・・・明治の初めころ、いろんな言葉を日本語にするときに、翻訳された言葉が日本の社会の発展を支えてきたということはよく言われています。
一昨日の新聞の宗教学者のエッセーにRELIGIONを宗教と云う言葉にしたのは失敗だったと書いておられた。
記事の詳しい内容は忘れたが、日本人の宗教と云う概念の中には、いわゆる、RELIGIONの内容以外にたくさんの意味が含まれているという。詳しい単語等は覚えていないので、その真意は理解できていないが、確かに、そういうことはあったことは、なんとなく理解できる。
今回の天皇の退位と即位の儀礼は宗教と云えばいえるし、そうではないとも思う。現に今日の新聞記事によると神道以外の宗教の関係者が、今回の退位・即位の儀式は政経分離がされてないと抗議していたらしい。
RELIGIONで考えたら、即位儀式は神道の伝承儀式であることは間違いない。発生からして、天皇家の伝承儀式なのである。
しかし、日本の国家の象徴の交代式と考えれば、これは国家機関の儀式と考えられる。
そんなあいまいさが入り混じるところが日本的で重要で私的には面白いところなのかもしれない。