~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

進み続けること

2010年12月11日 10時03分30秒 | ピアノ
なんとも寒ざむとしたお天気・・・

目がさめて枕元の時計を見たら、「8:34」
はて今日は何曜日であったか・・・お、土曜日だ、寝よ・・・う?土曜日・・・・息子は学校じゃん!?・・・・し、しかも試験だったり?!・・ああああああああ

というわけで、「起きて~起きて~」と部屋の戸をドンドンしたなら、「ああっ」と言って起きてきましたが、「1時間目自習」と。

・・・へなへなへな~~~~なんだよ、自習って(殴)。
それでも遅刻は遅刻です。間髪入れずに学校から電話かかってきました・・・恥。

昨夜寝ながらずっと咳をしていたことは覚えているんですが、目覚ましと携帯のアラームを切った記憶が皆無。・・・終わってます・・・

そんな記事の続きでなんなんですけど、さきほど友人からもらったメールによって「やっぱり書いておかねば」とあらためて思ったことを書いてみます。



先の日曜日のこと。
ピアノ関係の団体が主催する、アドバイザー付の発表会(のようなもの)を夕方聴きに行ってまいりました。友人や知ってるかたも何人か弾かれるとのことでしたので。
エントリー者のなかに、なんとK先生がいらっしゃいました。
K先生は先月のJ国際コンクールで優勝したHMちゃんを高校まで指導された方。
このアドバイザー付発表会は基本「学習者」対象であって、指導者が弾かれることはまずありません。アドバイザーにしても「仰天」に近いできごとだったと思います。
K先生は、ソロを弾かれるのはご自分のお教室の発表会や年間いくつかの場でということで、指導者としてご活躍の一方で、ピアニストとしてソロを弾かれるプレッシャーはそれはそれは大変でいらっしゃるそうです。その「大変さ」にずっと挑み続けて来られて、ご本人的にたとえ「思うようにいかなかった」という事態が生じようと、前に前に上に上に進み続けておられます。
そういうソロの演奏を私もこれまで機会あるごとに拝聴してきており、いつも力をいただいております。
今回はショパンの「バラード1番」を弾かれました。
演奏前に「HMがなんだ!J国際コンクールがどうした!・・・という意気で弾きます」というコメントが読み上げられ、一瞬笑ってしまったのですが、実はそれは笑うところではなかった・・
ほんとうにそういう演奏でした。
気がついたら、ボロボロっと涙出てました。
なにも感想書けないです・・・・「これが音楽なんだ」というのみ。
国際コンクールは「まずは非凡な技術ありき」で、そこを通り抜けないと多くの人にすばらしい演奏家として認めてもらえることはないのかもしれませんけど、
本来音楽はそういう順番で聴かれるものではなく、そこを超えた高い次元での大きく深い音色・演奏もあるのだ、現にここにすばらしい音楽家がいらっしゃるのだということを教えられた思いでした。

今週、K先生の当日の演奏を聴いた方がたにお会いするたびに、その演奏が話題になり、みなが「音楽を聴いた」とおっしゃるので、私ひとりの感慨ではなく、共通の思いであったのだ、やはりこれは書き残しておかねば・・・と思いましたので、記しておきます。