稚内を出発し順調に南下、美深町までやってきて最初に寄ったのは恩根内駅跡。
開業は1911年、1986年に無人化し列車交換設備を撤去した際に車掌車の駅舎になり、
1993年に現在の駅舎が完成しました。
2021年に美深町による維持管理に移行、今年3月に廃止、利用者数は1日1人以下でした。
美深町内では同じく今年、初野駅が廃止され町内の駅は美深駅だけになっています。
さて駅跡地はというと、今年廃止されたばかりなので駅舎はそのまま残っています。
当然、安全上駅舎の中には入れませんが。
旧ホームへも“線路進入禁止”の表示がありますが封鎖されているわけではなく、
駅舎ともども廃止前のままです。
恩根内は小さいながらも市街地が形成され、郵便局や役場出張所、駐在所もあります。
そして名士バスの停留所が。
駅廃止前の列車本数は稚内方面が4本、名寄方面には5本、
名寄までの所要時間は45分ほどで運賃は970円でした。
これに対し名士バスの恩根内線の本数は平日は7.5往復、土日祝は7往復、
名寄までの所要時間は1時間、運賃は680円。
所要時間こそJRには敵いませんが本数と運賃はバスが優位になっています。
その上バスは、美深と名寄市街地の各所に止まっていきますし。
同時に廃止になった初野駅も同じ事情があったのでしょう。
既存のバスがしっかり並行して走っている沿線では駅の存続は難しい。
そんなことを感じました。
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