さて、23~24日の読売、毎日、北海道新聞の各紙に有識者懇談会の報告書まとめについて「素案」の記事が掲載されていました。
読売新聞(2009年6月23日 )
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20090623-OYT8T00027.htm
毎日新聞(2009年6月24日)
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20090623hog00m040008000c.html
北海道新聞(06/23 14:07 )
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/173247.html
毎日新聞を紹介します。以下、引用。
アイヌ有識者懇:報告書素案に生活向上策など盛る
毎日新聞(2009年6月24日)
政府の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」(座長、佐藤幸治・京都大名誉教授)は、アイヌ民族への生活向上策や国民理解の促進策の必要性などを盛り込んだ報告書素案をまとめた。29日の懇談会で提示する。焦点になっていた新たな立法措置については記述せず、次回以降の懇談会で議論する。
素案は「アイヌは先住民族」と明記。その上で「国の政策として近代化を進めた結果、アイヌ文化に深刻な打撃を与えたことから、アイヌ文化の復興に対し、国には配慮すべき強い責務がある」と指摘した。
さらに、アイヌとそれ以外の人たちとの経済格差に触れ、「道外のアイヌの実態を調査した上で、必要な支援策を検討・実施していくことが求められる」と説明。道が道内のアイヌ対象に実施している就業支援や奨学金などの生活向上策を全国に拡大することを求めている。
一方、道アイヌ協会などが求めていた「総合的なアイヌ施策の根拠となる法律の制定」については記述がなかった。委員の一人は「次回懇談会で議論することになる」と述べ、何らかの形で報告書に盛り込まれる可能性も残されている。
また、国民理解の促進策として「アイヌ民族の日(仮称)」制定に触れたほか、アイヌ文化の体験・交流を促進し民族共生の象徴となる施設の整備も求めている。
報告書は早ければ7月末にもまとめられ、官房長官に提出。国はそれを元に施策を検討する。【千々部一好、高山純二】
このような記事が出ているということは、「有識者」メンバーはもちろん、マスコミにも29日開催の懇談会で配布される資料が手渡されているのでしょう。
こんな時こそ有識者懇談会のURLで「資料」UPしてくれるといいのですが(最近は遅い)。
ですから、記事を見てしか想像できないわけで、大変、もどかしいです。
まず、「アイヌは先住民族」と明記されたというところまでは良しです。今後、先住民族の権利に関する国連宣言を利用して、先住民族アイヌとしての権利を訴えていけるようにしていけばいいでしょう。
次の、国の政策の結果として深刻な打撃を与えたのがアイヌ「文化」ということは読売も書いています。これまた10年前と同じく「文化」のみを扱うのではと不安になります。道新は
「明治以降の国の政策で土地資源の利用が制限され、文化にも打撃を受けたと歴史的経緯を明記。」と土地資源の利用が制限された事も書いていますが。
経済的格差についても道外への拡大を書いていますが、道内の今までのアイヌ政策はどうだったのかの評価についてはしっかりとしてきたのでしょうか。
何よりも「法律の制定」も明記されていないことが心配です。「次回」という記述もありますが、とにもかくにも大事にして頂きたい部分です。
有識者懇のメンバーでもある、加藤忠北海道アイヌ協会理事長も、第2回有識者懇談会で①権利回復のために立法処置をとるようにと要望していますし、第7回有識者懇談会で高橋知事も6項目の提言の1に、「1 立法措置 アイヌの人たちに対する生活支援、教育支援及び産業振興など総合的なアイヌ施策の推進の根拠となる法律の制定」と書いています。
道新には「有識者懇の終了後もアイヌ政策を継続審議する機関や、民族の文化や歴史を研究・教育・展示する象徴的施設の必要性にも触れている。」と明記されていますが、この部分も大切にされるべきでしょう。
予算の設置や、調査がきちんとできたかなど、他にもチェックするところがありますが、とにもかくにも、目を離せない状態です。
昨日から東京でドキュメンタリー映画を撮っているCHI~さんが泊っており、アイヌ民族の権利のことや、日常のことなど語りあっています。
今日は一緒に午後いっぱい、旭川嵐山のチセ作りのお手伝いに行って来ました。HEIちゃんやKUROさん、SHIKさんとおなじみの皆さんと会えてうれしかったです。
足場の悪いところで少々、疲れてしまいましたが、その後、川村カ子トアイヌ記念館を訪ねると、なんと、マレウレウのメンバーの皆さんがきれいに衣装をきて、わたしをお迎えしてくれるではないですか!
って、わけではなく、おもむろに「今、帰ってしまったよ~。残念だったね」と言われ、何のことやら。実は、歌手の夏川りみさんがロケで来てたって! お互いに歌も披露したようです。
7月30日にNHK総合で流れるそうです。時間が分かり次第にUPしますね。
ちょっとは残念でしたが、マレウレウのメンバーに会えただけでもラッキーでした。
8月に東京でライヴがあるようです。今日聞いたら札幌でもあるそうです。
明日から兵庫教区からお招きを受け、お話をさせて頂きに参ります。礼拝の説教も頼まれましたので、奉仕させて戴きます。30日に札幌には戻りますが、翌7月1日から一泊で二風谷にて先住民族サミットの1年記念の集いがあるので、そのままそちらに向かいます。
読売新聞(2009年6月23日 )
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20090623-OYT8T00027.htm
毎日新聞(2009年6月24日)
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20090623hog00m040008000c.html
北海道新聞(06/23 14:07 )
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/173247.html
毎日新聞を紹介します。以下、引用。
アイヌ有識者懇:報告書素案に生活向上策など盛る
毎日新聞(2009年6月24日)
政府の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」(座長、佐藤幸治・京都大名誉教授)は、アイヌ民族への生活向上策や国民理解の促進策の必要性などを盛り込んだ報告書素案をまとめた。29日の懇談会で提示する。焦点になっていた新たな立法措置については記述せず、次回以降の懇談会で議論する。
素案は「アイヌは先住民族」と明記。その上で「国の政策として近代化を進めた結果、アイヌ文化に深刻な打撃を与えたことから、アイヌ文化の復興に対し、国には配慮すべき強い責務がある」と指摘した。
さらに、アイヌとそれ以外の人たちとの経済格差に触れ、「道外のアイヌの実態を調査した上で、必要な支援策を検討・実施していくことが求められる」と説明。道が道内のアイヌ対象に実施している就業支援や奨学金などの生活向上策を全国に拡大することを求めている。
一方、道アイヌ協会などが求めていた「総合的なアイヌ施策の根拠となる法律の制定」については記述がなかった。委員の一人は「次回懇談会で議論することになる」と述べ、何らかの形で報告書に盛り込まれる可能性も残されている。
また、国民理解の促進策として「アイヌ民族の日(仮称)」制定に触れたほか、アイヌ文化の体験・交流を促進し民族共生の象徴となる施設の整備も求めている。
報告書は早ければ7月末にもまとめられ、官房長官に提出。国はそれを元に施策を検討する。【千々部一好、高山純二】
このような記事が出ているということは、「有識者」メンバーはもちろん、マスコミにも29日開催の懇談会で配布される資料が手渡されているのでしょう。
こんな時こそ有識者懇談会のURLで「資料」UPしてくれるといいのですが(最近は遅い)。
ですから、記事を見てしか想像できないわけで、大変、もどかしいです。
まず、「アイヌは先住民族」と明記されたというところまでは良しです。今後、先住民族の権利に関する国連宣言を利用して、先住民族アイヌとしての権利を訴えていけるようにしていけばいいでしょう。
次の、国の政策の結果として深刻な打撃を与えたのがアイヌ「文化」ということは読売も書いています。これまた10年前と同じく「文化」のみを扱うのではと不安になります。道新は
「明治以降の国の政策で土地資源の利用が制限され、文化にも打撃を受けたと歴史的経緯を明記。」と土地資源の利用が制限された事も書いていますが。
経済的格差についても道外への拡大を書いていますが、道内の今までのアイヌ政策はどうだったのかの評価についてはしっかりとしてきたのでしょうか。
何よりも「法律の制定」も明記されていないことが心配です。「次回」という記述もありますが、とにもかくにも大事にして頂きたい部分です。
有識者懇のメンバーでもある、加藤忠北海道アイヌ協会理事長も、第2回有識者懇談会で①権利回復のために立法処置をとるようにと要望していますし、第7回有識者懇談会で高橋知事も6項目の提言の1に、「1 立法措置 アイヌの人たちに対する生活支援、教育支援及び産業振興など総合的なアイヌ施策の推進の根拠となる法律の制定」と書いています。
道新には「有識者懇の終了後もアイヌ政策を継続審議する機関や、民族の文化や歴史を研究・教育・展示する象徴的施設の必要性にも触れている。」と明記されていますが、この部分も大切にされるべきでしょう。
予算の設置や、調査がきちんとできたかなど、他にもチェックするところがありますが、とにもかくにも、目を離せない状態です。
昨日から東京でドキュメンタリー映画を撮っているCHI~さんが泊っており、アイヌ民族の権利のことや、日常のことなど語りあっています。
今日は一緒に午後いっぱい、旭川嵐山のチセ作りのお手伝いに行って来ました。HEIちゃんやKUROさん、SHIKさんとおなじみの皆さんと会えてうれしかったです。
足場の悪いところで少々、疲れてしまいましたが、その後、川村カ子トアイヌ記念館を訪ねると、なんと、マレウレウのメンバーの皆さんがきれいに衣装をきて、わたしをお迎えしてくれるではないですか!
って、わけではなく、おもむろに「今、帰ってしまったよ~。残念だったね」と言われ、何のことやら。実は、歌手の夏川りみさんがロケで来てたって! お互いに歌も披露したようです。
7月30日にNHK総合で流れるそうです。時間が分かり次第にUPしますね。
ちょっとは残念でしたが、マレウレウのメンバーに会えただけでもラッキーでした。
8月に東京でライヴがあるようです。今日聞いたら札幌でもあるそうです。
明日から兵庫教区からお招きを受け、お話をさせて頂きに参ります。礼拝の説教も頼まれましたので、奉仕させて戴きます。30日に札幌には戻りますが、翌7月1日から一泊で二風谷にて先住民族サミットの1年記念の集いがあるので、そのままそちらに向かいます。