アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

オキクルミ伝説(二風谷フィールドワーク4)

2007-11-05 09:49:29 | インポート
先週に二風谷フィールド・ワークの「ノカビラ」のことをUPしました。

石坂啓さんのマンガ「ハルコロ」にも触れましたが、原作が本多勝一さんだったので
ちょっと留萌の図書館へ行って調べて見たら、「アイヌ民族」(朝日新聞社)に
オキクルミの話がノカビラの写真付で掲載されていました。

その後の話も載っていたので続けます。


オキクルミが怒って神の国へと引き上げるとき、
彼はアイヌをあわれんで「留守番の神」を作りました。
ノヤ(よもぎ)を束ねて人の形にして、ノヤウタサプという大変強い神を作りました。
ノヤはアイヌモシリで最初に生えた草なので、どんな魔物よりも強かったのです。
さらに、このノヤウタサプには胸と両手足に五つも心臓(おきを清水にひたして作った炭)が
あり、五倍の強さを持っていました。

ノヤウタサプは現在の平取町の川向こうにあるアベツという丘で、
そのおかげで沙流川流域は病神も避けて通る。


と、いう内容でした。 (前掲書P.48,49)



暑寒別岳をのぞむ


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