾分は知られたワケでもあり、それはそれで良かったとも思っている。そうした人が近隣に住んでいる…って事が知られていてのことも今後は必要にもなってくるのでね。

介護認定絡みの問診だの診察ってのがあり、これは健康診断と日程を合わせてくれたので連れて行く。

こくほ健診とか言うんだっけかな…高齢者ならほぼ無料ってヤツ。母が事前に自身で予約していたものだが、問診票の記入もしなけりゃ、検便の検体さえ持って行く気が全く無い。だいぶこの日まで日にちが開いていたので、そこそこな計画を立てて準備していたのだが、問診は私が代筆して済んだものの、検便だけは本人の協力なしでは行えない…。

結局、検体を持参する事が出来なかった。それだけでなく、胃癌の検査では高齢からバリウムの誤飲の恐れがあるため、直前に医師と面談して検査が可能か否かを決める事になっていたが、バリウムを飲む事を拒んだのでキャンセルとなった。

稀にどうしても飲めないって人もいるけれども、母の場合は胃癌を経験しており、幾度も飲んで検査もしているし、イチゴ味がいいとか言っていた人である。病院側が母の異変にようやく気付いたのは…

「去年は飲まなくても検査してくれた」
「去年の先生はそんな事言わなかった」
「バリウムなど飲んだ覚えが無い…」

とか言い出した時である。医師も事務方も私も「?」っとなった。ちなみに、去年と同じ先生と言うか、この先生は私が子供の頃からこの病院に在籍されている重鎮でもある…。普通に考えたらおかしな事を強硬に主張し始めたので、そうした状態の人と言う事が理解されたようである。

そうした具合なので、予定していた検査の半分がキャンセルになり、何を検査しに訪れたのか判らない状態にもなったのだが、母は全てが滞りなく終ったとの感想である…。

介護保険絡みの問診、診察は、言っちゃなんだが「型通り」のもので終わり、それほど時間も掛からなかった。そうした具合の人と知っている医療スタッフが行うので、母が何か言ったところで滞ることも無かった。

これで、いったん母を自宅に送り届け、私だけ病院へとんぼ返りする。家族への問診が母抜きで行われるからである。数時間一人にしておいても、今の状況ならばそれほど心配も無い。

私への問診は、ケアマネ兼看護士でもある方が受け持ってくれた。

…ここまでのあれやこれや、知りうる限りでの母の生い立ち、社会との関りなどなど…今までで1番細かく訊かれたかと思う。

そんなこんなの感触はどうだったらしいかを探ると…先に訪れた訪問調査員とほぼ同じみたいだ。認知症としては初期は過ぎ、中から高への移行中だけれど、高に近いものが見受けられるとのこと。身体的な問題はほぼ見受けられず、歳相応ってあたり。ただし、認知症だけとは思えない症状も垣間見られる事から、専門医への受診が必要になってくるのではないか…と。

…内科の医師じゃ手に負えない…って事だな。神経内科、もしくは精神神経科あたりか…。

これも訪問調査員の感触と同じなので驚く事も無いのだが、短時間の問診と診察でそうした事を読み取るってのは、それなりにそうした状態が露見していたって事でもあるんだろう。

家族として、私が病的だな…と、思う点は「実在しない私の彼女の存在」である。

幾度も書いておくが、そうした人物は存在しておらず、私が会ってみたいくらいなのだが、これが母のアタマには存在しており、毎日私と一緒にいる…と言って憚らない。その彼女ってのが家から貴重品だの現金だのを盗んでいく…って話なのだ。そうした人間が実在していないので、その姿を披露する事も、母にご挨拶させるなんて事も出来無いのだが、そうした事を「隠している」と言うのである…。

最近じゃ、母の目の前で食事を摂り、食べ終わって食器を洗うために台所へ持っていこうとすると…

「その食事は彼女へ持って行くのか! 持って行って食わせるんだろっ!」

なんて言い放つ。(今朝の話ね…)もちろん、食べ終わった後の食器しかお盆に載ってもいないので、それを目の前で見せても、その主張が変わる事が無い…。目の前で食事を摂り、片付けているのに、いつも私が2人分の食事を持って行く…とも言うし、こりゃ完全に病気にも違いない。

これが「認知症」としての症状なのか、それとも別の病気としての症状なのか、素人には判らないんだが、妄想とか幻聴なんてのも認知症では現われる事があるとも聞く。

ま、病気と判ってもいるので、今じゃ「気の毒」としか思わないが、病気とも思えなかった時はマジで怒ったこともあった。最近じゃその彼女の職業と勤務先までよそで言っているらしい。それは、地元にある検査でもお世話になっている病院の看護士だそうだ。

そうした荒唐無稽な話をよそで真顔でするもんだから、近所じゃいい加減アタマのおかしい人…って評価になりつつある。あらかじめ、近隣の方には母が認知症であることを伝えてもいたので、幾分と表現は穏やか変えてあるのだが、一般にはアタマのおかしい人…カタカナ4文字って事になるのも普通だったりするからねぇ…。

それと判っている人でも、そうした話を本人から聞けば…そんなことないわよぉ~ と、否定はするもんである。
すると、途端に顔の表情が変わり、いわゆる豹変するってヤツね…聞いている方はドン引きするみたいだ。大変に申し訳なく、心苦しい限りだが、そうした病気なのでご容赦願うほかにない…。

そうした状態で、そうした状況を作り出しちゃいるが、本人は全く病気とも考えちゃいない。認知症などもってのほか…って感じである。さらに別の病気だの言われだしたらどーなることか…。妄想と現実が混在し、記憶の欠落も著しいし、そもそも記憶されていないように見受けられることも多いんだが、なぜだか自身に都合の悪そうな部分ってのは記憶に残ってもいるらしく、多くを語らない。罵詈雑言で誤魔化すが、話の中身は破綻している。

体裁や見てくれ、世間体ってものに酷く固執して取り繕っていた反動なんだろうか。今の姿はそうしたトコロから見れば、恥ずかしいことばかりなんだが、そうとも気付いていないのが悲しく思える。ま、そうした固まった部分ってのはほぐれたりもしないだろうから、このままなんだと思うが…。

さて、専門医がどうした診断をするんだろうかね…。単なる認知症ってだけでもあれこれやっかいだが、それプラス…って事になれば、なおさらである…。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする