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てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

絶滅の危機

2007-03-25 23:12:57 | ビジネスと社会
 アユモドキという淡水魚をご存知だろうか?

 アユモドキはドジョウの仲間だが、その姿がアユに似ているところから、この名前がつけられた。絶滅の危機に瀕し、1977年(昭和52年)に国の天然記念物に指定されている。
 日本では、琵琶湖淀川水系と岡山県南のごく一部、とりわけ旭川水糸祇園用水に残存しているのみという。

 その祇園用水が流れる賞田町内こそは、わが中井の隣町にあたり、電子町内会の先駆けで、これまで色々と指導を仰いできた。
 賞田では町内を挙げて淡水魚保護運動に取り組み、2002年7月には「淡水魚保護の町」を宣言した。

 そして同町内のホームページの中で、
 『アユモドキの生息環境を狭める要因には、河川改修や用水護岸の土木工事、水質汚染などいろいろな原因が考えられます。アユモドキの生息条件を整えることが、この魚を後世に伝えることにもつながり、他の淡水生物を含めて保護していくことにつながります。』
 と訴えている。

 このほど国土交通省が発表した2005年度の「河川水辺の国勢調査」によると、環境省が絶滅危惧種にしている生物254種を全国の河川などで確認した。その最たるものがアユモドキである。

 いつかの電子町内会会議の折、服部仁壽町内会長は「未だにちょっと目を離すと、密漁や乱獲をしようとする心ない人たちがいる」と現状を嘆いておられた。
 斯くいう小生も、賞田と電子町内繋がりでもなければ、天然記念物といわれても「アユモドキ」に左程関心を寄せなかったかも知れない。