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馬蹄轟き、砂塵舞い上がる~曽我梅まつり流鏑馬

2017年02月14日 | ニャロメJr.

真田丸の影響で侍ごっこが大好きになったチビ太に、本物の流鏑馬を見せてやろう、と小田原曽我梅祭りで行われた流鏑馬の演武に行ってきました。想像以上の大迫力とエンターテイメント性、楽しかった。一度行ってみてください、おすすめです。

2017 流鏑馬@曽我梅林 競射成功!



流鏑馬とは、疾走する馬上から的に鏑矢を射る、日本の伝統的な騎射の技術・稽古・儀式のことを言う。馬を馳せながら矢を射ることから、「矢馳せ馬」と呼ばれ、時代が下るにつれて「やぶさめ」と呼ばれるようになったといわれる。【WIKIより】

梅まつりの流鏑馬は御殿場線下曽我駅近くの田んぼの中で行われます。各方で情報をとると、開始は13時ですが10~11時には最前列の場所取りに行かないとダメだよ、と書いてあります。会場着は10時40分でした。馬場の長さが218mあり、一の的、二の的、三の的が等間隔に配置されています。真ん中に櫓がたっていて、その正面に二の的があったのでその正面にしました。他の場所の最前列、とくに三の的近辺はすでに趣味のカメラ人が場所ととっていたので、なぜだろう?と思いつつ場所とり。後でわかったのですが、カメラマンは正面から逆光を嫌い正面の二の的ではなく端の三の的から騎手を狙ったのでしょう。


観戦者からみれば、真正面がよいです。そんなわけでチビ太にとっては特等席。


登場するは武田流の皆様。三浦海岸の砂浜で時々お馬さんを見ますが、そうだったのか。


まずは顔見世的な行列が前を往復します。タイミングよくアナウンサーが解説してくれるので、流鏑馬の知識を得ながら観戦もできてナイス!


馬がどんな特徴で、どんな出自なのか、名前の由来は・・・と細かい解説が入ります。
例えば、この馬は八竜
競走馬になる前はメジロブリット、そうあのメジロマックイーンの孫だそうです。

[以下、メジロマックイーンのHP より]
日経新春杯(GII)を制したメジロランバダとの間に生まれた、メジロ牧場渾身の配合馬。生まれた当初から池江泰郎厩舎に入厩することが決まり、メジロ牧場による芦毛の親子4代天皇賞制覇の希望が大きく膨らんだが、残念ながら彼は走ることが大嫌いだった。競走馬として相応しくないおっとりとした気性は、撮影用にはぴったりということで、今は映画などの撮影に使われる専用の乗馬となっているという。


諸役の皆様が持ち場につくと、素馳(すばせ)といって矢をうたずに馬場を一回全力で駆け抜けます。馬蹄とどろき、砂塵まいあがり、すごい迫力!

いよいよ本番です。




目の前を馬が通り過ぎた時、ちょうど西風が舞い上がって砂塵が観客席にも飛んできました。まさに「砂かぶり」、すごい迫力。




なかなか当たりません。




当たらないだけに的中したときは観客が盛り上がります。

そりゃ当たらないでしょう。なぜならば
■ 馬は時速40kで駆け抜ける
■ 騎上は揺れる。石畳区間を自転車で走っているような。
■ 流鏑馬は「立透かし」といって立って射る、世界的にも珍しい難しい技法。立つために上半身の上下動が少ない。
■ 一度射つと、すぐさま矢をとってつがえ、狙いをさだめてうつ・・・これを①②③のなかですばやくやらなければならない。

失敗した回を見ると、難しさがわかります。矢をつがえるも遅れてまったくねらえない、的自体をやり過ごす、ということもたまにありました。


使われる的も、三種類あります。
最後の土器三寸は、的が小さい上に、当たると土器が割れて中の切紙がパァーッと舞います。観客はなかなか立ち会えないその瞬間が自分の目の前で展開するのを期待して待つのです。

5人の射手が挑戦しますが、一人目、二人目、三人目・・・いずれ全て失敗。的を支える紐をかすめたのはあったらしいですが、とにかく当たらない。射手が目の前を駆け抜けるたびに、観客の期待がため息に変わりました。

そして最終射手、乗る馬は、秋月。今回の馬の中で一番速い。体感的に他の馬より1.3倍速い。このスピードで当てるのは至難の業。

そして・・・








当たった~!


終了後、お友達家族と合流。


さっそく戦いが始まります。


親は話しに夢中で子供ほったらかし。


「抜くか?」
「抜け!」
と、決闘していました。


あ、最後に梅が満開だったことを報告いたします。

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