宗谷本線の中で今まで幾度も車窓から見ていて一度訪問してみたい駅として16日に抜海駅を書きました。
その抜海駅と並び一度訪問したかった木造駅がここです。
現駅舎は1953年に完成、その後改修され使われていましたが、
2014年に中川町が駅舎を譲り受け地元産トドマツを用いた復元工事を施しました。
今は駅舎落成当時の雰囲気を再現しています。
外壁は昭和中期頃までによく見られた「下見板張り」という工法で、
木の板が少しずつ重なり合うように横方向に張られています。
階段状に張ることで雨水の浸透を防ぎ、取り外しもしやすいためメンテナンスもしやすい、
気象状況の厳しいところでよく採用された建築様式です。
時代が進むと工法が変わり、より耐寒耐雪に適した駅舎になっていきます。
16日にアップした抜海駅の駅正面の画像がまさにそれですね。
天塩中川駅舎も改修前は抜海駅のような正面をしていました。
今は画像のように、全面木造となっており、当時の風情を感じることができます。
駅舎は今、交流プラザとして町民に利用されています。
私が立ち寄った時もそういう方がいらっしゃいました。
その方の荷物が、駅裏の画像にあるのですが…。