~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

娘と見るDVD

2010年12月25日 21時13分58秒 | その他音楽
ひたすら片付け&掃除にいそしんでおります。
今やらないと、おそらく一年そのままになってしまうので、12月下旬はこれが最優先で、次が炊事・洗濯、子どものつきあい、ブログは相変わらず(笑)、下って下ってピアノ・・・ということになります。

しんとしていると、私の場合どうもこういうことははかどらないので、CDかDVDをつけるんですが、音楽だけだと逆に「聴いて」しまい、ボケーッとしてしまいがちなので、一番よくやるのは、何回も見て筋を知り尽くしたドラマDVDをつけっぱなしにして、一緒にセリフをいったり、つっこんだりすること(笑)。
でもそうすると、おそらく娘がかぶりつきで見入ってしまうので、今日は少しはずしてオペラにしました。これならば娘もスルーするであろう。

1954年盤、フルトヴェングラー指揮の「ドン・ジョバンニ」にしたのですが、いやもう序曲からおっそい遅い。ダニエル・ハーディングの特急みたいなのからすると、馬車か?みたいな感じです。
おもわず、片付けのペースもダウンしそうだったので、「やっぱり変えようか・・」と思いつつ、画面のほうを見てみたならば・・・

・・・娘がかぶりついてました(汗)

私 :「これ、おもしろい?」
娘 :「う~ん、ばっかみたいと思うのだけど、やめられない」

・・・そうなんだよねえ。オペラって涙が出るほどくだらないストーリーのものもけっこうあって、これなんかまだマシなほう。なのになぜか見てしまう。しかも、大枚はたいて、あるいは海外にまでわざわざ出かけて。

娘 :「この人、まだ娘たくさん連れて来いっ、とか言ってる。こんな王子様みたいなカッコしてるのに、エロおやじみたいなことばっかり・・・」

・・・ほんとに。女好きは女好きでいいとしても、これはたんに女好きだもんねえ(汗)。誰でもいいって感じで。冷静に考えて、ここでカッコいいのは騎士長だけ。


昼に娘と見たのとまったく同じものが今夜23時からNHKハイビジョンであるようです。
トスカニーニのワグナーの方を見ようっと。

                                           
BSベスト・オブ・ベスト
◇歌劇「ドン・ジョヴァンニ」モーツァルト
(11:00)第1幕 (前0:36)第2幕 ◇(2:06.30)              
                              
                              
                          【出演】
                    チェーザレ・シエーピ
                  デジェー・エルンシュテル
                 エリーザベト・グリュンマー
                    リーザ・デラ・カーサ
                     アントン・デルモタ
                   オットー・エーデルマン
                      エルナ・ベルガー
                      ワルター・ベリー
                              
              (合唱)ウィーン国立歌劇場合唱団
        (管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
          (指揮)ウィルヘルム・フルトヴェングラー
                              
                              
                              
◇ (前2:06.30)                  
トスカニーニのワーグナー                  
                              
「歌劇“タンホイザー”序曲」                
「歌劇“ローエングリン”序奏」               
「楽劇“トリスタンとイゾルデ”から“前奏曲と愛の死”」   
「楽劇“ワルキューレ”から“ワルキューレの騎行」      
                       ワーグナー作曲
                              
「諸国民の賛歌」               ヴェルディ作曲
                              
                (テノール)ジャン・ピアース
            (合唱)ウェストミンスター大学合唱団
                  (管弦楽)NBC交響楽団
             (指揮)アルトゥーロ・トスカニーニ
                              

<0:34.30-0:36.00  インターミッション>

ゲハンシン

2010年12月25日 09時07分24秒 | 雑感
クリスマスの朝、みなさんいかがお過ごしでしょうか?


我が家にはサンタさんが、たまごっちを置いていかれました(笑)。
ゲーム類はいらんちゅうに・・・。
ほっとくとウンチするらしく、困ったもんです。

さて、昨日のこと、サンタさんの形のチョコ(ハーシーズの)を食べているとき、娘が
「ゲハンシンが(どうのこうの)・・・」と言ってました。
はて、ゲハンシンとは?響きとしてはなんかドイツ語っぽいです・・・ゲガンゲンみたいな感じ・・

隣で一緒に食べていたお姉ちゃん(血はつながってませんが、実の兄以上に仲良し)が、
「・・・それって、カハンシン?」と言ってくれて、やっとわかりました。
下半身ですね、下半身。
で、娘に言うたならば、
「でも、ジョーゲ(上下)っていうじゃん。なのになんでジョー半身、カ半身なん?」
・・・・なるほど~、考えたこともなかった・・・・。うちはシモい話なんかしない上品な家なので、耳からはカハンシンなどという単語は入ってこなかったのだね。

よんびき事件を思い出しましたよ。

上意下達は「じょういかたつ」
上肢下肢は「じょうしかし」
下克上は 「げこくじょう」
上品下品は「じょうひんげひん」
・・・・・・ぜひ、丸覚えいたしましょう(逃)。




娘と聴くバレエ

2010年12月24日 11時24分53秒 | 見る・読む
家事のお伴に何かCDを聴こうと思ったのですが、CDラックの前に主人のものが山と詰まれてアクセスできない。「仕方ない、取ることのできるものならなんでもいっか」と手に取ったのは、チャイコフスキー3大バレエ音楽集。

昨日夕方、主人ががんがんチャイコのシンフォニー5番6番かけてて「・・や、やかましい・・」と思っていたのに、そういう自分はこれかい??と思いつつ、かけてみました。

ちょうど娘がいたので、「ねえ、この曲知ってる?」と<白鳥の湖:情景>のところでたずねてみたところ・・・

「知らん。聴いたことない・・・」

・・やはり(汗)。「トリスタンとイゾルデ」は聴き知っていても(実際タイトルは知らないでしょうけど)、「白鳥の湖」知らん子になっておりました(汗)。

私:「お話は知ってる?」
娘」「そりゃ知ってるよ~。似たようなのに<白鳥の王子>っていうのがあるけど、あれとは違うよね。」
私:「そうそう、呪いがかかって白鳥にされていたお姫様に王子様がプロポーズするんだけど、それは実は悪魔の娘と摩り替わってて、悪魔が『ワハハハ、だまされたな!』っていうやつ。」
娘:「そこで終わるんじゃなくて、最後は愛が勝って悪魔が負けるんだよ。」

・・・・はあ、そうでした。<悪魔がワハハ>で終わってはいけません・・・・

娘は子ども用に売っている300円くらいのミニ絵本のマニアで、日本世界の<お話>のほとんどを暗記するくらい読みこんでおり、ちょっとした「歩く<お話>事典」。
「白鳥の湖」なんか、ふつうバレエの方が先に入ってきそうなもんなのですが、まさか音楽がついているとは知らなかった・・らしい。
なので「バレエ見てみる?」と言ってみたのですけど、「バレエはいい。本のほうが好きだから」と(汗)。

いやいや、一度見てみんさい。いろいろ面白いから(・・なにがと言われると困りますけど)。

「『くるみ割り人形』ってバレエもあるよ。知ってる?」ときいてみたら、「え?何?『くびつり人形』?」とボケ倒してましたが・・・・・orz 
(ちなみに、<葦笛の踊り>はソフトバンクCMで、<花のワルツ>は<ハウルの動く城>みたい・・らしい)
 

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さて、その娘なんですけど、今日は朝から教育相談がありました。
教育相談は希望者だけなんですけど、うちの場合、先生のほうが「手ぐすね」ひいて待っておられますので、まず必須でございます。

先生:「だいぶ落ち着いてきましたよ~。大人になった♪。9月10月は、グループ学習があったので、思うようにいかないこともあっていろいろストレスもあったみたいですけど、その後はいいです。」
私 :「そうですか。うちでもかなり言うことをきけるようになってきました。」
先生:「たまに授業中、ネコの声するくらいかな。それも、注意すると『あ、いけんかった』と気づくみたいだし、お友達も全然気にならなくなってるから。」

・・・・・授業中にネコの声出して、『それくらい、かな』『周りも慣れた』っていったい(汗)・・・・

先生:「あ、そうそう。最近来るのがちょっと遅いのよ。8時35分くらいにならないとこちらに届かない(笑)」
私 :「え~っ、そうなんですか?うちは一番遅くて8時ジャストくらいには出ているので、いくらなんでも時間かかりすぎますよね~。そういえば帰りも遅いような・・」
先生:「5時間のときは学校を3時には出てますよ」
私 :「うちに帰るのはどうかすると4時なんですが・・」
先生:「なにやってるんでしょうね?」
私 :「はあ・・ほんとに」

あまりに遅いので、ベランダからずっと見ていたことが何回かあるんですね。
そしたら、道端の草の前にかがみじっと何かを見ていたこともあれば、
ビブラートというかこぶしのかかった大声で、いい気分で歌を歌いながら一人で帰ってきたこともありました。
それは帰り道だからだと思ってましたけど、往きもそうなのか??・・・・・

私自身はここまでマイペースな子どもじゃなかった、と信じておりますが・・・(逃)


久しぶりに弾いてみました

2010年12月23日 22時30分09秒 | ピアノ
昨日年賀状を投函したので、今日午前は実に久しぶりに練習。
鍵盤重く感じるし、多少狂ってます(いかにさぼったかが丸分り・・汗)。
いったい何から手をつければ・・・

とりあえず、チェンバロですね(これはピアノでは練習しないけれども)。
なんと1月15日。・・・間に合うのかな?
来年はベートヴェンのソナタは何番にするのか、これも決めなければなりません。
それと、ソロで逃げないように(今年は逃げたこと2回、プログラムを変えたこと2回・・・申し訳ありません)、目下シバリを設定中。




<今月レッスン(伴奏)用>
・ベートヴェン:チェロソナタ第3番第2~4楽章

<1月チェンバロ>
・ヴィヴァルディ:チェロソナタ第5番第1楽章
・(ソロ)ベーム:組曲
・(ソロ)ヘンデル:組曲
・(リコーダー伴奏)グリーンスリーブス
・(連弾)バッハ:羊は静かに草をはみ
     日本の歌:春の歌メドレー

<3月チェンバロ>
・(リコーダー伴奏):グリーンスリーブス

<4月0~3歳児のためのコンサート>
・(チェロ伴奏):未定
・(ソロ):未定

<5月室内楽>
出るかどうか未定

<5月2台>
・バッハ:主よ人の望みの喜びよ
・モーツァルト2台のためのソナタニ長調第1楽章
・モーツァルト:協奏曲12番第1楽章、23番第2楽章、27番第2楽章(いずれもオケパート)
・ショパン:協奏曲第1番全楽章(オケパート)
・ディズニー:エレクトリカルパレード
・(上記以外に2曲とりあえず練習中)

<6月以降>
シューマンのピアノ五重奏、ソロ曲・・・・など

いけない音楽はないのか?

2010年12月22日 13時26分51秒 | その他音楽
青少年なんとかにより、「よろしくない本(と大人が判断したもの)」の追放が一部で叫ばれる昨今ですが、ずーっと以前からの私の疑問・・・・文章・絵については「これはちょっと・・」という判断ができるけど、音楽についてはそういうのはないのであろうか?ということ。

もちろん歌であれば歌詞がありますからね、そこは詩というか文として適不適の判断があるでしょうけど、歌詞のない楽曲の場合はどうなのか?

音楽においても、国によって時代によって取り締まられた歴史というのはありますね。
戦争中だと「敵性音楽」だとか、あとかつてソビエトでは「反体制」だとかいう名目で、音楽家は大変な目に遭ったわけですが、
そういう政治的なことではなくて、「これは性表現が含まれているのでいけません」という音楽ってないのかなあ・・と中学の頃から(まったくどういう子どもなんだかっ)不思議に思っておりました。

・・・ないわけではない、と思ってます(笑)・・・

それは「どの曲のどこですか?」と言われると困ってしまうのですけど、「性表現」とまではいかなくても、それに準するような表現はおそらくあるんじゃないかと。
そういうところを、たとえばイタイケな子どもがなにかのはずみで(教えられて・・という可能性もありますが)上手く弾いてしまうと、「どっきーん」としてしまうし、
逆にいい大人が素通りしてしまうと「・・え?なんで・・なんでなんともないの?」と歯ぎしりしてしまう(・・するなよ)。

・・・だから音楽はいいんですね、好きなんです(殴)。

それは曲そのものがそういう要素をはらんでいるという場合もありますけど、
逆に演奏者によって、「・・・これってそんな曲だったの?」というものになってしまうこともあるわけで、それは演奏者の嗜好というものが出た場合もあるでしょうし、その作品からその演奏者だけが「これだ!」と感じ取ったものであるかもしれません。
ふつう明るい喜ばしい曲として弾かれるものが、このうえなくグロテスクなものに変容する可能性すらもあるわけです。

ということは、ある曲を弾いて、その感性の受容体を擁する聴き手にだけ、「危険な(?)メッセージを送る」ことも可能だということになります。

・・・だから音楽はたまらないんですね、邪道な接し方なのかもしれませんけど(逃)。

そういうことが、「そうだそうだ」ということになってキケンな作曲家とか演奏家とかが取り締まられるようになってしまうと困るのですけど(笑)、まあそういうもんですよね、人を動かすものは毒にも薬にもなるということでございましょう。

どんな音楽でも自由に聴ける世の中っていいですね~。

ワンパターン

2010年12月21日 14時58分29秒 | 雑感
今日生協の日だったのですけど、冷蔵庫が「ええーっ!」なことになってしまいました。

まずは冷凍庫がパンパン。
クリスマスとお正月関係の一部が入ってきたので、ただでさえ満員の冷凍庫はもう「閉めるのがやっと」状態。
それとここのところの外食続きや、慌てて申し込みを書き込んでしまったツケで、
なぜか
・・・こねぎ・こねぎ・こねぎ・キウィ・キウィ・キウィ・キウィ・らっきょう・らっきょう・・・・
これどうせいと(泣)。毎週毎週頼み続けたわけですよ、こねぎとキウィ。何が食べたかったのだろう?で、さらにらっきょう。
らっきょう好きだっけ?・・・
ずっと前、小松菜で野菜室がいっぱいになってしまったことがあり、このときも困りました。食べたくてとるならまだしも、そうではなくておそらく気分でとってるんですね。
ということは、今の気分はらっきょう??

もともとは同じ食べ物を食べ続けられない人間なので、ホテルでも同じところが続くと、朝ごはんに飽きてきて移りたくなるのですけど、なぜか冷蔵庫の中身についてはこんなことがよく起こります。
頼んだものをちゃんと食べてないから、「あ、頼んでない・・」と思ってまた頼むんですね。・・・う~む・・

「同じもの」といえば、今日ワイドショーで、「なぜサスペンスは同じパターンなのに、みんな何回でも見るのか?」というのをやってました。
犯人を追い詰めるのはだいたい断崖・・
主人公の行く先々で事件が起こる・・
よく京都で殺人事件が起こる・・
かく言う私も、一時期、2時間サスペンスにはまり、かかさず見てました。
配役見ただけで犯人がわかるのに、それでも見てしまう。
予測のつくものって人間安心して見られるんですね、たとえサスペンスであれ。
それはホラーにも言えることで「13日の金曜日」なんかもワンパターンだから、「ここでくるぞ~」というところまでは気を抜いて見ていて、いざとなると「さあ」と気合入れてみる(笑)。
あまりにも波乱万丈なのは、疲れるんですよね。ホラーやスプラッター見ていて、「疲れたくない」もないわけですけど。

だからといって、毎日ねぎとキウィとらっきょうばかり食べるのもなんでして、
なんとかしなきゃなあ・・・と頭の痛いクリスマス前。



リコーダー&チェンバロ合わせ

2010年12月20日 16時02分23秒 | レッスン&セミナー
私としては非常に珍しいことですが、今朝は諸事情により二日酔い(殴)。
早朝より、ありとあらゆる手を使ってアルコールを追い出しましたが、
それでも車を運転したなら、間違いなく取り締まられるであろうというレベルで、
10時半からの合わせに出かけました(・・私は運転免許もってませんので、公共交通機関にて)。

本日は1月にあるチェンバロ発表会用の合わせで、隣県からリコーダーの奏者が来てくださっての初あわせ。
グリーンスリーブスをちゃんと書き下し文・・じゃなくて、ちゃんとピアノ譜に直したもので伴奏します(つまりバスのみの楽譜でないということ)。
1回目はアーティキュレーションの違いとかテンポの違いもあって、ぴったりというわけには行きませんでしたけど、O先生が
「今日は音がきれいね~」と。
・・・・え?酔っ払い運転ですが・・・・
2回目3回目とだんだんブレスの感じとかもつかめるようになり、上手くいくようになりました。先生、
「今までと違って、今日は音がやさしくてまろやかだわ~。どうして?」
今までと何が違うかと言われると、そりゃもう明らかなことなんですけど、まさかそんなことは口に出せませんので、
「そうですね・・・オカリナの伴奏でいろいろ工夫してみたから・・かも」と苦し紛れの言い訳。
なんで、上手く弾けた言い訳を苦し紛れにしなければならないのかワケわかりませんけど、
二日酔いで弾いて「今日はなんだか冴えないわね」と言われるのはまだいいとしても(・・よくはないけど)、
「今日はすっごくいい音よ。なんで?」と言われる方がはるかに困ります。
まさかいつもこんな状態で弾くわけにもいかないし(汗)。
というよりまず二日酔いなんて論外です・・・酒飲みの恥。

二日酔いでなくてもいい音を出すにはどうしたらいいのか・・・
これって大変な課題。どうしたもんでしょうか・・・・




松本和将リサイタル

2010年12月20日 15時58分13秒 | ピアノ
昨日に続き、こちらも私のもうひとりの師匠のコンサート。

娘を連れて2時くらいに会場入りし、受付まわりのセッティング。
娘も「プログラムのチラシ挟み込みをやりたい」と言うので、「う~ん・・・」と思いつつやらせてみたら、これがなかなかの速度で、私のほうがあたふたする始末。
猫の手、いや娘の手でも借りてみるもんです。
3時半の開場なのに、すでに2時半から「まだですか?」とこられた方がおられ、びっくりいたしましたが、いざ開場してみますと、お客様がどっといらっしゃって、お金がらみの受付は初めてだったこともあり、ちょっとどきっとしました。

開演ぎりぎりに受付を変わってもらい、娘とホール内へ。
500席を超えるホールですが、お客様よく入っていました。


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県民文化センター 16時開演

<プログラム>
マズルカOp.7 第1番 変ロ長調
プレリュードOp.28より 第 7番 イ長調
              第10番 嬰ハ短調
              第17番 変イ長調
              第18番 ヘ短調
              第16番 変ロ短調
              第23番 ヘ長調
              第 3番 ト長調
マズルカOp.56 第2番 ハ長調
      Op.59  第1番 イ短調
      Op.33  第2番 ニ長調
      Op.63  第3番 嬰ハ短調
エチュード Op.10 第 5番 変ト長調「黒鍵」
       Op.25 第11番   イ短調「木枯らし」
    (休憩)
ピアノソナタ 第2番 変ロ短調 Op.35「葬送行進曲付」
         第3番   ロ短調 Op.58

<アンコール>
  ブラームス:間奏曲 作品118-2


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前半はトークを交えての演奏。
トークのあるリサイタルについては賛否両論あると思いますが、友人3人と聴いていた息子は非常に喜んでいて、ピアノ曲についてあまり知識のない人にはことに良かったのかな、と思います。息子は前半マズルカの4曲連続が気に入ったもよう。
娘は、トークのとき「え?マズルカ?!」といきなり身を乗り出したので、「なんでマズルカ知ってるのかな?」と私は不思議に思ったのですが、次の瞬間
「・・なんだ、バズーカじゃないのか・・」とわけのわからんリアクションをしてました。
バズーカに反応するのもどうなん?と思いますけど、ま、いいか。
私はですね、胃腸薬のCMで有名になったプレリュード第7番にいたく感銘を受けまして、我ながらなぜここでここまで反応するのか謎なんですけど、「なんといい曲であろう」としみじみ思いました。
前半の終わりのトークは後半のソナタの解説と、氏が2番を「闇」3番を「光」ととらえているという話。

後半のプログラムは娘には難しく、寝るかごねるかしそうだったので、あらかじめ後半はホール外の椅子で本を読むように因果を含めてありました。ここは親子室がないので仕方ありません(・・・娘は読みたい本があってうずうずしていたので、実は大喜び)。

後半の曲で私が弾いたことがあるのは、2番の第1楽章と第3楽章だけなので、そのふたつについては、「ここはこう弾くんだ」とか「こう考えたんだ」と細かく気がつくこともありましたけど、それはおいといて全体の印象。
私は「氏の演奏のすごいところは弱音である」とずっと以前から思っております。
それはもちろん全体的には迫力のあるダイナミックな演奏をされるのですけど、弱音に移行するときの微妙な音色であるとかゆらぎであるとか、そして行き着いた弱音での多彩な表現には、彼独自の世界があると考えております。
演奏というのは、どれだけ多くの方が同時に聴いていても、やはりどこか「これは自分に向けて語られている」というある親密な感じが必要で、1対多数であると同時に1対1でもなければならない。それは、とくに弱音において表現されることが多く、その弱音の語り口が多彩であればあるほど、多くの人と1対1でつながれるのではないか、と思うわけです。
そういう意味で「つかむ」演奏家というのは、みな弱音の磨かれ方がすごい。そして氏は間違いなくそういう演奏家であると感じています。

・・・・ソナタ2曲で、そういうことをあらためて考えていました。

それと、これは初めて感じたことですが・・・・

ステージでの演奏中というのは、実際の体格よりも大きく見えることのほうが多く、
近くでみると「あれ、こんな小さい人だったんだ」ということがよくあります。
後半、私は上手に近い平場の席にいたんですけど、いつも感じているよりも実は氏が小さく見えました。
それはネガティブな感じではなくて、音楽がどんどん大きく広がっていって、音楽が支配している空間が大きければ大きいほど、氏が音楽に仕える敬虔ななにものかに見えました。
ぎりぎりまで自分を差し出し、捧げているんだ・・・・・と心を打たれました。


最後、私は受付関係の仕事に戻って、聴けなかったのですが、アンコールがありました。
ブラームスの間奏曲 作品118-2
あれはなんという曲か何人かにきかれたりもしましたけど(最後に出口に張り出せばよかったですね・・・汗)、息子や友人たちもずっと耳から離れない・・・と言っており、印象に残る一曲だったようです。


凄い演奏、ありがとうございました。
そして、ご来場くださった多数のお客様もありがとうございました。


miwako先生門下コンサート

2010年12月18日 21時44分49秒 | ピアノ
私の所属するmiwako先生門下のコンサートがありました。
といっても、今回はソロをパスさせていただいたので、オカリナの伴奏だけ。
あとはステージ係をいたしました。

いちおうピアノの教室なんですけど、賛助かれこれで、いろいろな楽器の演奏があります。


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 日時:2010年12月18日(土)
 開場:12:15 開演:12:30
 場所:安芸区民文化センター 大ホール

             <プ ロ グ ラ ム>


第1部:ピアノ演奏

[ピアノ連弾]
 ピアポント ジングルベル

[ピアノソロ]
 J.S.バッハ メヌエットト長調&ト短調
 ギロック  ソナチネ第1楽章
 シューベルト 即興曲 変ト長調 作品90-3
 シューベルト 即興曲 変イ長調 作品90-4
 ショパン ノクターン 第15番 ヘ短調 作品55-1
 ドビュッシー ベルガマスク組曲より「月の光」
 ドビュッシー アラベスク 第2番 ト長調


第2部:管・弦・アンサンブル

[リュートソロ]
 P.アテニャン(編) バスダンス「ラ・ブロス」
 F.d.ミラノ ファンタジア(Ness #30)
 作者不詳-F.カッティング グリーン・スリーブス
 J.ダウランド ダービー伯のガリアルド

[ギターソロ]
 J.S.バッハ 「リュート組曲」より プレリュード
 シューマン 子守歌
[ギターソロ・デュオ]
 N.コスト 舟歌
 F.ソル   月光
 F.カルリ 序奏とロンド(デュオ)

[パンフルート&ピアノ]
 ザンフィル 王子の恋

[オカリナ&ピアノ]
  童神
 涙そうそう

[ヴァイオリン&ピアノ]
 J.S.バッハ 二本のヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調BWV.1043 第1楽章

[ヴァイオリン&ピアノ]
 J.J.ラフ カバティーナ

[ジャズトリオ]
 H.マンシーニ ムーン・リバー
 S.ロリンズ セント・トーマス
 B.エバンス ワルツ・フォー・デビー


第3部:講師・ゲスト演奏

[ピアノソロ]
 ラフマニノフ 幻想的小曲集より   1.エレジー  2.鐘

[ヴァイオリン&ピアノデュオ]
 ヴィターリ=シャルリエ   シャコンヌ

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最後のシャコンヌのみをホール内で聴き、あとは袖から見ていたのですが、
去年までとすると全体に洗練されてきたように思いました。
miwako先生の演奏も、エレジーの一部分、今まで聴いたことのないような深い深い音も聴こえてきましたし・・・・。
最後のゲスト演奏は、現在は横浜にお住まいのバイオリニストさんで(こちらでもレッスン&演奏されますけど)、音・テンション・弾き姿、どれも素敵で、娘も食い入るように聴いておりました。

さてオカリナの伴奏ですが、よく聴いて付けることができたと思います。
オカリナは輪郭がゆるい感じの音なので、ピアノとは難しいところもあるんですけど、
ホールではよく音が通っていて、聴き取りやすく、合わせるのが楽しかったです。


来年も伴奏とステージ係りがいいな~(逃)


「とんかつ」考

2010年12月17日 22時43分46秒 | 雑感
「とんかつ」なんですけどね(・・・まだ言ってる・・笑)、
私も無性に食べたくなったこと、あります、あります。
約8年前、娘を帝王切開で出産したあと、ずーっと「とんかつ食べたい」と思っていて、
退院したその足で、とんかつ屋へGO!
娘、生まれて初めて吸った世間のかほりは「とんかつ」(爆)。

あれなんだったんでしょうね?
妊娠中は食生活が思うようにいかないので、産んだとたんになにかがハジケたんでしょうか。
つわりはそう重いほうではありませんでしたが、それでも
息子のときは、マヨネーズの一気飲みをしたくなったり(してませんけど)、
娘のときは、ザワークラウト(なんて訳すんでしょうか・・・・ドイツ料理のソーセージのわきにドバっとついている酢キャベツみたいなもん)を食べたくなったり、
普通では考えられない食の変化がありました。
人によっては、真冬にびわを食べたくて仕方なくなったり、真夏に焼きいもを食べたくなったりして、有り得ないリクエストに家族が右往左往することもあるそうです。

妊娠もいろいろ大変ですけど、
生まれたら生まれたでずーっと授乳とオムツのお世話ですし、
歩いたら歩いたで危険がいっぱいで目が離せませんし、
しつけもせにゃいけませんし、習い事や勉強もしかり、
子どもっていつまでもやれやれでございます。
・・・と思っていたら、なにかで「まだ勉強の心配しているうちは楽だった。異性の心配にくらべればなんとでもなるもんです」という記事をみて、
「ええっーまだまだこれから?~勉強のことなんか甘いんですか・・・(ガクッ)」と思ったりもして。


ということは、出産してほっと安堵の「とんかつ」であると同時に、
これからウン十年にわたるこの子との生活の第一歩のあたっての、気合の「とんかつ」でもありましたでしょうか?

そういう食べ物なんだな、「とんかつ」って。