アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

出会いはおもしろい!

2010-07-11 21:03:08 | インポート
9日に玉山神学生を名寄までお連れし、久しぶりに留萌に帰宅しました。
過去(2008/7/11blog)にも掲載しましたが、Sing ’Olamさん(台湾原住民アミ族、台湾基督教会総会副総幹事)の台湾原住民14民族についてのレポートからアミ民族、セデック民族の部分を紹介します。

***************現在、台湾原住民族は14民族で、人口は約47万人。
※ アミ族 Amis/居住地:花蓮台東の海岸平原。
   /人口:17万6千人/特徴:海洋民族、母系大家族族制、年齢階級、歌舞。/豊作祭。
※ セデック族Sedeq/居住地:南投花蓮の高山。
   /人口:7千人。/特徴:刺青と織物文化を持つ。
この度のオーィさん(アミ民族)は花蓮の村、ルビさん(セデック民族)は台東の村出身。お二人とも現在、大学院2年を終了したところなので、あと一年後には自分の村に帰って牧師をされるとのこと。
今回の研修がお二人にとって意味のあるものとなるように願います。


久しぶりに撮れたウサギ(やはり遠くてぶれています)。

アイヌ民族推進会議の開催状況を、たまにのぞいています。(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/ainusuishin/kaisai.html)
「北海道外アイヌの生活実態調査」作業部会は、第2回(4/16)、第3回(5/12)と開催。先住民族の認定についてや調査方法で細やかな論議がなされているようです。しかし、あくまでも議事概要ゆえ、詳しくはわかりません。デリケートなことですからどれくらいオープンにするかも配慮しているということでしょうか。ただ、その判断も含め、後日に明らかにしてほしいものです。

「民族共生の象徴となる空間」作業部会は第2回(4/27)、第3回(5/19)と開催していますが、議事概要はUPされていません。第3回の議事次第(相談しあう内容)には、「有識者ヒアリング」(その道の専門家からの意見)として、ボン大学名誉教授のヨーゼフ・クライナーさんと、国立民族学博物館副館長の佐々木史郎さんの名が出ていました。早く、詳しい内容を知りたいですね。

過去の「関連ニュース」blog(http://blog.goo.ne.jp/ivelove/)で、東京新聞(2010年6月18日)に
「アイヌ遺骨『故郷』に 国の慰霊施設集約案に異論」と題して、以下の前文が載っていました。
鳩山前政権で発足した「アイヌ政策推進会議」の根幹事業である「民族共生の象徴となる空間」計画が波紋を呼んでいる。かつて学術目的で盗掘され、現在も北海道大学などの研究機関に保管されている膨大なアイヌの人骨を、この「空間」と呼ばれる施設に集約する案が検討されているためだ。「これ以上見せ物にせず、故郷に帰してやってほしい」と望むアイヌの人々もいるが、政府は少数意見として耳を傾けていない。 (大野孝志、加藤裕治)
記事全文を見るには朝刊を買うか、有料会員サービスを利用するしかなく、内容は分からずでしたが、記事を確認できました。異論を訴えたのは旭川の川村カ子トアイヌ記念館の館長である川村シンリツ・エオリパック・アイヌさん。アイヌ民族の人骨を慰霊するどころか、一箇所に集めて研究対象にしようとしていることに異議をとなえておられます。それよりも権利回復を進めるべきだ、と。
アイヌ民族への補償や謝罪、遺骨返還を要望する1万6千人分の署名を持って政府に提出するも、政府は受領を拒否。「大学などに本当は全部で何体の遺骨があるのか分からない、国の責任で各地に遺骨を返して遺骨堂を造り、供養させてほしい」と。
「民族共生の象徴となる空間」作業部会は要チェックです。


富良野の観光スポット ニングルにも行きました。この場所好きなんです。

今日は礼拝がありましたが、九州小倉からご夫婦が来られました。6年前に来られたことのあるお二人で、うれしい再会でした。何とも自家用車泊での旅とのこと。心配しつつも快適とのことゆえ、安全を祈りつつ、再会を願って分かれました。
さらに、隣町の共働学舎から電話が入り、国際ボランティアが来ていて、そのひとりがムックリのことを知りたいと言うので教えてほしいとのこと。20代前後のベトナム人女性一人、フランス人女性二人、フィンランド人男性一人、通訳にICU(国際基督教大学)学生一人が来て、国際色豊かな交流ができました。
明日は玉山の皆さんと道北センターのスタッフが留萌を訪れますので、せっかくだから国際色を深めようと共働学舎に先ほど電話して合流してはと相談。出会いが交差する明日が楽しみです。

10日(土)は数日ぶりにこども達と遊びました。距離をもっているこどもも少しづつ近づいてきてくれているのがうれしいです。
明日は6カ国+三民族とこども達との出会いがあるかも知れません。カルチャーショック日の報告を楽しみに!