アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

アイヌ遺骨返還裁判 第2回口頭弁論

2013-02-06 12:51:50 | インポート
アイヌ遺骨返還裁判 第2回口頭弁論が2月8日(金)午後2時から札幌地裁8階802法廷で行われます。
内容は市川守弘弁護士の意見陳述です(30分間)。
その後、裁判の報告会を2時45分から、弁護士会館5階E室で行います。
皆さんの傍聴をお願いいたします。
(4月に裁判長が変るとのことで、原告の小川隆吉さんの意見陳述は第3回公判に変更)。


2月2日に、「第16回アイヌ語弁論大会 イタカンロー アイヌ語で話しましょう!」を北海道大学クラーク会館講堂へ見に行ってきました。
子どもの部14名。みんな一生懸命に準備してきたことが伝わりました。長い伝承を覚えて発表した子もたくさんいました。3~4歳の女の子が舞台にあがった途端に自己紹介から物語へとスムーズに語り終え、その後に6歳ぐらいのお兄ちゃん(でしょうか?)が、どっしと座って長い物語を語ってくれたには感動。
とてもとてもよかったです。
口承文芸部門は帰宅の都合上、6人目が終わって休憩に入るまで聞かせて頂きましたが、これまた長い物語をよく覚えたものだと関心するばかり。語り方がユニークなものから、迫力あるもの、逆に淡々と静かに語るものなど内容も含め聞きごたえがありました。
北海道新聞の動画NEWSでも短い記事と、ほんの一部が流れています(記者のIさん、小型ビデオをかまえていつも会場を動き、録画されています。ご苦労様です)。
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/video/?c=News&v=398182222002
昨年に比べて10組ほど多い43組の参加だった、と。弁論部門・口演の部は今年も聞けず残念でした。



北海道立近代美術館の特別展 アイヌ工芸品展「風のかたりべ」特別展も初日に鑑賞できました。
恥ずかしながら、管茶山の名を初めて知り、その収集作品もお初でした。1827年のもの。松浦武四郎も収集し所有していたのですね。昨年に訪ねた武四郎博物館には展示していなかった記憶がありますが。これも1845~58年のもの。古い作品に驚きました。
感動したのは、写真や映像では見た事のあった松井梅太郎さんのワニ熊の実物(藤戸竹喜蔵)。
また、彫りのすばらしいものが多く、その迫力に圧倒されました。藤戸竹喜さんの狼や熊は動物の毛並がリアル! 貝澤幸司さんの作品は若々しく斬新! 貝澤徹さんの作品もとてもよかった。
刺繍は若手の貝澤珠美さんのはやはり若々しさを感じましたし、川村則子さんの作品は初めてでしたが、新しさを感じました。
また、チカップ美恵子さんの作品は本当に細かくて色使いも素晴らしい。刺繍が浮き出てくるように感じました。チカップさんの作品は当センターにひとつ、それと個人所有がひとつあります。大切にしたいと思います。チカップさんとはカレンダーやTシャツの制作販売のお仕事をご一緒できてとてもいい思い出となっています。
まだまだ言い足りませんが、こんな感想しか言えません。是非、皆さんも足を運んで実物を鑑賞されることをお勧めします。
3月24日(日)まで。入館は9:30~17:00(入場16:30まで)

感動のあまり今回の作品集も購入し、センター所蔵としました。
ただ、作品集にある資料を見ながら、古い着物や、タマサイ、マキリなど、副葬品の盗品にまつわるものではないかという疑問が出てきます。
(作品集にはチカップさんの作品は入っていませんでした)


留萌の連日の吹雪

札幌雪まつりが始まっていますね。
これからさっぽろ自由学校「遊」連続セミナー 「アイヌ先住権とはなにか」第3回目(2月6日19:00~21:00)を聞きに行き、
チカホ北4条広場(札幌駅地下歩行空間)のパネル展・民具展示や、ロイトン札幌で開催しているToyToyライヴ・販売、そして、フチ工房 ピリカ作品展(バックストンビル2F 札幌市中央区北2条西3丁目)などを鑑賞して来ようと思います。

詳しくは↓「イヴェント情報ブログ」をどうぞ。
http://blog.goo.ne.jp/sakura-ive




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