おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

そんなので勝てるのか?

2004-10-31 21:43:51 | 我思う、故に書くなりよ。
残念な結果に終わった日本人人質事件だが、途中、代わりに2人分の遺体は見つかった。

と言うか、現地に対策本部を作ったところで何も出来ない事がハッキリと判ってしまったワケだし、全ての頼りは「駐留米軍」って事も判ってしまった。だが、これは致し方ない。人的情報網が構築出来なければ、かの地で日本政府が犯罪組織と対等に渡り合うなんてのは不可能だし。何もしてないと国民から突き上げられるのもなんだし、見える形で現地へ行ってみたって事だろう。中東では日本でさえ、その程度にしか動けないワケだ。それはさておき…。

問題なのは、東洋人なのか西洋人なのかもわからん米軍連中に頼るほか無いと言う所と、そんな連中がイラクで勝てるのか? って事だと思うんだが…。

まぁ、遺体の様子についてはどこも詳しく報じていないので、めっためったのぐっちゃぐっちゃだったのかも知れないが、それが「お探しの日本人」と、話を持って来る時点で政府機関としてはかなりダメだろう。それなりの「情報」って物を提示してあるハズで、結果として人違いって言うか、人種違いなワケだから、そんなの圧倒的にダメダメじゃないか。

それとも、そんなのでも武器さえあればなんとかなるのがイラクなんだろうか? 

んなワケないな。そもそも、民兵がいるなんて事自体がアウトっぽい。正規イラク軍はなんとかしたものの、民兵がなんとも出来ない。宗教指導者に民兵の押さえ込みをなんとかして欲しい所だが、宗教以前に地域の部族って構造上、私利私欲が絡んでくる。

で、これに「外人部隊」のアルカイダ系がわんさか混じって来るもんだから、収拾の付け様が無い。簡単に言うと「泥沼化」なワケなんだけれど、武装して無い「一般市民」と「武装している民兵」の区別が付かない所に「恐怖」がある。

普通、街中で自動車が爆発し、死者が転がると、救助に駆けつける者とか、人だかりが出来る。日本でもVサインしながらテレビに映るのが必死なヤング・ガイが多いが、死者を引きずり出して、橋の上に吊るし上げて大喜びする群衆はなかなかいない。これがイラクでは当たり前にいるんである。

どこから持って来るのか知らんが、平気で自動小銃を撃ち鳴らし、対戦車ミサイルなんかも担いで、子供も混じってフェスティバル&カーニバル状態になってしまう。極、当たり前に自動小銃が生活にあって、それが治安に携わる者でもなんでもない所がスゴイし、それに対して誰も異を唱えないのである。
誰でも銃さえあれば、すぐに民兵として戦闘出来る、素晴らしい環境であるのがイラクである。何か抗議のデモでもあれば、必ず10人位は自動小銃持ってる。それが、デモ隊参加者であって、治安関係者でも軍関係者でもない。そういう所だと言う事を、改めて知っておかなければいけない。

簡単に「平和」なんて言っても意味無いところだって事だよ。自分の平和の前に「神様」の平和が先だし、イスラムの教えの拡大解釈が満遍なく行き渡ってる所だし、こっちの「平和」を押し付けても無理なワケだ。フセイン政権を倒しても、拡大解釈の成れの果てである「テロリスト」連中を、あっちの国の人達の考えで掃討してくれないと、話は進まない。こっちの考えで掃討しても、あっちの人は理解してくれないワケだからね。

それが出来るかどうか? イスラムの世界でイスラムの異分子を解決出来るか否かって事が、イラクはもとより、世界で求められてる事かもしれない。そうでないと、イスラムの教え自体が世界から敬遠されてしまう。無為に人を殺していい教えでは無いにも関わらず、イスラムを標榜してテロを続ける異分子を自浄努力で解決しなければ、平和もへったくれも無いんである。

アメリカが軍事力で解決しようとしているが、それでうまく行けば手っ取り早くて、それでも良い。だが、ザルカウイもビン・ラディンも健在である…。して考えると、今回の事件で露呈したダメさ加減で、やっぱり連中で大丈夫なのか不安でもある。

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