~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

ベートーヴェンのスケール

2010年12月02日 17時34分49秒 | ピアノ
いつも専属で(?)伴奏をさせていただいている友人からメールがあり、
ベートーヴェンのチェロソナタ3番の2~4楽章をピアノ付きでレッスンを受けたいのでお願いできないか、と依頼されました。

目下チェンバロモードであまりピアノは弾いていないのですけど、せっかくなので(レッスンの時に伴奏させてもらうのが好き・・・笑)、やらせてもらうことにしました。
作品番号は69番ですけど、そう複雑な曲ではなく、むしろすっきりした感じの曲なので譜読みは割合楽かも・・・。
それとつい最近弾いたのがベートーヴェンのピアノソナタ2番全楽章で、その曲と同じ調性(イ長調)なせいか、やたらと出てくるスケールがなんとなく指に覚えがあり、ひとごととは思えない(←意味不明・・笑)。
ベートーヴェン、どんだけスケール好きなん?・・・と思いますけど、大量のスケールを魅力的に弾くことの難しさも感じます。
某テレビでのレッスン(ベートーヴェンのコンチェルト)において、国際的に活躍している若手の有名なピアニストが「スケールをツェルニーみたいに弾かない!!」と厳しく指導されていたのを思い出します。
それはとりも直さず、私自身がよく受ける注意でもあるわけなのですが・・・(汗)。

もちろんモーツァルトでも、ハイドンでも同じようにスケールは出てくるし、それぞれがそれぞれに難しいものだと思うのですけど、ボケーッと弾くと「・・バカみたい・・・(殴)」に聴こえてしまうのがベートーヴェンで、それはおそらく曲中での用いられ方に独特のものがあるからなのでしょうが、これをある種の力強さと意志と、めまぐるしい運動性から発される爽快さみたいなものを伴って弾くのは至難です。

ベートーヴェンがどの程度の運動神経の持ち主だったのかどうかは知るよしもありませんが、少なくとも楽曲を聴く限り弾く限り、反射神経の鈍い人であったとは思えず、走る・跳ぶ・停まる等の動作のひとつひとつに魅力を感じます。
これらのものを余裕でこなせないと、ボテボテのおばちゃんくさい演奏になってしまうわけで、実際ボテボテのおばちゃんである私にとっては非常に難しいことであるわけです。

贅肉のない筋肉質な演奏にしたいですが、それにはやはり身体もしぼらないと・・・・と毎度毎度思っては挫折してます。
そう大量に食べてもいないのに、やせないばかりか太っていくのはどういうことだ!

演奏するものは見かけもかなり大事だと思うので、なんとかせねば(汗)




室内楽セミナーのお知らせ

2010年12月02日 16時11分43秒 | 室内楽
5月に参加した「HIROSHIMA MUSIC FESTIVAL 室内楽セミナー」ですが、来年の要項が発表になりました。
来年は尾道にて開催です。
私もスタッフとして関わっておりまして、公式ブログも担当しておりますので、ご興味のおありになる方、どうか参加のご検討をよろしくお願いいたします。




<室内楽セミナー>
 2011年4月29日(金)~5月2日(月) 尾道市民センターむかいしま文化ホール
<修了演奏会>
 2011年5月3日(火)         尾道市民センターむかいしま文化ホール

<FESTIVAL 講師>
〇音楽監督・指導
  小島秀夫
〇指導・演奏員
  松本和将(ピアノ) 上里はな子(ヴァイオリン) 生野正樹(ヴィオラ)  向井航(チェロ)
   高旗健次(ヴァイオリン) 新谷愛子(ヴィオラ) 伊藤哲次(チェロ) 下田望(ピアノ)


<セミナー内容> 
室内楽の名曲の数々を通して奏法のみならず、作曲者や時代背景等、広い視点で学びます。今回は講師および受講生同士さらに密に交流しつつ深く学ぶことを目的としております。期間中3回以上のレッスンほか、ピアノ受講生には松本和将氏による個人指導、弦楽器受講生にはいくつかのヴァイオリン基礎講座もあります。レッスン曲は下記の課題曲、または自由曲の中から1曲選択してください。修了演奏会および交流会も全員参加できます。

<課題曲>
 メンデルスゾーン作曲 弦楽八重奏曲
 モーツァルト作曲 ピアノ四重奏 ト短調
 シューベルト作曲 ピアノ五重奏曲 「ます」
 メンデルスゾーン作曲 ピアノ三重奏 第1番
     ※上記の うち1曲を選びその中の1楽章を担当します。複数楽章希望の場合は追加料金となります。

<自由曲>
 三重奏から。原則メンバーを組んで参加。メンバーが不足の場合はご紹介します。演奏員との組み合わせもできます。詳しくは事務局までお問い合わせください。