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てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

やまと

2007-03-10 22:08:19 | レジャー
 港まち造船のまちを初めて訪れた。呉は明治36年に呉海軍工廠が設置され、戦前は戦艦大和を建造した東洋一の軍港、海軍工廠の町として繁栄した。

 今日のお目当ては、平成17年に開館したばかりの「大和ミュージアム」(呉市海事歴史科学館)。
 館外には戦艦「陸奥」の主舵とスクリューの実物があり、館内に足を踏み入れると、同館のシンボルである世界最大の戦艦「大和」が展示してある。10分の1の縮尺で造られたミニチュアながら、可能な限り詳細に再現してある。
 尾道には17年末に公開された『男たちの大和』という映画に使われたロケセットがある。大和の一部分を実物大に再現したセットで、そちらの方がより大和の大きさを体感できるだろう。

 展示室Bには零式艦上戦闘機62型、人間魚雷「回天」などの実物が展示してあり、傍らには出撃前の22歳の若者の生々しい遺言が添えられている。
 この零戦も回天も共に嵐山美術館にあったものだが、かつて職場のH先輩と同美術館を訪れた際、特攻隊の生き残りであったHさんの表情がたちまちに曇ったのを想起した。そのHは今の小生の歳までは生きられなかった。

 「大和ミュージアム」の見学に続いて、呉の対岸にある江田島の旧海軍兵学校を訪れる予定であったが、生憎雨が降り出したのと、時間が押していたために断念し、次の機会に譲ることにした。
 60余年前、ここから出帆し不帰の人となった多くの若者たちがいる。義母の兄もその一人だった。是非とも終焉の地を見届けたかったので、後ろ髪引かれる思いで呉を後にした。

 JR呉線の広島経由で帰路についた。折角こちらへ出向いたからには、「尾道ラーメンを食べずして帰られよ~か」ということで、尾道で途中下車して、念願の朱華園へ。日・祭日には、長~い行列が出来る人気の店なのだが、珍しく待たずに入れた。
 噂に勝りし「まいう~!」だった。トリガラだしの醤油スープに自家製の平麺を使う。シンプルな味だが、その味を求めて全国からラーメン通が訪れる。ラーメン屋にしては店内が綺麗だし、接客態度もベリグーだった。
 留守を預かる孫達のために、持ち帰りを5人前(@490円)を求めた。

 この度は「青春18きっぷ」を利用した。おまけにJR発足20周年を記念して、5回分8,000円(通常は11,500円)なので一層割安だった。
 従って、まだ3回分残った。期限が4月10日までなので、次は京都あたりへ花見旅行をするとしよう。


  大和ミュージアム外観
(後方は海上自衛隊呉史料館)


10分の1戦艦「大和」

細部まで精巧に再現された「大和」

10分の1戦艦「大和」

10分の1戦艦「大和」

零式艦上戦闘機62型、人間魚雷「回天」など

零式艦上戦闘機62型、人間魚雷「回天」など

大和波止場


朱華園の中華そば