おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

初夢なんだかな…。

2005-01-04 13:02:43 | 我思う、故に書くなりよ。
何となく見たような見ないような…。変なハイテクサスペンススリラー巨編を見ていた。

何やらオフィスで机に向かって悩む私。何を悩んでいるのか全く判らないのだが、そこへ電話が鳴る。
「もしもし? ハイ。そーですが。」

相手は女性でひどく事務的な声。会議が始まるので来てくれって事で、オフィスを出ると、誰もいない廊下をてくてく歩き、会議室らしきドアを開けて中に入る。

8割がたの人が集まっているのはイスの数から判るが、誰も見た事無い人ばかりで、自分が何故こんな所にいて、そもそも何してるのかさっぱり判らない。

座ると、目の前に灰皿があったので、タバコに火を点けて煙をくゆらす。一瞬、禁煙を気にするが、灰皿が置いてあるんだし、問題ないや…と決めた。

気が付くと、何かの会議が始まっていて、あーでもない、こーでもないと、何かを話している。手元に配られた資料を見ると「某大手電気会社本社ビル篭城立て篭もり事件」とある。

どうやら、よからぬ輩が大挙してビルに押し入り、人質を取って篭城しているらしい。また、そのビルのデカイこと。近隣のちょっとしたビルが平屋に見える位にデカイビルが乗っ取られたワケで、そんなのを私にどーしろと?

で、話を聞いていると、交渉をしながらも警察と自衛隊の特殊部隊を潜入させて対処するとかなんとかの方向でまとまりつつある。まぁ、それが普通だが、なんで自衛隊?って疑問があるが、既に判っている犯人グループの武装が尋常じゃないらしい。ぽかーーん…と話を聞き流していたので、隣のおねいさんに尋ねると「聞いてなかったんですかっ!!」と怒られる。そもそもなんでこの場にいるのか判らないのに怒られたワケで…。

でも、素直に事情を説明すると、おねいさんは小声でいろいろと教えてくれた。まぁ、尋常で無い部分も驚いたワケだが、自分がこう言った犯罪の分析官で、作戦行動の立案やら、指揮なんかもしなくてはいけない立場にある事が何より驚いた。なんで?

ところが、そんな話をしている間にどんどんと事態は進み、特殊部隊がビルに潜入を始めてしまう。

作戦は誰が立てたんだか判らないが、警察の人や自衛隊の人が何とかするんだろう…と、他人事で様子を眺めている私。少々軍事に詳しい所は認めるが、司法の側にいるなんて事はまずない自分だし、正月は寝て過ごしているハズ。わけわかんねー。

事態は急変するのがサスペンスとかハードボイルドの定め。

巨大なビルに特殊部隊を次々と投入するが、連絡が途絶えてしまうのである。ビルの中からは散発的な射撃音とか爆発音が聞こえるらしいので、戦闘はされているんだと思うが、潜入するそばから連絡不能に陥るので何が起きているのか全く掴めなくなる。ついには自衛隊の特殊部隊がヘリで屋上から降下侵入を始めてしまう。

「やぁ、派手になっちゃったなぁ…」

正直、司法の側に居た事なんかないので、見物客と変わらない私。特等席で大事件をリアルタイムに見学出来るってのはいいなぁ…。

状況は静かに深く悪くなる。投入できる特殊部隊の全てがビルに入っている。見るからに大した抵抗も無く入り、突入しているのだが、何故か連絡は途絶えるのである。自衛隊と警察が改めて投入できる部隊を編成し直さなければならなくなり、やり繰りが大変である。

「じゃあ、今残っているのは狙撃部隊が5個って事か…」

ようやく、真剣に考え始める私。犯人側の要求は莫大な身代金と国外逃亡のための航空機。どちらもおいそれと提供出来る物ではなく、ハッキリ言えば「無理っ!」。上と下から突入した特殊部隊が連絡不能となると、犯人はどこにいるのか? 特殊部隊だって相当な火力を持っており、簡単にやられる様な連中でもない…。

「あー。これは特殊部隊潰しかも…」

そう思った時に外から爆発音が幾度か聞こえた。

「ミサイルです! 指揮車と他がやられましたっ!」

現場で突入部隊を指揮し、本部との連絡を受け持つ特殊車両が吹き飛ばされる。他には近隣のビルの幾つかにミサイルで攻撃を受けたらしい。どこから?

巨大ビルの中階付近から携帯ミサイルで狙われた。ほぼ真上から狙われた指揮車はある程度の防弾処理が施された装甲車両だったが、派手に炎上して形が炎の中に沈む。

「狙撃隊が今の攻撃で…」

あー。そりゃそうだろうな。近隣のビルの屋上に潜んでいた狙撃隊も真上からミサイルの洗礼を受けたので全滅に近い。犯人の狙いは「特殊部隊潰し」。巨大なビルに侵入させておいて、全滅させる。ただそのためにだけ、あのビルを占拠したのだ。ミサイルから暗視装置までなんでもありの体制で、なかなかうまい事を始めたもんだ。

本部はボー然となる。リアルタイムで配信される映像が大きなスクリーンに流れているが、指揮車から送られていた映像が無くなった為に、左上の大きなのと、下の中位のが砂嵐状態に変わった。ほどなくしてビルの周りを飛びながら様子を伝えていた自衛隊の偵察ヘリからの映像が乱れる。

「ミサイルで攻撃を受けた模様ですっ!」

ここからは外の様子が見えないので、チャフとかフレア撒きながら回避してるんだろうと想像する。

「偵察1、被弾不時着の模様!」

あー。ヒットしちゃったかぁ。地対空ミサイルまで持ち込んでいやがるなんざ、素人じゃないな…。報道のヘリに当たらないで良かったと思うが、飛んで無いワケで…。

人質救出なら交渉しながら潜入して何とかしないといけないねぇ。相手の弾が尽きるまで入っていく以外に方法なんかないんだろうなぁ。屍の山を築く、ファミコンウォーズ戦法とかだろーなー。

人質がもはや人質で無い場合、どうしてくれようか? アウトレンジから誘導爆弾や巡航ミサイルでもくれてやった方が手早いなぁ…。あ、巡航ミサイルは日本には無いか…。おお。東京湾の護衛艦から誘導ミサイルでもいいか。どうせ派手になっちゃったんだから、この際何でも使えばいいしな。米軍に頼んでデルタやシールズでも借りて来るとかな。

「犯人から連絡入りましたっ!」

おおっ? 早く身代金と航空機を寄越せと?

「ハヤクシナイト、ウィルスバラマク。チシリツは100%」

おおおっ! トム・クランシー張りの展開じゃないかっ! あんなとこからエボラ・ウィルスでも撒かれたらエライ事になるじゃないのぅ? CDCだってフォート・デトリックだってパスツールだってワクチンなんか作ってないぞ。うむむ、核は無理でもウィルスならやれるって連中か…。

厳しい展開にタバコの消費が激しくなり、手持ちが切れた。とは言え、なんだかタバコを買いに行って良い雰囲気では無さそうであり、かと言って我慢できるたちではない。先ほどの会議からずっと横にいる眼鏡のおねいさんは、いったい何者なんだろうかと言う疑問もあったので、尋ねてみた。

「で、あなたはどういったお仕事で?」

「何言ってんですか! あなたの秘書官ですよ! 今更っ!」

また怒られる。だが、秘書官ならば頼み事もOKなハズである。彼女の胸元のネームプレート兼IDカードをチラチラと見ながら…

「あー。加藤さん。タバコ切れちゃったので、買って来て頂けませんかねぇ?」

恐る恐る頼んでみた。座高が私とあまり変わらないらしいが、彼女の方が姿勢が良いので高く見える。
「はい。いいですよ。」

おー。さすが秘書官。「では…」と、頼もうかと思いきや、タバコではなく、パイプにしようと思い付く。

「ちょっと大き目のタバコ売ってる所でさ、5千円位のパイプとパイプタバコ買って来てくれない?」
すると、彼女は目の前のノートPCをパカパカ叩き、何やらWebを出した。

「5千円は厳しいですね、パイプはピーターソンのスタンダード、葉っぱはダビドフで宜しいですか?」

すっげー。すらすらそんなのが出て来るのも凄いが、言われたとおりに買って来て貰ったら、幾らかかるか恐ろしくもなる。

「あのー。もうちょっと安いのでお願い出来ないでしょうか?」

「あら、うちの課の雑費で買えますから、金額は気になさらなくて良いのですよ?」

なんてこった。随分とエライんだな、私。しかし「課」ってなんだ? それ。

「じゃあ、それでいいです。パイプは仕上げがサンドで、葉っぱの方はクールミクスチャーが欲しいです。」

「えっ、そんな安いのでいいんですか?」

安いと言われても、香料の入っていないのが好きなんだから仕方ない。妙に甘い香りが強いのもイヤだし。ついでにお腹も空いて来たから、ハンバーガーとかも頼んでみたが、彼女はニコニコしながら買いに行ってくれた。

「あ、しまった…」

頼み事したのだから仕方ないが、何かあったら彼女がいてくれないと、何も判らないぞ。ここは…。

急に気まずくなり、イスに座り直す。すると、腰に違和感が…。

「ん? あっ!」

いつのまにか腰に拳銃が収まっている。頼んだ覚えも無いが、あっても別に困らないし、かえって嬉しい。が、ここで抜き出して、それが何なのか確かめても良いもんだか悪いもんだか、迷う。イスの座り具合が悪いフリしながら手でさぐると意外に大きな銃がバックサイドに着いている。グリップを握ってもひんやりせず、刻まれたチェッカーがちょいと痛い。

「もしかしてUSP?」

見れないが、何となく判るとウレシイ。あ、待てよ。官給品ならP8か。まぁ、どっちでもいいけどドイツ製だからうれしいなぁ。いつの間に着けてんだろう、おれ。左の腰をまさぐると、予備のマガジンが2本も!

あー。なんだかマニア垂涎の状況になっちゃったなぁ。自衛官と同じミネベアで作ってんのかなぁ。それより持っていて良いのかしら、私。持ってるという事は、撃っても良い場合があるって事? どーゆー事なのかしら。

ざわざわで大騒ぎな最中、ひとりでニコニコするのも変である。ここは得体の知れない喜びを奥歯で噛み締めながら、ひたすら耐える。P8だとすると、デコッキングはUSPと逆だったかなぁ…。弾はどうなの? 9mmなの? 40SWなの? 自衛官のSIGは9mmだから、一緒かな? 

あれやこれや、目前の現状の厳しさをよそに想像していると、秘書官の加藤さんが帰ってきた。

「お待たせしました。タバコとハンバーガー2個とコーラです。」

「おー! ありがとー!」

それはさておいて、聞かなければイケナイ事がある。もちろん腰の銃についてだ。

「あのー。私の持ってる銃の事なんだけど…」

彼女の話によると、私が選んだそうで、USPの方だった。他にも数丁の拳銃の所持、携帯が許可されており、オフィスに保管されていると言う。弾は9mmの仕様で、これは自衛官、警察官共通らしい。
「でも、ライフル銃の方がお好きなんですよね?」

はぁ? ライフルなんか知らんぞ。知らぬ間に持ってるの? ちょっとそれ、オフィスにあるなら見に行きたいなぁ。自動小銃じゃなくて、ボルトアクションの大口径ライフルだったら、たまらないぞ、オイっ! ウェザビーのマークVで375H&Hなんかだと、もう、グーでぶつからな。レミントンのM700BDLの300ウィンマグなんだったら、鼻毛ファイアーだこらぁ! ローバーのRC50なんかもいいなぁ。夢だから50calでも良いんだよなぁ。するとバレットも? なんだったらL.A.R.のでも良いんだけどなぁ。なんだかとても楽しくなって来たので、適当に話を合わせ、買って来てもらったパイプに葉っぱを詰める。

「ああぁ…。ホンモノのピーターソンだぁ…」

実生活ではせいぜい数千円のパイプしか買った事無い。だが、葉っぱなら高くても数千円だからいろいろと吸ってはいる。ここ最近は紙巻タバコがメインだが、そろそろ復活しようかと言う欲望が夢に出たのか? パイプにしても葉っぱにしても、近所では手に入らない。

火を点けるのがもったいないが、夢の中だからまぁいいやな…。灰皿の横のマッチで葉っぱに火を点けるとむくむくと盛り上がってくる。灰皿の中の吸殻をコンパニオン代わりに盛り上がりを押さえ、満遍なく火が点いた所で吸い込んでみる。くぅ~! たまんねぇなぁ、おい。

お気楽極楽な気分で吸えればパイプも楽しいのだが、私を取り巻く環境は厳しい。何故だか良く知らんが、厳しい環境に置かれている。

「で、私なんだが、何すれば良いのかね?」

パイプ咥えながら偉そうに言ってみた。正直な所、この特等席での見物に何故呼ばれているのか皆目判らない。鬱病で療養中の身であった私が腰に実銃を携え、オフィスを持ち、秘書までいる状況が判らないのである。夢であっても、その辺の経緯ってもんが無いとなぁ。パイプ、ストレートじゃなくてベントにしておけば良かったかなぁ。

「まだだと思いますよ。詳しい資料が揃ってません。外事課と調査3課から報告は来ていますが、見た通りの現況だけですので。」

あー。そのIBMのノートPC良さそうだなぁ。なんでもすぐに出て来るのね。便利だよなぁ、それ。
「すると、なんだろうね。私がこの銃で突入して犯人と戦うのかねぇ?」

ダイ・ハードのマクレーンみたいに。あるいは、自分ではやらずに優秀な部下がか?

「それは無いですよ。死んじゃいますもの。」

うむむ。それは確かに。ヒーローでなくて良いのは気が楽である。どう考えてもあの連中を相手に1人で何とかしようと思う方がおかしい。既に1000人近い優秀だった特殊部隊が、あのビルの中に入ったものの、何の音沙汰も無い。ちょっと前までは銃声も中継された電波に乗って聞こえてはいたが、それも無く、おしまいにはあのミサイルだ。夢ではあっても、そうそう簡単に片付きそうもないな。

おっと、ハンバーガー喰うの忘れてた。あっちの方ではおにぎり喰ってるのもいるから、いいよなぁ。うむ。グランマックは食いでがあって良い。コーラも冷え具合がなかなかよろしい。んー。まいうー。
おっ? そう言えばウィルスの件はどうなったのだろう? まぁ、チシリツ100%なんてのはエボラしかないだろうな。それも空気感染しやすいザイール型。あれはキツイぞお。ん。ひょっとするとアイボリーコースト型の変形種って事も有り得るしな。どれにしてもキツイなぁ。果たしてビルからどうやってバラ撒くんだろう? そんな危険な物をどういう形で持ち運んでいるんだ? P4施設だって扱いは厳重だしなぁ。

「何をぶつぶつ言ってるんです? ハンバーガーが途中で止まってますよ?」

「いや、ウィルスはどうしたかと思ってね。危険なウィルスなんか、簡単に持ち運べないだろうと思うんだけど…。」

「そうですね、その件については情報がありません。まだ確認出来ないですから。」

んだ。激しく同意。加藤さんキレるねぇ。優秀な秘書とはこーゆー物だ。はっはっは…。

笑っている場合ではなく、酷く深刻な状況に進みながら、話は次回に続く…。

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