アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

アボリジニ 「裸足の1500マイル」

2008-06-27 09:56:44 | インポート
一昨日から頭とPCを駆使して、先住民族サミット会場に掲示する先住民族ゲストと各国の状況を書いたパネルを作るべく奮闘しています。
資料も目を通しながら拡大し、余分な端を切り、ラミネートをかけての手のかかる作業をこつこつとしています。
一昨日は札幌からわざわざ友人が駆けつけてくれて手伝ってもらいました。
HELPを出したいところですが、留萌に来て頂くにはみなさん遠方すぎて
(って、わたしが皆から遠く離れて住んでいる!)、声をかけられずにいます。

単純作業に入ってからは、「裸足の1500マイル」を久しぶりに鑑賞しながらオーストラリアのアボリジニの現状レポートを読みました。
1788年、大英帝国が植民地とした後、アボリジニたちは土地を奪われます。
さらに、こども達(特に白人との混血)を親から引き離し、保護施設にて養育するという政策を行ないました。アボリジニを人種的に抹消する政策が広く行なわれたのです。
(映画の中で、施設長が「無知で野蛮なものたちを教育する」などと施設の目的をいうせりふがありました。)
映画の主人公デイジーとモリー、グレイシーは実在の方で、親から引き離されて入れられた施設から逃げ、1,500マイルを90日かけて家に帰ったという実話を映画化した映画です。
このようなこどもを隔離し、教育した施設は1970年まであったそうです。
政府や教会が主導して行なわれたこの政策で、こどものおよそ1割が施設に連れ込まれ、彼(彼女)らのアボリジニとしてのアイデンティティーは喪失したと言われています。それらの年代の人を「盗まれた世代」と言うそうです。

アボリジニの現状レポート(先住民族サミット当日資料にも掲載)には、‘08年2月にオーストラリアのケビン・ラッド首相がアボリジニに対して公式謝罪したことと、その謝罪演説が掲載されています(先住民族サミット終了後に、紹介させて戴きます)。
日本も謝罪を!

先住民族サミットには関係者も含めて、100名を越える先住民族の方が来られるといううわさ。
わくわくですね~

さて、パネル作成の続きだ。
今度は「クジラにのった少女」観よう。その次は「ラスト・オブ・モヒカン」、「氷海の伝説」、「ホビの予言」・・・
まだまだかかるかな・・




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