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神奈川グランフォンド再び。林道つなげて4144mアップ

2017年02月21日 | 長距離

山を独り占め


日曜日、珍しく一日外出許可がおりたので(チビ太風邪により登山断念)、ロングに行ってきました。
前日、どこで脳内シナプスがつながったのか、何年も前に神奈川グランフォンドと銘打って走った過酷なコースを思い出しました。
神奈川の林道オールスターをつなぎにつないで160km、累積獲得標高4000m越えのこのコース。
厚木市七沢近郊で入山すると、数時間後丹沢湖周辺で再び人里に下りるまで信号はほぼゼロ。つなぎの区間に平地は皆無。
全面舗装ではあるものの、荒れた路面や落石を避けながらのダウンヒルは全くスピードが乗らず、平均速度はどんどんおちて驚異の17.7km/h。おっそ~。
一児の父としてサドルの上に9時間半以上座るのはどうかと思いますが、苦しみながら完走、そして6000カロリー以上消費に成功したのでありました。
足柄峠、ゴルフ場区間はほんとうに苦しかった・・・

なお、林道コースで長時間走行する場合、不測のトラブルに対応するために以下の二アイテムを追加しておきましょう。
予備タイヤ(←サイドカットパンクのリスク)
予備チューブ(←いつもよりパンク確率アップ)
とはいえ10年以上この林道通ってますが、パンクはありません。
いいですか~金澤さ~ん。予習しておきましたよ~。

それではレポート入ります!

自宅→七沢
体力温存しながら厚木へ。このルートは通勤ルートなので面白くない。会社の北門をかすめて森の里を通過し、七沢へ。
森の里の中にはちょっとした登りがあります。

七沢温泉→日向薬師(薬師林道)2.1 km、7.6%

やっと日が昇った。


まずはアペタイザーとして七沢の裏山を登ります。

日向薬師→子易(日向林道から仁ヶ久保林道)3.3 km、8.9%
日向薬師、三重の塔を通り激坂で評判の日向林道へ。16%以上が延々と続きます。
林道ゲート手前のコンクリ舗装の激坂区間、駐車場にまだ登山客が来ていない時間だったので、駐車場の幅いっぱいをつかって蛇行し登りました。
ゲートをくぐると斜度が少しだけ緩くなります。頂上で仁ヶ久保林道へと左折。きれいに舗装された林道をダウンヒルして、子易の集落にでると・・






ありましたありました。猪鹿肉業者。今日は猪の毛皮が干されていました。ジビエ肉はどこに出荷されるのだろう?
真田丸の昌幸大殿を思い出しますね。

子易→蓑毛(浅間山林道)5.5 km、5.7%
日向林道が終わるときっつい林道はしばらくないので林道ヤッホーサイクリングを楽しみます。無人。
ヤビツをちんたら登っている時に知り合いに猛スピードで抜かれたらどうしよう・・・
稜線に出たら蓑毛にむかってクネクネ道をダウンヒル。

蓑毛→表丹沢林道入り口5.3 km、6.3%
ここからはヤビツ正式ルートの区間を走ります。すでに足はスッカラカン、無理のないペースで34-27Tをクルクル回して乗り切ります。ヤビツは最近杉林の伐採を行っているので、一部の風景が大変開けてよいですね。
このコースの良いところは菜の花台から頂上までの中間地点あたり、林道の入口で登り区間が終わることです。もう目を吊り上げて登る必要はありません。


表丹沢林道入り口→大倉(表丹沢林道から桜沢林道)
林道に入ると、オレンジ色のベストを着たハンターのみなさんが100m間隔で立っていました。時折富士山が木々の梢の間から見えます。
菩提の町へ急こう配の桜沢林道をつかって下山。しばらくレアな一般道を満喫します。



大倉→秦野峠入口(三廻部林道)5.5 km、5.2%
大倉からは三廻部集落を経由して再び山深くへと入ります。途中で野焼きをしていました。
馬術クラブがある中山峠経由で行くか、三廻部林道でいくか迷いましたが無駄に登る後者を選択。三廻部林道は展望もなく、誰にも見向きもされない超マイナー林道です。
そのためよく犯罪者が仏様を捨てにきます(恐怖)。なんかでそうで怖いな~と周囲を警戒しながら鬱蒼とした森の中を走っていると・・・
ガサガサガサガサガサッッ!!!
出た―

路傍の茂みから鹿さん登場。
私をハンターと間違えたか、必死のていでかわいいお尻をプリプリふって逃走開始。
こちらは下りなので、労せず追走します。500mくらい追いかけっこをして、鹿さんは道路わきの森に逃げ込んでいってしまいました。

秦野峠入口→秦野峠(秦野林道)5.3 km、6.4%
ここからは林道天国、秦野峠です。まずは休憩ポイントの橋を目指す。


到着。ここはいつ来てもいいですねぇ。山の独り占め感がはんぱない。

一度秦野峠のピークにでて、高度を下げ、登り返してブッツェ平へ。




ここが本当のピーク。富士山と丹沢湖がきれいに見えました。まさに神奈川県林道の王様!

秦野峠→駿河小山
秦野峠を登りきると、次の足柄峠までしばらく登りはありません。丹沢湖から山北までは下り基調もあってあっという間に到着。
駿河小山のコンビニで大休憩。ぺヤングを食べることにします。なんでロングライド中のぺヤングはこんなにうまいのでしょうか。ソースの塩気が疲れた体に染み入ります。ぺヤングを食べるためのロングラインドというのもありかもしれないな(意味不明)

駿河小山→足柄峠13.5 km、4.3%(核心部2.4 km、10.0%)
さて、問題はここから。このコース、秦野峠まではなんとかなるんです。問題はここから。足をつかいきった状態で山二つ、1000m以上登ることになります。
これがつらいんだ。このコースを走り出したことを後悔しましたが後の祭り。
特に足柄峠をこっち側から登ると、東名高速を越えてからの3kmが地獄。まっすぐの激坂がゴルフ場を貫き、足を休ませる場所が一つもありません。
何度か足をつこう、ここで楽になろうと悪魔がささやきますがなんとかクリア。もうここらへんまで来るとゾンビとなって登ります。
おいらもう歳だし、ツーリング用におばあちゃんギア、34-30Tとかにしようかな~とか悶えながら考えていました。


富士山は隠れてしまいました。

苦しみを紛らわせるため、足柄峠からスマホのスピーカーをONにしてチャイコフスキーのバイオリン協奏曲をかけていました。音楽があると苦しみが紛れてよいですね。
近くでショットを打とうとしていたゴルファーがびっくりしていました。



なんとかして足柄峠を攻略し、地蔵堂へ下ります。このあたりは北斜面になっていたので、結構寒い、一番のボス足柄峠を料理したので、後は楽勝。・・・と思っていましたが今コースの最高標高地点はこれからでしたw

足柄峠~地蔵堂→仙石原(黒白林道から金時林道)7.2 km、6.2%
いよいよ最後の登り(というのは嘘でしたが)、金時林道に差し掛かります。
勾配のきついところは足柄峠ほどはなく、一般車の通行は皆無ですのでマイペースで登れます。ですが北斜面で日もかげってきてかなり寒い。


そしてとうとう雪まででてきました。ただし雪がつもっていたのは少数の北斜面日陰のみ。通行止めにはなっていませんでした。

仙石原→箱根湯本
ここまで来たら後はもうちょい。ただしまだこの時点で獲得標高はまだ3700m。これは何を意味するのでしょうか・・・
仙石原から芦ノ湖に抜けるのに、仙石高原というところを通過するらしいです。ええ、高原です。登りますよ。
ここまで来ると登りに対する感覚がマヒしてきました。


そして芦ノ湖畔のサイクリングロードで無事4000mを達成!後は旧道をくだって、自転車仲間が待つとされる湯本の温泉に向かいます。
(結局仲間に会えませんでしたけど。)


距離 168.4km
移動タイム  9:30:34
獲得標高 4,144m
平均 17.7km/時
心拍数 140bpm
カロリー 5,973

体重は減ってない

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