二日目だよ(パパたちにとっては三日目)!
今日で森の生活はおしまい。明日には山を降りるよ。だから、近場でゆっくりする1日だよ。
おとうさんは朝からゆっくりできずにランニングをしていたみたい。朝起きたら汗だくで外から戻ってきたよ。
どうやら、朝のジョギング中にいいところを発見したみたい。
みんなで亀とカモノハシがいるという、イサカ川につながる熱帯雨林の中のトレイルを歩いていったよ。
宿にチェックインするとき、ホストのデービッドさんが、「この時期には珍しく、ず~っと雨が降っているから、ヒルがたくさん出るよ~!」と脅していました。
だから、みんなヒル除けスプレーを靴に吹いてはいたんだけれど、それでも靴下なしででかけた人が数名いましたね。この後どうなるんでしょうか?
熱帯雨林は、外がどんなに豪雨でも、森の天蓋(キャノピー)が傘代わりになってくれるんだ。緑が本当に深くて、恐竜が生きていたジュラ期や白亜紀は、こんな森が地球上にひろがっていたのかな?って思ったよ。
ぬかるんだ泥道を、行き手をふさぐ「コダー鳥(Brush Turkey:野生の七面鳥)」を追い払いながら歩いて10分くらい、川縁に着いたよ。
ここは足場が悪く、増水していてあまり立っている場所がなかったの。だからみんな狭いところにじっとしていたよ
「(ヒルが静かに靴底から這い上がる音)」
この後パパが岩場でずっこけて泥だけになってプンスカしていたよ。
僕はお相撲力士さんが塩をまくくらい景気よく亀さんの餌を川にばら撒いたよ。
この後、一旦つりーはうすに帰ってから近くの町で出かけようとしたんだけど、ばーばが、
「ヒルにさされた~!血がとまらな~い!」と助けを求めていたよ。
そうしたら、
「ありゃ~おれも刺された!」とお父さん。
「あ、ここにもいる」
「だれだサンダルで出かけたの!サンダルの中見たらヒルだらけ!」
「うわっ!靴下のなかにウジャウジャ!」
「燃やせ~燃やせ~暖炉にくべろ~!」
「血がとまんな~い」
とみんな大騒ぎ。
でもね、日本の丹沢のヒルと違って、おーすとらりあのヒルはすごくちっこいの。現地の人に後で聞いたら、
「蚊にさされるようなものだよ。吸われたらつまんで、ポイ!」
だから、あんまり心配しなくていいんだよ。でも、翌日に靴をみるとまだひっついて生きていたりするから気持ち悪いね。
ヒル騒ぎも一段落したので、近くの町へステーキを食べに行くよ(お目当てのステーキレストランはお休みだったけどね、おとーさん)
宿から普通の舗装路で行けばいいのに、凸凹の砂利道、大雨のあとで水溜りだらけの農道を通って行ったよ。車内からは大ブーイング。お父さんはニヤニヤ。
隣の隣町まで車で30分だけど、ずいぶん長旅だね、とはじーじのコメント。
「ゆんがぶっら」の町に着いたよ。Nick's Restaurantはお休みだったので、マスターに奨められたQuican Cottage Caféに行ったよ。ここが当たり!
バルコニー席で、地元のおじいちゃんおばあちゃんと一緒のメニューを楽しんだよ。マスターに、「ぼく小麦アレルギーだから、日本からもってきた”きび”でできたパスタにかけるソースをちゃっちゃと作って下さいな~。」
とお願いしたら、本当にボロネーゼソースを作ってくれたよ。「さんきゅう」と言ったら、「ノウ・プロブレッム、マイッ!」と答えてくれたよ。
牛乳飲んだらお髭がはえちゃったよ。
後は宿に帰ってのんびり・・・と思ったら、ママが宿の人から、すぐそこにPlatypus (カモノハシ)が見られる場所があるって聞いてきたよ。
それがここ。看板には、「忍耐が肝心。とにかく我慢強く待ってね。」
と書いてあるよ。プラティパスさんはすごい臆病なので、なかなか水面に出てきてくれないんだ。大体20-30分待つんだよね。
でも、10分くらいしたら葦の茂みの近くからプカリ!と浮かんできたよ。ラッキー!
そして2回ほど息継ぎして向こう側の小川に消えていったよ。
「いや~よかったね~こんなすぐに見られるなんてラッキーだよ。」
「あれ、じーじは、見た?」
じーじ「見てない。」
・・・じーじが悔しそうだったので、30分延長決定です。
お父さんはせっかちなので、近くの広場にいって僕とゆいちゃんと遊んでくれたよ。広い野原は楽しいね。
すごーく大きい枯葉がたくさん落ちていたので、お化けになってばーばを追い回したよ。
こうしている間も、じーじはじ~っと釣り人のように川の土手の近くにたってカモノハシさんがでてくるのを待っていたけど、結局プカリプカリと浮かんでいるのは亀さんだけ。残念でした。
じーじだけ後ろ髪を引かれながら、宿に帰るよ。
帰り道の途中に、Curtain Fig Tree(絞め殺しイチジクの木)があって、そこにも寄ったよ。去年はじめてきたときは、何もかも初めてだったけど、今年は去年の経験をある程度生かして面白い隠しスポットをたくさん巡れて楽しいね。
でっかいカーテンのような面白い木だったな~!
この後は最後の晩餐に備えて隣町、「みらんだ」のスーパーでお買い物。スーパーは日本にもある「SPUR」だよ。おっきなオージビーフの「りぶあい」をお父さんは買っていたよ。
スーパーの中で駄々っ子になってしまったら、お父さんにひょいと抱っこされて表に連れて行かれたよ。
人生初ポルシェだよw
隣のおばあちゃんが「2ドルだって!2ドル!」って皮肉をいってたよ。
さぁ、熱帯雨林での最後の晩餐だよ。
お父さんはビールを飲みながらBBQを始めたよ。
いいところでしょ~
これがメイン料理のペヤングだよ。
これがサイド料理のリブアイステーキだよ。
ぽっさむさんの家族もお別れの挨拶に来てくれたよ。
ワラビーさんも、バイバイ!
また、遊んでね。ポッサムさん。それまでは、日本でオッサムさんと遊んでるからね。
お客さんのノートで、デンバーはボールダーの10歳の女の子のメッセージが書いてあったけど、本当にその通りだよね。
移住したい。