アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

マレウレウ 記事

2010-08-26 07:08:44 | インポート

旭川アイヌの歌を伝承している四人の女性グループ「マレウレウ」が初のミニアルバムを出したというニュースが入りました。
MSN産経ニュース(2010.8.21 12:00)
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/music/100821/msc1008211201001-n1.htm

アルバムは7月から全国発売されていますので、すでにお手元にある方も多いかと思います。わたしは自主制作CDを購入したものの全国販売ものはまだ買っていません。ヒサエさんが中身は同じと言われていましたから曲は聴きましたが、とてもいいです。今日、札幌に行きますので買ってこようと思います。
紙面の抜粋を引用します。

・・・メンバーは「アイヌに興味のない人がこのCDを持っている、という状況になってくれれば」と広がりを期待している。
 マレウレウとは、アイヌ語で「蝶」を意味する。11年前に結成されたが、4年前からはレクポ、マイ、ヒサエ、リエの20~40代の女性4人で活動している。
 アイヌ文化の伝承に力を注いだ川村カ子ト(かねと)を祖父に持つリーダーのレクポは、物心ついたころからアイヌの歌や踊りがごく近くにあった。それでも「忠実に再現するのは、なかなか難しい」と打ち明ける。
 「日本語とは発声が違うし、昔のテープを聞き取るだけでも大変。これ、どういう意味なんだろ、とか調べながら再現しています」と話す。
 初のミニアルバム「MAREWREW」(チカルスタジオ)に収められている曲は、ウポポと呼ばれる座り歌が中心だ。大勢が集まってお酒を飲んだりして楽しむときに歌うものだという。その中で、旭川市周辺で伝えられてきた6曲を収録した。
 これらの歌は、ウコウクという輪唱のスタイルを取っており、同じような節と言葉を一人一人、重ね合わせていく。「トランス状態になれるというか、とにかくかっこいいんです」とレクポ。 略
 「多くのミュージシャンがそうであるように、自分たちの音楽を伝えていきたい、という気持ちは強いですね。ちょっとなぞっただけの若い子の歌を聴いて、アイヌの音楽ってたいしたことないなと思われたら困る。観光の延長ではなく、純粋に音楽として活動したい。たとえばフジロックに出るとか」。マイがほほ笑んだ。

記事最後のマイさんは、過日のさっぽろ自由学校“遊”の講座でも言っておられました(2010/6/3 blog)。アイヌだからというのではなく、純粋に音楽として聴いてもらいたい、と。

毎年10月に北海教区内の牧師たちが集まって三泊四日の研修会が新篠津で行われますが、
その枠のひとつをアイヌ民族委員会が受け持たせていただき、アイヌ民族の方にお越し頂いてお話を伺う機会を持っています。
今年は思い切って、純粋に音楽を聴いていただこうとマレウレウの皆さんをお招きすることにしました。とは言いつつ、マレウレウの皆さんは多忙な日々を送っておられるので、全員が集まれないかも知れませんが、唄の解説や古い時代に唄われた音声資料などを紹介頂きながら音楽を楽しみたいと思います。
10月13日午後4時から行います。




先日の「アースディー紋別」の産廃施設予定地視察の時の夕方の写真
撮影のために立っている場所は、「アースディー」会場から見えたはげ山(砕石所)の頂上。
夕焼けがきれいでしたが、その足元には山が削られてとても痛々しそうでした。木を切り、山を削るということは当然、山の保水機能もなくなるということで、近年の大雨でどれほどの影響が出ているのかが心配になりました。この工事現場もリテック社が行っているとのことですが、視察に同席された方が同社の方に、前回の大雨で避難勧告が出たようなことを訴えておられたのが耳に入りました。お年を召された方は避難されなかったということも。
この山の裏側が産廃施設予定地となります。


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