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"It never gets easier, you just go faster."

チビ登山第75座檜洞丸 霧氷と青ヶ岳山荘

2018年01月22日 | 登山


2018年初のチビ登山は静謐なる西丹沢へ。



父「今年最初のお山はどこに行く?陣馬山?搭ノ岳?蛭ヶ岳?らくちんな山にしとく?(おそるおそる)」
チビ太「蛭ヶ岳!!!山小屋っ!
一月から飛ばすねぇ~。

焼山から行くか(始発で行ってもバス間に合わない)大倉から行くか(ピストンはつまらん)で迷いましたが、ユーシン渓谷から取り付けることを思い出し、玄倉へ。

しかし、玄倉でバスから降りると悪いニュースが。


ユーシン渓谷が崩落して通行止め。早く言ってよ~(バスは出発し、取り残されてしまいました。)

予定変更、ルート図を確認、どうやら石棚山から檜洞丸に行けるらしい。この山はどこから登っても急登なので、なかなかタフ。しかもアプローチにバリエーションルートを使ったため、二組としかすれ違わない、静かな山行になりました。

夜景を見に西丹沢の奥地に来たわけだが、標高1600m以上は霧氷の森!白銀の世界で海老のシッポもありました。それにしても🐧

そして当日の連絡で転がり込むことになった青ヶ岳小屋はほんとうにすばらしい雰囲気のランプの山宿。夜更けまで女主人ともう一人のハイカーS木さん、チビ太を4人でこたつを囲んで山談義。チビ太は大人二人にゴジラ怪獣学を講義してました。消灯は8時半。

起床は4時だが寒すぎるので二度寝、結果10時間睡眠。まさかの山で睡眠負債完全返済。

翌朝、天気はガスっていましたが、音ひとつないマイナス5℃の山頂で昨日出来た霧氷に覆われた白銀の世界を楽しみました。そして下山途中に鹿を6匹も目撃。

霧氷は頂上直下の1500mから上だけ。二日前に着氷して、普通は溶けてしまうらしいですが、ここ数日は気温が低く凍結が続いて成長したそうです。いいもん見た~❄️

出発時刻/高度: 08:28 / 329m
到着時刻/高度: 10:57 / 544m
合計時間: 26時間29分
合計距離: 16.13km
最高点の標高: 1588m
最低点の標高: 327m
累積標高(上り): 1677m
累積標高(下り): 1455m

天候 曇り→ガス→太陽が見たいよう→晴れ間→晴れ
歩くペース 0.9〜1.0(標準)

初日 5時間10分 休憩 57分 合計 6時間7分
S玄倉駐車場08:2808:41大野山沢合流点09:01小川谷出合(白井平)09:44西丹沢県民の森駐車場10:2012:23中ノ沢ノ頭12:2912:43石棚山(デシチノ頭)12:4813:15新山ノ頭13:26白ザレノ頭(白崩レノ頭)13:46テシロノ頭(手白頭)13:5013:55石棚・同角分岐点13:5614:11ツツジ新道・石棚山稜分岐14:27檜洞丸14:3214:35青ヶ岳山荘G

二日目 2時間3分 休憩 29分 合計 2時間32分
泊檜洞丸08:2508:36ツツジ新道・石棚山稜分岐08:4209:35展望台09:4610:17ゴーラ沢出合10:2310:46ツツジ新道入口10:4910:53西丹沢ビジターセンター10:5610:57ゴール地点泊

コースタイムについて:二日目は3時間もあれば余裕だろう、となめてかかっていた。ふたをあけたらバスの時間ぎりぎり、最後の1時間はハイペースで飛ばしました。バス出発二分前に滑り込み。

コース状況/危険箇所等:玄倉からユーシン渓谷経由で蛭が岳へ行く予定でしたが、17日に発生した発電所近くの林道崩落のため、急遽予定変更して石棚山経由で檜洞丸へ。
玄倉から石棚山はバリルートだけあって道迷いしやすい。日中視界が利いていればテープを探しながら登れるが、視界が悪いときは道迷いしやすいのでは。

それでは、写真レポ開始~

      


小川谷出合(白井平)を左折、石棚山へ


仲ノ沢林道というらしい。終点まで自転車でいけるよ。
途中一人に抜かれ、あと一人とすれ違うのみ。心細くなるマイナーバリルートでした。


ヤマボウシのつぼみと思われ。これ、食べられるみたいですね。一説にはマンゴーに近いとか。まじっすか。


西丹沢県民の森に来ました。


キャンプをしているファミリーがいました。


県民の森から急登が始まる。いきなり道迷い。


トレランのお兄さんにあっというまに抜かれました。


ほんとに平地がない。尾根筋に乗っかったら最後、標高差1000m以上を一気に登る。


『鹿さんみたいな木がいるよ!』


やっと急登が終わり、一息。


石棚山。2時間ぶりの平坦路とのご対面に父子感動!
『お~い、地面が平らだぞ~!!!』
『平らスゲー!!ボクの足の裏が喜んでるよ、おとうさ~ん!』


メインルートに合流すると木道の階段が。すこし人里っぽくて安心する。


え~と、これは?
木の実をくわえてる。


冬は枝しかないから小鳥が見つけやすい。


だんだん木々の枝に氷がついてきました。


そして、山容がどんどん白くなっていき・・・


一気に霧氷の世界へ!




すごい(寒い)




頂上が近づいてきました。








檜洞丸 1601mに到着。山頂に誰もおらず、景色もゼロでえらく寒いので、即去り~w


枝を揺らして人口雪遊び


ミニ海老の尻尾




夕暮れ。山頂から富士山を狙いますが、終始ガス。
あきらめたところ、チビ太が『あ、あ、あ、あ!!!見て!』
30秒だけ一瞬晴れました。






自宅からドラえもんの歴史の本を持参し、宿にいたS木さんい『犬養毅』を解説するチビ太w


チビ太火起しを手伝う。幼少のころから火に接すること、大切です。


ランプの下のコタツに小屋の住人がみんな集まって、おしゃべり。


夕食はカレー(^^)v


小田原方面




相模原・八王子方面




朝の最低気温はマイナス4~5℃


おでんBreakfast




よい思い出だったので記帳(落書き?)させていただきました。
漢字忘れているな・・・


山小屋経営のあれやこれを、たくさん教えていただきました。
おねーさんのお父さんが青ヶ岳小屋を立てたこと、第一次登山ブームのころ、定員25人の小屋に200人が泊まったこと。人の往来がすくない西丹沢で小屋を営業するには、週末が中心になるが避難小屋としての機能を持たせるために平日は鍵をかけずに登山者の善意を基に性善説で運営していること。運営について、性善説でやるべきか性悪説でやるべきか母と娘の間の葛藤。山のトイレは2000万円以上建設にかかるはずなのに、チップの100円をケチる登山者がいること、等々。等々。
山小屋のある意義を、登山者はもう一度立場を変えて考えてみるべきですね。

別離はゴジラポーズでw


頂上はほんとうに寒くて静か。なにやら動くものの影が・・・




山頂付近には6頭ほどいました。朝ごはん探していたのかな。


下山は急登を下る。登ってくるハイカーはみんな苦しそう。頂上の霧氷情報を伝えて励ましました。


だんだんバスの時間が怪しくなってきたので急ぎ下ります。


ゴーラ沢まで来た。バスの時間まで後35分、コースタイムはここから40分。ヤヴァイ!


最後の20分はハイペース。チビ太よくぞついてきた!


西丹沢、気に入ったかも?